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ストレートの平均球速とばらつき

 あけましておめでとうございます。

 2023年の1本目です。今年からは月1ペースで進めていこうと思いますのでよろしくお願いします。
 
 さて、これまで投手のストレートの球速のばらつきについてデータを見てきました。 

  データを見た結果、同程度の平均球速の投手であっても、その球速のばらつきには違いがあることがわかりました。しかし、同程度の平均球速の投手をピックアップしている時点で、どうしても小サンプルでの比較になってしまいます。
 
 そこで今回は、2021年のMLBのデータを用いて、先発投手と救援投手のストレート(4-Seam Fastball)の平均球速と球速のばらつき(標準偏差)の関係を見ていきたいと思います。

先発投手の球速とばらつき

 それでは、まずは左の先発投手のストレート(4-Seam Fastball)の投球数と平均球速(m/h)、球速の標準偏差(m/h)の関係を以下の図1-1に示します。

 横の軸がストレート(4-Seam Fastball)の投球数、縦の軸が平均球速(m/h)、プロットの色が球速の標準偏差(m/h)を表しており、色の濃いプロットほど標準偏差が大きく、球速のばらつきが大きいことを表します。
 
 先発と救援の両方で登板している投手もいますが、このデータは先発で投球時の記録になります。
 
 データを見ると、投球数、平均球速が変化することで球速の標準偏差に違いがあるようなプロットではありません。
 
 次に、同様の集計を右の先発投手で行ったものを以下の図1-2に示します。

 こちらも左投手と同じく、球速の標準偏差に特に規則性は見られません。

救援投手の球速とばらつき

 同様の集計を左右の救援投手で行った結果を以下の図2-1と図2-2に示します。

 こちらも、球速の標準偏差に特に規則性は見られません。

まとめ

 以上、ストレートの平均球速と球速のばらつきの関係を見てみました。目立った規則性は見られなかったので、投球数や投手の平均球速とは関係のない要素と見て良いようです。

タイトル画像:いらすとや

データ

 



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