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Photo by
mercalog
【休職】休職中の夜の日記
目が覚めると、外は真っ暗だった。
いつの間にか寝ていたらしい。
寝る前に障っていたスマホを探し、のそのそと起きる。
ぼーっと座っているとお腹が空いていることに気づく。
冷蔵庫に食べ物を探すが、朝に沸かした麦茶しかない。
面倒だなと思いながら、家の外に夕飯を買いに行く。
6月なのでもう暑いだろうと思いTシャツを着て出たが、夜はまだ肌寒い。
上着を着てくればよかったと後悔する。
コンビニに入る。
店の中が眩しくて目を細める。
何が食べたいのか分からなくて、
弁当やパンのコーナーを行ったり来たりする。
決めるのが面倒になったので、
よく食べる菓子パンを手にとってレジに向かう。
レジで店員さんに袋はいるかと確認を取られる。
要りませんと言おうとしたら、声が出ずに空気だけを吐いた。
焦って咳き込んだ後に、もう一度要りませんと言う。
今度は言えた。声は小さいが。
そういえば今日始めて声を出したなと気付く。
きっとこれが今日最後の声出しでもある。
購入した菓子パンを手に持ち、店を出る。
休職中で働いていないのにコンビニでパンを買うなんて贅沢だなと思いながら家に帰る。
パンを食べながら、今日は何をやったか思い出そうとする。
何も思い浮かばない。
きっと明日も何もやらない日を過ごすんだろう。
何もない日が、ただ淡々と時が流れていく。
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