猫と暮らす その35 忍耐力

甘えん坊のマダムは彼女の気分さえ乗ればいくらでも触らせてもらえる。
一方ムッシュはというと、我が家に来てからの8ヶ月間ほぼ触ることができなかった。唯一の触れ合い方法として餌でおびき出し、こっそり触れるというやり方がなくはないのだが、コレでもほとんどさわることはできなかった。

そんな触れないムッシュにも少し変化が出た。
人がすれ違うタイミングでたまに軽く手を出してくるようになり、向こうからのアクションが生まれ始めた。
そしてふてぶてしくなったのか、はたまた気を許してくれているのか、近づいても露骨に逃げることも少なくなった。
最近ではヒトの動線の真ん中に寝そべっているせいで、その上をまたいで通らなければならない状況も増えた。
通路にいられるのは正直なところ邪魔くさいが嬉しくもある。

そんなムッシュにさらなる進捗があった。
まだ片手で足りるほどくらいしかできていないのだが、首あたりを撫でることに成功した。

しかし、その時の顔は歯を食いしばってグッとなにかに堪えている様に見える。
「俺は地蔵」「俺は地蔵」と心のなかで唱えているかのような、明らかに居心地が悪そうな顔をしている。
そして、彼の忍耐はそう長くは持たない。
TVコマーシャルよりも、ドラマの次週の告知よりも短い時間しか持たない。

だからといって、我々は君をさわることを諦めたりしないぞ。
短時間だろうが、すぐに嫌がろうが果敢に挑んでいくよ。

だって、なでられているときのそのなんとも言えない表情がかわいくってしかたないのだから。

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2018.5生まれの2匹の猫ズとの生活の出来事、おもひで。 ハチワレのオス ムッシュ キジ白のメス マダム はじめての猫、はじめての多頭飼い。手探りの共同生活で気づいたことや思い出のログとして、駄文を書き留めています。

笑ってもらえて嬉しいです。
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左のキジ白のマダムと右のハチワレ、ムッシュの姉弟の成長記録と、思ったことをつらつらと。
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