猫と暮らす その24 フチ子さん現る

我が家の居間に小上がりを作った。目的は猫とヒトが近くで一緒にゴロゴロ、ダラダラと時間を過ごせるようにするためだ。

小上がりを作ったと書くと大層な感じになってしまうが、
家の模様替えで余ったセミダブルベッドを居間に持ってきたというだけのことで、何もDIYはしていない。単純な肉体労働のみ。

小上がりは目論見通り猫とヒトとの距離を縮めてくれている。
ヒトは心置きなくゴロゴロできるようになり、猫と遊ぶときに楽ちんな姿勢を確保することに成功した。猫ズもあたたかくクッション性のある快適な場を手に入れたのだ。

小上がりの上で猫とヒトがキャッキャウフフする素敵な光景はもうすぐそこ。
と思っていたのだが、現実はやはりちょっと違うのだ。

確かに小上がりの上で短い時間であれば一緒に遊べるのだが、ヒトがのっているとすぐに降りてしまう。逆にヒトがおりると上がる。
慣れるまでまだもう少し時間が必要なのかもしれない。

キャッキャウフフな光景の代わりに得たものがフチ子だった。
高低差ができてから明らかに遊び方が変わったのだ。

小上がりの下から、上のおもちゃを狙い猫パンチ。
小上がりの下へおもちゃを引きずり落とし猫キック。
小上がりの縁でゴロゴロ転がり、落下しても更にゴロゴロ。
爪をむき出しにして縁をガリガリ、バリバリ楽しそうに引っ掻いている。
縁をウロウロし、小上がり上がらず周りで遊び続け、そのうちドサッと横になり縁で寝っ転がった状態を維持しバタバタともんどり打つ横着な遊びを始める。

シンプルに書くとこうだ。
小上がりに座り楽な体勢でヒトが猫と遊び、
猫はその縁でだらしなく寝っ転がり楽な体勢でヒトと遊ぶ。

ヒトも猫もラクして楽しいからいいのだけど、
いざ文字で目にすると横着でちっとも楽しくなさそうだ。

そういえば、フチ子だけでなくフチ男もいるよ。

2018.5生まれの2匹の猫ズとの生活の出来事、おもひで。 ハチワレのオス ムッシュ キジ白のメス マダム はじめての猫、はじめての多頭飼い。手探りの共同生活で気づいたことや思い出のログとして、駄文を書き留めています。