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日本・チェコ交流100周年 チェコ・デザイン100年の旅

日本・チェコ交流100周年 チェコ・デザイン100年の旅
2020.7.31-9.22
@神奈川県立近代美術館 葉山館展示室2・3(神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
入場料:1200円(「コレクション展 ゴッホから中園孔二まで」も観覧可)
★★★★☆


家から遠いので、一日使うつもりで初めての神奈川県立近代美術館葉山館へ。着いたらお昼前だったので、先にレストランでランチへ。
美術館のレストランはちょっとワクワクする。お昼には早めの時間だったが30分ほど待った。とても暑い日で、到着までバスを炎天下で待ったこともあって最初に出てきたビシソワーズ(冷たいじゃがいものスープ)が美味しかった。

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チェコ・デザイン展は、100年の旅という名の通り、10年おきに章が分かれていてその時代ごとの背景やその影響を反映したデザインの作品が展示されているという、とてもわかりやすい展覧会だった。展示品の数も予想より多く、満足感があった。

写真が撮れないのは残念だったが、美術館公式Twitterで丁寧に説明がされていて、後から振り返ることができるようになっていて良い。

時間が経つとこのツイートを探すのも大変なので、リンクを置いておく。


以下、一緒に行った人と考えたことなど。

第5章で取り上げられている1940年代は、ボヘミア・モラヴィア保護領時代といってチェコがドイツに従属していた時代であるが、デザインでは民芸品や天然素材への関心が高まっていった。

その因果関係として、そうした社会の変化や戦争によって
①工業的な製品の材料がそもそも入手しづらい
②戦争によって愛国心や地元の素材への関心が高まった
ということがあった。


それまでは工業的で幾何学的・無機質なデザインの方向へ発展してきた時代だったため、この揺れ動く時代背景を機に逆方向へ進みだしたようなものである。もちろん退化ではなく、進化しながらではあるが。

それがまさに近年起きていることと似ているなあと。家具やアパレル、空間デザインで自然素材やクラフト系のデザインが増えてきているようだ。グローバル化が広まった世の中で、よりローカルへ、"自分"や"地元"のアイデンティティに目が向きがちなのだと思う。

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美術館の敷地内には遊歩道のようなものがあって、海はもちろん海で遊んでいる人まで見えた。天気が良かったので海が太陽を反射してきれいだった。

遊歩道を歩くと、イサム・ノグチやアントニー・ゴームリーをはじめとする彫刻がたくさん置いてある。
そのキャプションが、(多分)陶器製で、作品のシルエットとともに表記されていて可愛かった。

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展覧会URL


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