見出し画像

なんにもないだけもってる

最初の投稿なのに、極端にメンヘラみたいなタイトルになってしまった。

なぜこんなタイトルにしたか。


僕はITベンダー、もっというと電機メーカーで働いている。

「メーカーの営業」という、きっと10年前の自分なら絶対に気持ちいいと思わないであろう響きを、肩書きとして持って生きている。

ただ、会社がつまらなすぎて死ぬとか、そういう訳ではないし、そんなことを書きたくてnoteを始めた訳ではない。

話が飛ぶようだが、営業の仕事は実はかなり忙しい。

それも、客先との調整だったり、見積のExcel作りだったり、提案資料作成だったり、予算管理だったり、そういう「地味だけど結構手間がかかる事務作業」系の仕事が多い。

だから、ぼけっと普通に仕事をしてしまうと割と会社に時間を喰われる。

それを繰り返し続けていると、そのうち、自分の人生が会社に染まり切るのだ。自分の人生の目標が会社の目標に塗り替えられて、「マネージャー以下3人で、今年の受注目標は10億円です」とかいうのを達成していくのが生きがいになる。そういうおじさんが、うちの会社にはたくさんいる。まあどこもそうなのかもしれないけど。

そして往往にしてそういう人は大体かなり「いい人」で、部下の面倒見もよく、仕事もできる。やがてある程度以上の年齢になると典型的な「いいパパ」になる。

でも、大体は、どこかぬるま湯に浸りきった感のある、「つまらない大人」でもあるのだ。


話を戻し、なぜ僕がnoteを柄にもなくつけ始めたかというと、自分も着々とこの「つまらない大人」になっていっていると感じたからだ。

上で書いたような、営業のやっている地味な仕事というのは、ほとんどが効率重視で、創造性を必要とされない類の仕事だ。

左脳だけ使って処理できるような仕事、と書いた方がわかりやすい人もいるかもしれない。

もちろん、客先との交渉ごとなどのコミュニケーションは求められるが、その後には数倍の左脳だけを使う作業が待ち受けている。そして、それを効率よく、大量に処理できる人間が評価される環境だ。

だから、自分の考えをアウトプットして、自分がどういう人間だったか取り戻す時間をしっかり作り、右脳を動かしておかないときっと本当に取り返しがつかなくなってしまう。多分めっちゃつまんない人になる。

今は幸か不幸かコロナで毎日家にいて時間もある。

この隙に、毎日何かをアウトプットしようという寸法だ。

ただ。


しかし、だ。

書こうとしたときに思った。書くことがない。もっと言えば、書けるコンテンツを僕は何も持ち合わせていない、と思ったのだ。

いや、本当はきっと持っているのかもしれない。ただ、それがすぐには出てこないくらい、僕の脳みそはきっと枯渇している。これは本当にまずい。つまんない人への一歩を着実に踏み出している。だから、ひとまず毎日エッセイ的に書いて行きたいなと思う。


なんにもない、だけを持ってる今の僕が、今から1ヶ月後のnoteを、今日よりも少しでも、つまらなくなくできるように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?