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pochiさん(lá mani pf&Acc/作編曲家)に聞いてみた。/インタビュー070

--pochi@作編曲家さんはどのような方なのか初めて見る読者に向けて自己紹介をよろしくお願いいたします。

作編曲家のPochiです。lá mani(ラマーニ)というユニットの活動に加えて、主にVtuber様向けに歌ってみた用に音源を提供したり、オリジナルのインスト曲をXに投稿するなどの活動をしております。音源提供では単なるコピーではなく、オリジナルアレンジ(ピアノトリオやオーケストラアレンジなどが得意)で提供しているので、ユニットの曲も含めて編曲はそこそこ経験があるので、作編曲家と名乗っています。


--pochi@作編曲家さんの代表曲もしくはお気に入り曲は?

lá maniのオリジナル曲「月の舟」です

--なぜその曲をあげたのか、訳を伺えますか?

一言で言うと自分のこれまでの経験の多くを詰め込んで昇華させた楽曲だからです。この曲は、3拍子のスイングアレンジになっており、ジャズの主体であるピアノ(エレピ)・ドラム・ベースに加えて、アコーディオン・バイオリンでストリングスサウンドを作っており、ジャズ・ポップス・アイリッシュとこれまでの経験を詰め込んで一つにさせたアレンジになっています。エレピ・ギター・アコーディオンは自分で演奏している事もあり、今出来る事は全てやった満足感があり、気に入っています。


--楽曲の製作はどのようになさったのでしょうか?

大半の曲がそうですが、妻が作曲したメロディのみの状態から、自分がコードをつけてアレンジをしました(ユニットの曲の大半はこの作り方)。特にコードワークはありきたりにならないように意識しつつ、気を衒い過ぎてポップスらしいキャッチーさがなくならないようなバランスを考えて制作しました。


--なぜ音楽を始めようと思ったのかきっかけから現在に至るまでの経緯を伺えますでしょうか。

元々小さいころに少しだけピアノを習っていましたが、すぐにやめ。中学3年の時にスピッツなどの曲を弾きたくて再度習っていました。高校生の時に中二病にかかり、ジャズがかっこいいと思って図書館でCDを借りたのが本格的に音楽をやるきっかけとなった出来事です。今はほとんど聞かなくなりましたが、セロニアスモンクというピアニストのアルバムを借りて、楽譜を買って練習。その流れで大学でジャズ研究会に入り、ジャズピアノを本格的に始めました。
社会人になって7・8年はジャズの演奏活動を続けていたのですが、ボーカル/バイオリンの妻と出会い、lá mani(ラマーニ)というユニットを結成してからは、ギター・アコーディオンを始め、ポップスを中心にアイリッシュやジャズの要素を取り入れた音楽に移り。コロナ禍に入ってから本格的にDTMを始め、現在に至ります。


--趣味などでよく聴く、好きな音楽とその曲名は?

原田知世のアルバム「music&me」の「色彩都市」


--その訳は?

曲自体は大貫妙子さんの曲で元々好きな曲なのですが、伊藤ゴローさんの編曲で磨きがかかっており、自分の原風景な美しさを感じられる曲だからです。大学生の時によく演奏を依頼されたカフェで当時好きだったアントニオカルロスジョビンの曲を演奏することが多かったのですが、伊藤ゴローさんの和音の使い方にはジョビンに通ずるものがあると言われており、ぜひ伊藤ゴローさんの曲はみなさんにも聞いてほしいです。僕はギタリストではありませんが、ギターを弾くなら一度はコピーしておいて損がない偉大なアーティストかと思います。


--楽曲製作の際に、プラグインや生楽器などで調整をすると思いますが、ひとつ、コツやソフトを、わからない初心者様に向けて、少しお教えいただけますでしょうか?

DTMを始めて最初に悩んで、自分にはこのスタイルだなと思ったことなのですが、自分で想像できて出せる音以外は作れないということですかね。自分もまだ初心者だとは思いますが。例えば、私の場合ドラムの打ち込みをやるにあたって、キーボードでリアルタイムにドラムが叩けるように練習→まず音を出せるように。その後、叩いてみた動画を見まくって、実際の動きを頭に入れる→ドラムの音が想像出来るように。のような流れで習得していきました。ベースも特にスラップベースなどは、単なる音の耳コピだけでなく弾いてみたをみて、動きを頭の中でシミュレート出来るようにして、精度を高めるようなことをしています。
自分の感覚としてピアノやギターなど弾ける楽器以外も打ち込みであっても生演奏のイメージが根幹にあるので、実際の演奏動画やライブを見ることがクオリティを上げる近道だと思います。


--ちなみにどんなプラグで調整なさっているのか名称を伺えますか?

あまりプラグインは持ってなく、Komplete付属のものが主体です

よく使うプラグイン
1、UAD LA-2A Tube Compressor
2、Ozone 11 Equalizer
3、Raum

よく使う音源
1、Modo Bass2
2、Superior Drummer 3
3、Logic 付属ピアノ音源Steinway Grand Piano
4、Session Strings Pro 2
5、Session Horns Pro


--自分が持っている楽器や機材の種類、商品名、なぜ購入したのか簡単にお聞かせください。

①M2 Macbook pro
→2013年製のMACを使っていましたが、スペック向上のため。ただ、メモリ24Gにしたのは失敗だったような。もっと積んでおけば良かった・・・

②AG06
→オーディオインターフェースとミキサーとの両方の使い方が出来るため、ライブでも活用できるため重宝しています

③Nord Electro6 HP73
→元々据え置き型の電子ピアノをMIDI鍵盤として使っていて、ライブの時は別のシンセを使っていましたが、鍵盤のタッチ感覚の差でライブの時にミスが多くなりがちでした。MIDI鍵盤とライブ時のシンセを統一するために購入。高級品ではありますが、鍵盤のタッチも素晴らしく、音も良いので、生録音で音源作る時にも使ってます。特にエレピの音が持ってるソフト音源に比べるととてつもなく良い音になります。

④Taylor 210ce
→フォークやアイリッシュのアコギの音に憧れて、アコギが欲しくて購入。音が良いということに加えて、ライン録音した際の音も生音と近く、録音が楽なため愛用。

⑤Komplete Kontrol A25
→サブのMIDI鍵盤。鍵盤はほぼ使わず、ピッチベンド/モジュレーション、オートメーションのリアルタイム作成をするためにつまみだけ利用してます。年末の黒金で付属のKomplete音源を目当てで購入。


--今後の活動予定。目標や夢をお聞かせください。

lá maniのユニット活動、音源の提供活動を続けながら、いずれも一握りの人しか辿り着けないものだと思いますが、以下3つを生きてるうちにやりたいと思っており、精力的に活動していきますので、応援よろしくお願いいたします。

①大規模野外フェスへの出演:森、道、市場やCreema YAMABIKO FESなどのメジャーアーティストが出演するイベントをイメージしています
②アニメやドラマなどの主題歌を作りたい
③映画の劇伴、ゲーム音楽などを担当し、作品として世に残したい


ーーインタビューをお引き受けいただき、誠にありがとうございました。

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