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統制の限界は部下の数ではない

皆様

こんにちは。


1人の人間が監督できる部下の数はごく少数である。というバイアスがある。


1人が管理できる部下の数は7〜8名が限界である。
いや、4〜5名であるなどの議論について
コミュニケーションの数、見える範囲が増えるから無理という論調である。

しかし、多くの経営者と組織設計をする時に

「部下の数が多すぎて仕事がやりにくい」という話は確かに聞いたことがない。

私も過去、20名弱の部下を持っていたが、多すぎて監督かできないと困ったことはない。

しかし、無意識に 「統制の限界は部下の数」と思い込んでいる。

これに対して経営コンサルタント一倉定氏はこう述べている。

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部下の数が多いから困ってるわけではなく、
「やるべき仕事が多すぎるので困っている」のあり、
明らかに仕事に比較して、部下の数が少なすぎるために困っているのだ。


管理責任の範囲とは、
「部下の者がそれぞれ自己の目標を達成できるように、指導し、監督できる範囲である。

統制の限界論から見えるのは、
上司の実際の能力よりも比較にならないほどの少人数しか、与えられて無いので、
部下の仕事を横取りしたり、干渉したりすることになる。

それだけではなく、いたずらに階層を多くしたり、部課の数を多くするという
組織の複雑化をまねく。
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これはほんとに共感できた。

自分の経験でしか語れないが
5名の時、10名の時、20名の時、30名の時

自分がやれる仕事の数は大きく変わっていく。
確実に、自分がやる仕事がどんどん増えていく。

しかし、
仕事が増えていくから統制が取れないわけで決してない。
規模によって、やり方や仕組みが増えるので、統制力が落ちることは少ない。

自分の仕事が増えていく中で、任せる部下がいなくて、時間に追われているのが本質である。

むしろ増やしたほうが、仕事を任せる部下が増えて、統制が取れる可能性がある。

とことん腹落ちした。


40年も前の本だけど、人間はほとんど変わって無いし
人に関する問題は進化してない。

一倉定さんに本は本当に勉強になるの読んでください。



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