脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #4【ランダム化比較試験編Ⅱ/慢性期 2020年版】
外来リハビリや訪問リハビリに携わっている理学療法士・作業療法士の先生は自主トレーニング指導に困ることありませんか?
自主トレーニングを提供した最初は患者さんから「よくなった!」という報告を受けても、徐々に思うような効果がでなくなり患者さんもセラピストも自主トレーニングを辞めてしまう…
ただでさえ身体機能の向上が難しいとされている慢性期ですから、自主トレーニングをしっかりしたプログラムを提案しなければ、効果を期待することは難しいでしょう。
反対に、「この自主トレーニングをすることで○ヶ月後、あなたは△△ができるようになっています」などと説明することができれば、患者さんも意欲がわきますし、セラピストも責任感が生まれ、自主トレーニングが有意義になるのではないでしょうか。
外来リハビリも訪問リハビリも月当たりの実施時間が制限されている中、自主トレーニングを有効活用することは患者さんのリハビリを後押ししてくれるでしょう。
慢性期脳卒中患者の上肢運動パフォーマンスや運動機能を維持・向上させる自主トレーニング①
Hsieh YWら(2018)は、発症から16ヶ月前後、年齢53歳前後の慢性期脳卒中患者に対するミラーセラピーと課題指向型訓練をベースにしたホームエクササイズの効果を検証しました。
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