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Up where they meet all day „unSea“〜unSeaデビューの日〜

行かない後悔よりは行く後悔…と何度も唱えてかなり予防線を張った心持ちで赴いた「unSea」(アンシー)デビューライブ。
そんな自分の失礼な気持ちを蹴散らす勢いで、このライブはすごくすごくすごーーく良くて、悩みながらも行くことを決めたあの日の私をわしゃわしゃと頭をかき回して褒めたい気分だった。
よいライブは数多あるけれど、この新しいことが始まるとか、未知の世界に対する期待やわくわく感はなかなか稀有ではないだろうか。

元まなみのりさのまなみさん、みのりさんが参画する新プロジェクト「unSea」。
透明写真のYUAさん、MIOさん、RINさん、そしてBLUE BLUE BLUEのAoiさん、Hanaさん、Mionさんを含めた計8人で構成されたグループ。
スタダ好きな人は浪江女子発組合みたいなグループを想像してもらうとよいかと思う。
発表された当初は「プロジェクト?アイドルグループではなく?何するの?歌うの??」と疑問符が多く浮かんだ。
たぶん、5月に突発的に行われたまなみのさんの一日クレープ店長で会いに行かなかったら、そこで「7月17日空けておいて!」と本人たちに言われなかったら、そのままひっそり離れていっていた気がする。(一方でクレープ店長に会いに行ったということは、それだけまだ未練があったとも言えるけど…)

▼まなみのさんの前では永遠の思春期である。

整番はまあまあ後ろの方。
夏のうだる暑さの中、PARCO横のWWW Xにずらずらと入場する列に加わる。
このライブハウスの構造が、外付け階段で5階まで上がって屋内に入り、4階に下りて会場に入場…となんとも入り口までが遠いのだが、階段を上りきって入った屋内の唐突な涼しさと、暖色系の灯りに照らされつつ階段を下りていく動線に洞窟に入っていくような気分になった。さらに階段の横のオブジェであろう点灯した電飾、極め付けにBGMはリトルマーメイドの陽気な音楽「under the sea」…。
あれ、私たちディズニーのアトラクションに並んでる?と錯覚しそうな空間だった。
ちなみに特典会でみのりさんにこのことを言ったら「えー!意識したの分かってくれて嬉しい!」と喜んでもらえた。

会場に入るとステージには青系の布が幾重にか垂らされていて、シンプルながらに海を覗き込んだような美しいセットが作られていた。
会場内のBGMは波の打ちつける音がずっと流れていて、そういえば「天気の子」は劇中に水音がとても多くてトイレに行きたくなるから気をつけて、みたいな話があったなあ…とぼんやり思いながら開演を待った。

イントロダクション的に始まった「詩空(しずく)」では、まなみさんとみのりさんの2人だけが登場して、この2人主導のプロジェクトであることが明示されたようだった。
まなみのりさの好きだったところ、空間を満たすような歌声と心地の良いハモリが広がっていき、まなみのりさからunSeaへの移行に対して、観客の気持ちの浸透圧を整えてくれるような気がした。
久々に聴くまなみのさんの歌声に懐かしさを感じつつ、気持ちが整っていく感覚がした。

そこから2人ずつ登場して8人が壇上に揃い、「グレーに溺れて」「シースルー」「それは僕を成さない」を披露(たしか)。
一曲目からすごく好き!となり、続く二曲目もめちゃ好き!えっ良い!!となって興奮する。
まなみのりさの好きだったところを引き継いでいる安心感以上に、この「unSea」という圧倒的に良いグループの始まりに立ち会えた嬉しさがものすごい勢いで込み上げてきた。
まなみのさんが歌の部分でも主導なのかな…と思いきや、三曲目(たぶん)では歌い出しがAoiちゃんのソロで、しかもそれがとっっても美しくてうっとりしてしまった。この曲好きだ。
8人全員が歌がうまい上に、ハモリや超高音などが繰り出されていって喜びが溢れでそうであった。
「シースルー」の振付が特に好きである。
手で丸を作って泡を表現したり(たぶん)、2人を囲んでみんなで回ったり、「メトロノーム」の歌詞で片手をメトロノームが如く動かしたり、サビでソロを歌う1人が7人の道をかき分けて進んでいったり…
振付はまなみさんだろうか?8人になることでダイナミックさが増していて圧巻だった。
表題曲とのことなので、これからたくさん聞けると思うと嬉しい。そしてアンコールでもう一度やってくれたので一番鮮明な記憶になった。
惜しむらくは、全てが初めて聞く曲のため記憶がどんどん上書きされてしまっていくことである。結果、頭の中ではすべての曲の感想が混在してしまって、早くまた聞きたい病に今とても悩まされている。

MCを挟んで「The Oneder World」「恋ハリ」「願い」、そして最後に「この世界で」。
前者2曲がたしかアゲ曲(うろおぼえ)で、タオルを回したり最初にコールが入ったりしていた。
あと、客席のクラップの揃いっぷりと音量から「応援すっぞ!」という気迫が伝わってきた(笑)
アゲ曲といえどカラッとしているというよりは、根底にしっかりした重量感がありつつの明るい曲といった印象を受けて、まみりイズムが継承されているなあ、と嬉しくなった。
この丁寧な気持ちを綴られているような曲をまた新たに聞ける日が来たとは、感無量である。

最後の挨拶の終わり際に、Aoiちゃんが一旦はけて皆があれ?となっていたら、ドタバタっと戻ってきて「みのりさーん!シースルーもう一回やりません!?」とぶっ込んだ姿が最高にかわいかった。おそらくスタッフさんの指示をもらいにいってたのかな?と思うけど、大人っぽい見た目とその明るい言い方のギャップにおねいさんは惚れました。

unSeaデビューライブで披露された計7曲は、どれも大好きになった。ライブの曲全部好きって結構すごいと思う。
曲調や振付はもちろん、全員が本当に上手くて驚いた。元々の素質なのか、強化合宿で鍛えられた結果なのか…
ライブ後に出た記事も相まって、まなみのさんはアイドルグループのメンバーとして次の世代への引き継ぎをすることにしたんだなあ、と印象を受けた。正直もう裏方に行っちゃうとばかり思っていたので、アイドルとしてまた会える日がくるとは…。
まなみさんとみのりさんを見に行った結果、全員を好きになったライブだった。
音源がまだないので、あの曲たちを聞くにはまた行くしか…音源はよ…( ˘꒳​˘ ) 


特典会は初めましても兼ねてだろうけど破格のお値段で、実際始まるまで「ほんとに…?」と懐疑的だった。
自己紹介トーク(お話会)はみのりさんから始まりしんがりをまなみさんが務めるという盤石っぷりに思わず笑ってしまった。
思えばはじめてのガッツリ特典会はまなみのりさだった。あの時はオロオロした特典会ヲタク1年生だったが、私ももう立派な特典会ヲタク5年生である!
自己反省として、まみりの時は3人の優しさに甘えて好きなところを積極的に言えなかったという思いがあったので、今回は一人一人の好きだと思ったポイントを話すようにした、ら、喜んだり恥ずかしがったり膝から崩れ落ちたりハート🫶くれたり…とみんなめちゃんこかわいかった。
Aoiちゃんにもしっかり「歌い出しパートがかっこよくて好きになった」と伝えられた。照れてるAoiちゃん、めっちゃかわいかったな…。
ライブは後ろの方で見てたつもりだったので、何人かに「前の方にいましたよね!」と言われてドッペルゲンガーか…?と不安になったけど、SNSで上がった集合写真を見たらたしかに3列目くらいに見える!壇上からの見え方の不思議を知りました。
最後にまなみさんと「まなみって言います〜」「みなって言います〜」「知ってます〜」とゆるゆるやりとりをしてもらえて、にやにやほっこりで帰路についた。来てよかった。

私の心の中のまなみのりさヲタの隣で、気づけばunSeaヲタが座っていた。

▼セトリ参考



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