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あんたがたどこさ、ばっしょーの掌の上さ〜ばってん少女隊「想定の遥かナナメ上ツアー」〜

ばってん少女隊のライブはいつも、私たちの想像をひょいっと超えてくる。今回銘打たれた「想定の遥かナナメ上ツアー」に限った話ではない。
且つ、驚きと一緒にカタルシスもしっかり用意されていて、ほらほら〜思う存分に楽しみなさい〜とばっしょーの掌の上で転がされ続けている。
私たちはお釈迦様の掌の上の孫悟空なのである。

今回のツアーは大阪両部、東京両部の計4公演に参戦して、大阪は下手女限エリア、東京1部は後方から、東京2部は上手女限エリアとあらゆる角度から舞台を見ることができた。
故に、私の脳内では180度カンペキに再現できるんだぜ…
ちなみに備忘録として、子供女性限定エリアは会場サイズは違えど、共に50〜60名程度分のキャパシティ(かなりぎゅうぎゅうになる)だった。東京1部では500番台後半の整番だったのだが、既にエリア内がはちきれんばかりの満員具合だったので断念…という次第である。
結果、一般と女限の両方のエリアを体験した所感としては、一般エリアのパーソナルスペースは女限の3倍。広くてびっくりした…。但し視界は3分の1にはなる。(常々思うが隊員さん平均身長高くないですか?何食べれば皆そんなに伸びるんだ…)
一方で、女限のパーソナルスペースは一般の3分の1。法被を着るとめちゃ暑くなるので水が捗る。但し視界はとても良好!!びっくりするくらい良好!
個人的にはオールスタンディングのライブ=人の隙間から見るもの、という概念だったので、こんなに開けた視界で見れる機会をもらえたのがとてもとても嬉しかった。
今回、女限エリアを作ってくれたばっしょー運営には感謝感謝の大感謝。本当にありがとうございました( ˘꒳​˘ 🙏) 
※参考値として、身長はりるあちゃんより少し低いくらい

体力使いまくりゾーン

1曲目は「御祭sawagi」。前回のワンマン「御祭sawagi〜踊れ心騒げ〜」の最後をこの曲で締めたこともあり、そこからの続きであることを示しているように思えた。
前回のライブと今回のライブの骨接ぎ的な役割を果たしているのかなあ、と。
東京2部では序盤のりるあちゃんパートでがっつり目線をもらってしまい、衝撃でしばらく呼吸ができなくなってしまった。りるあちゃん いず ゆにばーす🪐
大阪終演後、2曲目の記憶がない…と思っていたが、2曲目は「己myself」だった。めっちゃしっかり覚えていた。全力で頭振ってた。むしろ記憶の中で謎の1曲が間に錬成されていたので、人間の脳みそはなんと当てにならないことか。

東京公演でばっしょーの声出しライブだ!と実感が来たのは「ジャン!ジャン!ジャン!」だった。
愛ちゃんとちゃんせたの「呼ばれて飛び出てジャジャジャJump!」「奏でろ!運命!ジャジャジャジャーン」のコールアンドレスポンスは、ずっと2人のおかしなポーズを真似するコピーレスポンスだったのだが、この公演でとうとう「ジャジャジャジャーン!」と声を出して応えた瞬間に、ああ、声出ししていいんだ、という感慨がぐわーっと迫ってきた。「ジャン!ジャン!ジャン!」に泣かされた日。

その他にも「南風音頭」や「さがしもの」などが繰り出されたこのパートは、理子ちゃんが大阪MCで言っていた「体力は全く考えていないセトリ」が言い得て妙、という時間だった。
東京公演の翌日、久々にももクロ2days(夏バカ系)と同じくらいの筋肉痛になっていたくらいに。

ネオアイドルゾーン

りるみゆトークのほっこりタイム(東京2部で博多弁ばりばりだったのがこれまた至福…)を経て始まったのは「わたし恋始めたってよ!」
初披露の時から確固たる世界観を見せてきたこの曲だが、ライブ毎に繰り出される新しい演出に驚かされ続けている。
紫色のレーザーライトが作る空間の中にちゃんせたが足を踏み入れつつ歌が始まり、歌うメンバーによって囲うレーザーの色が変わっていく。
肩や袖口に大判のオーロラ色の反射板?(あれなんて言うの…)が装飾されている白色のロングベストは、ネオ王子様!という印象だった。
特に大阪2部でツインテールの髪型をしたちゃんせたのサイバー感は、【推しの子】みがすごかった。完全に解釈一致だった。惚れるわ。
新しい衣装・新しい演出で披露されたサイバーわた恋は、またもや新しい扉を見せてきて最高を更新してしまった。
あと、この曲のりるあちゃんの「平気だって片想いくらい〜♪」パートで毎回恋してる。片想い、平気!と毎回元気に刷り込まれている。

「沸く星」はすっごく好きなのだが、どこが好きなのかを表現しようとすると手の中から擦り抜けていってしまう気がする。
ただ、今回の演出はとてもとてもハマっていて、降りしきるレーザーがメンバーの衣装のオーロラ部分に反射してパチパチしている光景があまりにも綺麗で神秘的で、Oh…これぞ令和のアイドル…と染み入った。
曲の最後、演出で使われたライトセーバー(のようなもの)をドライヤーのように使い、続けて牛乳瓶に見立てて飲むきいなちゃんの姿に、銭湯の背景が見えて「落語家ばりの表現力…!」と恐れ入った。皆さん見ました?私は見ました(ドヤ)

「和・華・蘭」と「YOIMIYA」は申し訳ないことに今までいまいち良さを分かりきれてなかったのだが、このツアーの演出で「あっ良っ」と突然すとんと落ちてきた。
「和・華・蘭」は背景とレーザーの演出が織りなすムードがめちゃんこかっこよかった。リズムに合わせて繰り出されるレーザーはメンバーを決して照らさない。中野でも思ったけど、この曲は「曲が主人公」で、メンバーは曲の一部に組み込まれてるんだよなあ。
あと、あの、曲終わりの理子ちゃんの横顔が麗しかったです///
「YOIMIYA」は後ろの映像が面白かった。イントロ部辺りで一度、大量の鳥居と和紋様が大きく歪んで、そこで境界の中に入ったな、という心持ちになる。"あちら側"の世界に踏み入れてしまってもう戻ってこれない感じ。
大阪の1部で、ちゃんせたの見せ場「不意のタイミング 出くわした幼馴染」の歌詞の部分で、他のメンバーはしゃがんで首を傾げるのだが、ちょうどその時のりるあちゃんの目線の直線上が偶然にも私がいる場所で、この時間中まるでまっすぐ見つめられていたようで、「あれ…?私、もしかしてりるあちゃんの幼馴染…?」という気持ちになった。
(みかんさんにその話と柚姫の部屋フェスの整番が大きい話をしたら、「後方幼馴染面ができますね」と言われた。やります。)

極め付けゾーン

かわいいゾーンでは「OTOMEdeshite」でぬいぐるみを抱えながらわちゃわちゃ歌うメンバーがかわいくてかわいくて、とにかくかわいいが溢れていた。
ネコのぬいぐるみをなぜか床に叩きつけまくる愛ちゃん(なんでだったんだろう…)、ワニのぬいぐるみに踊らせるみゆちゃん(テェテェ cv.瀬田さくら)、くまのぬいぐるみに邪魔されてマイクに上手く声を乗せられず困るりるあちゃん(( ˘꒳​˘ 🙏) )…
「でも好き」を「大好きー!」と歌い変えたりるあちゃんの姿のあまりのかわいさそして尊さに意識が遠のきました。テェテェ…(cv.瀬田さくら)

「残り3曲です」\えーーっっ/の流れにメンバーがはしゃぎまくって、東京は2公演なのにこのくだりは5回くらいやった気がする。
りるあちゃんの前フリに対して、「感情つくるのめっちゃ上手いね!」と突っ込んでいた理子ちゃんがツボでした。
「虹ノ湊」〜「禊 the MUSIC」〜「OiSa」の流れは当たり前にもう楽しすぎてわけわかんない!!
あ〜〜清められていく〜〜と思っているうちに本編が終わった。

アンコールそして…

アンコール披露曲は各回でそれぞれ違ったけど、どれも血肉湧き踊るくらい興奮するものだった。
大阪2部の「おっしょい!」は幸運にも下手最前で、りるあちゃんの煽りをど真ん前で浴びることができた。全力でペンライトと全ての感情を捧げた。我が人生に一片の悔いなし…。
東京1部の「Burn!」(超特急)は足を曲げて思いっきりジャンプするメンバーの、りるあちゃんのかわいさよ!!!ハーフツインの触覚がぴょこぴょこ動いていて、この瞬間をどうか全て切り取らせてくれ…と懇願しながら必死に網膜に焼き付けた。
「ばりかたプライド」は珍しく客席の照明が明るくなり、もしかしたらメンバーにこの声出しの光景を見せるための曲だったのかな?と。
東京2部の「ばってん少女」「ますとばい!」はもうね…声出し解禁のこの日のための組み合わせだった。
「ますとばい!」はいつ聞いても歌詞の勇ましさに泣ける。あと最後にりるあちゃんにグーパンされて心が吹っ飛んだ。

アンコールが終わった後も客席照明が付かなくて、もしや…と思ってたら来ました、新曲。
いつもの如く、徐ろに披露してそのまま退場して終わり。曲名も不明なまま。
新曲はヘッドマイクを付けたちゃんせたの可愛い恋心のような歌詞から始まったと思いきや、あんたがたどこさが繰り返され展開していくエレクトロニカ童歌。
あんたがたどこさをはじめとした幾つかの歌詞が規則性を持って繰り返されていく構成に、呪術性を感じて薄ら怖可愛い。御百度参りとか百物語みたいな、繰り返されることで成就するというような。
そう思うと、「あなたのことを知りたいから勝手に醤油かけてみよう〜」みたいな歌詞(うろ覚え)も、一方的な思いを敢えて歌っているように聞こえてきてやっぱりちょっぴり怖い。女子中学生が消しゴムに好きな子のイニシャルを書くおまじない的な。
鞠つきをする振付や繰り返されるあんたがたどこさの無邪気さが、その輪郭をより一層際立たせているように感じた。
…という一個人の所感なので、曲名やら色々が楽しみ。あとリリイベを待っています!
第一印象は、100回聞いたら鬼が出てきそうだな(褒めてる)、という感想でした。


中野サンプラザのライブを経て、ばっしょーの次なる展開はどうなるんだろう?と思っていた数ヶ月間。
新曲だけで固めたセットリストだった中野サンプラザで言っていた「これからだって「ふぁん」以前の曲も披露していく」という理子ちゃんの発言を裏付けるように、今回のツアーは初期の曲から最新の曲まで織り交ぜて「今のばってん少女隊」を魅せてきたライブだった。
8月の夏ライブは生バンドということで、ばっしょーに更なる彩りが加わってどのようになっていくのかが楽しみである。(発表のときに愛ちゃんりるあちゃんでずっとエアーバンドごっこをやっていて愛おしかった。)
きっと次もその次も、その更に先も想定をひょいっと越えていってくれるのだろう。
沸く星、生バンドで聞きたいなあ🤤

東京公演の帰りはあまりにもハッピーすぎて、帰りの電車でうたた寝をしたらりるあちゃんに爆レスをもらう夢を見た。そして、現実でのけぞってしまい思いきり窓に頭をぶつけたのでしたとさ。

とっぴんぱらりのぴい。

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