見出し画像

AKIRA IMAX 4Kリマスター版

<イントロダクション>
大友克洋自身による映像化で世界を震撼させた超感覚アニメーション


「AKIRA」は、ヤングマガジン(講談社)にて1982年12月より連載が開始された。
その独創的な世界観を持ったコミックは、国内はもちろん海外にまでその名を広め、書籍・キャラクターグッズ等、驚異的な数字を記録し、世界的なセールスに成功したマンガ史に残る傑作のひとつである。
その原作者・大友克洋氏自らが監督を務め、製作期間3年、総制作費は10億円という、当時の通常のアニメーションでは考えられないほどの時間と労力、そして最高のアニメーション技法を惜しげもなく費やし、1988年に世界的劇場アニメーション「AKIRA」が誕生した。

そして、公開から30年以上の時を経た2019年。奇しくも作品の舞台となった年に、4Kリマスターの発売が決定した。

『AKIRA』4Kリマスター公式サイト

2020年7月22日(水)ユナイテッド・シネマ としまえんで鑑賞

IMAXと4Kの真価を目撃したく鑑賞。都内でも何ヶ所か上映していたが、劇場によっては2Kのものを上映していたそうだ。とにかく良い環境で鑑賞したかったので、都内でも大きなIMAXスクリーンを持つユナイテッド・シネマとしまえんへ。

初めて観た時のショッキングな描写がより鮮明になっており、背景など細かい部分で新しい発見があり新鮮であった。
声を収録する際に、プレスコをしたということが当時話題になったそうだが、自宅のモニターでみるのと比べて、より口や体の動きと声の重なり方が通常のアニメーションと違うさまが体感できる。キャラクターが生々しく動いて、ちょっとくどいような印象は昔のディズニーのイメージに近い。

また音に関しても、リミックスされていることもあり、芸能山城組特有のケチャのような人の声も恐ろしいぐらいはっきりと聞こえている。
改めて、この内容のSFに民俗的な音楽を使用したことに驚きだ。

監督の大友克洋氏が以前インタビューで「映画『AKIRA』は色んなパズルのピースをごちゃ混ぜにして、まとまっているのか分からない、モザイクのような作品にしたかった。」という内容を語っていたが、改めて映画を見て、場面転換や別のキャラクターの場面に突然ジャンプすると言った表現が多く、ある種群像劇のような要素があるということが新たな発見であった。

( Y.K )

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?