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RRR

<イントロダクション>
数々の興行新記録を打ち立て、全世界に“バーフバリ旋風”を巻き起こしてインド映画の歴史を変えた映画史上最大の叙事詩にして、もはや神話ともいうべき伝説の2部作『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ 王の凱旋』。その創造神S.S.ラージャマウリ監督による全宇宙待望の最新作がついに完成した。
インド映画史上最高の製作費7200万ドル(約97億円)をかけたその超大作の名は『RRR』。

史上最高濃度の映画体験(エネルギー)を全身で浴びろ!

映画『RRR アールアールアール』公式サイト

監督が『バーフバリ』の人と聞きとても気になっていたが、完全に出遅れていたので、
どうしようかと思っていたが、おそらく最後のIMAX上映が埼玉の浦和でやっていると聞き滑り込みで鑑賞へ。
 
CGこそハリウッドと比べると少し簡単なところはあったが、
アクションの新奇性がとても面白かった。
 
“ちょっとカッコ悪い”を最大限に魅せることをテーマにしたようなアクションには、
笑いとただ笑わせるだけではない凄みに溢れている。
 
大味なだけでない緻密に組み込んだストーリーやショットの積み重ねなど非常に見応えがあった。
(肩車アクションの伏線や、なぜか都市側のラーマが馬を駆るなど)
 
 
少し引っかかったのは、終盤からエンディングにかけるまで、
まるでWWⅡ時代の国威発揚映画的な雰囲気に強く当てられたことだ。
 
本作は史実を基にした主人公二人にも実際のモデルがいるとのことだが、
これは『イングロリアスバスターズ』的なことなのだろうか。
『バーフバリ』の神話的要素と比べると、今回は歴史との地続きを感じてしまうがゆえに少し引けてしまった。
 
もしこれが中国や日本やアメリカ映画で、たとえばパールハーバーでやられたから黄色い猿を
やっつけようみたいな映画ならおそらく閉口してしまっただろう。
 
ただ、そんなことも瑣末なことと思わせてしまうほどに、
『RRR』の感動と魅力は大きなものだった。
(だからこそ危険とも言えるのだろうが、、。)

( N.T )

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