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哭悲/THE SADNESS

<イントロダクション>
底なしの怒りと苦痛、そして悲しみに満ちた壮絶なる100分

監督を務めたのは、本作が長編初監督となるロブ・ジャバズ。大のホラー映画好きでもある彼は、様々な名作ホラーからインスピレーションを得て、パンデミックを経験した後の世界で目を背けたくなるような暴力が横行するという、決して絵空事とは言い切れない衝撃的な映画を創り上げた。そんな本作は、徹底されたゴア描写とスリル満点のストーリーテリングが話題を呼び、ジャンル映画の権威であるシッチェス・カタロニア国際映画祭のMidnight X-Treme部門に正式出品されたほか、ファンタジア国際映画祭では初監督作品を対象とするNew Flesh Award for Best First Feature部門で最優秀映画賞を受賞するなど、各国の映画祭を席巻。2021年1月の本国公開以降、米映画レビューサイトRotten Tomatoesのスコアも95%フレッシュ(2022/4/1現在)と高い評価で推移し続けている。観るものの感情を大きく揺さぶる、容赦なきエクストリーム・ホラーがついに日本へ上陸した。

映画『哭悲(こくひ)/THE SADNESS』公式サイト

本作を鑑賞したのは昨年8月だったが、これはかなり気を悪くしてしまった。
この日は映画を2本づつけてみようという気分になり、
是枝監督の『ベイビー・ブローカー』と『哭悲/THE SADNESS』という謎の二本立てを組んでしまったのが、そもそも間違っていた。。
 
この作品はゴア系のゾンビものという扱いだが
本作のゾンビ?は暴力を抑えようという理性だけが消え過剰に暴力的になる病気という設定であり、
思考能力が残っているが故に、より狡猾に、より鮮烈に暴虐を振るえるという、
今までのゾンビには足りない思考力をこの設定だけで無理なく足せるという新しさが面白かった。
 
いや面白かったのだが、、
『ベイビー・ブローカー』で貧困と社会に揉まれる人々のやるせなさと、
『哭悲/THE SADNESS』の自由すぎる悪趣味な暴力を同時に浴びてしまったために
終盤にかけては身も心もかなりゲンナリとしてしまった。。

( N.T )

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