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ロストケア

<イントロダクション>
松山ケンイチ×長澤まさみ、初共演の二人が入魂の演技で激突する、社会派エンターテインメント。

日本では、65歳以上の高齢者が人口の3割近くを占め、介護を巡る事件は後を絶たない。この問題に鋭く切り込んだ葉真中顕の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督が映画化。

介護士でありながら、42人を殺めた殺人犯・斯波宗典に松山ケンイチ。その彼を裁こうとする検事・大友秀美に長澤まさみ。社会に絶望し、自らの信念に従って犯行を重ねる斯波と、法の名のもとに斯波を追い詰める大友の、互いの正義をかけた緊迫のバトルが繰り広げられる。

他に鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明といった実力派俳優が出演。現代社会に、家族のあり方と人の尊厳の意味を問いかける、衝撃の感動作だ!

映画『ロストケア』公式サイト

2023年3月26日@109シネマズ川崎

松山ケンイチと長澤まさみの映画ということで鑑賞しました。
二人とも演技が上手く安心してみルことができました。

大友秀美(長澤まさみ)と斯波宗典(松山ケンイチ)との対話で物語が進んでいきます。

ある事件をきっかけに、斯波の殺人が明るみに出ました。
大友が斯波を取り調べていく過程で、
大友は「殺した」と言い斯波は「救った」と答えます。
この映画のテーマはこの言葉が全てだと思います。
斯波の行為に「救われた」と言う人もいれば
「人殺し!」と罵る人もいます。
捉え方は、人の置かれた立場と心が作用してそれぞれの答えが出てくるのも
この作品の意味の深さを感じます。

長澤まさみの気迫のこもった言葉を自然体で受け止める松山ケンイチの対峙する場面は見ものでした!

介護を自らする人とされる人と介護施設に入れることができる人。
地を這って地獄を進み続ける人と高みの見物ができる人。

果たして自分が当事者になってしまった時、自分はどのような行動をとってしまうのか?

劇中に。「絆は呪縛でもある」というセリフが出てきますが、
すごく考えさせられました。

斯波が行ったことが、「殺人」なのか「救い」なのか・・・
見る人によって解釈が変わってくる面白い映画だと思います。

現代の社会に問いをかける作品でした。

( Y.N )

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