ロストケア
2023年3月26日@109シネマズ川崎
松山ケンイチと長澤まさみの映画ということで鑑賞しました。
二人とも演技が上手く安心してみルことができました。
大友秀美(長澤まさみ)と斯波宗典(松山ケンイチ)との対話で物語が進んでいきます。
ある事件をきっかけに、斯波の殺人が明るみに出ました。
大友が斯波を取り調べていく過程で、
大友は「殺した」と言い斯波は「救った」と答えます。
この映画のテーマはこの言葉が全てだと思います。
斯波の行為に「救われた」と言う人もいれば
「人殺し!」と罵る人もいます。
捉え方は、人の置かれた立場と心が作用してそれぞれの答えが出てくるのも
この作品の意味の深さを感じます。
長澤まさみの気迫のこもった言葉を自然体で受け止める松山ケンイチの対峙する場面は見ものでした!
介護を自らする人とされる人と介護施設に入れることができる人。
地を這って地獄を進み続ける人と高みの見物ができる人。
果たして自分が当事者になってしまった時、自分はどのような行動をとってしまうのか?
劇中に。「絆は呪縛でもある」というセリフが出てきますが、
すごく考えさせられました。
斯波が行ったことが、「殺人」なのか「救い」なのか・・・
見る人によって解釈が変わってくる面白い映画だと思います。
現代の社会に問いをかける作品でした。
( Y.N )
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