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雪と汽笛と流氷との巻【24冬日本半周#7】

いつもは7時半に起きるRさん、今日はなんと7時前に起きていました。曰く「床敷きの布団だと良く寝られる」そう。

今日も楽しく北の大地を旅します。本日は土曜日。週末にしか運行されないSL観光列車に乗車します!!!

ワクワク♪

特急おおぞらでのどかな平野を行く

本日最初の列車は特急おおぞら1号。これでSLの始発・釧路駅まで向かいます。

今日も大変良い天気。のどかな十勝平野を駆け抜けます。十勝平野といえば乳牛の飼育が有名です。車窓からは巨大な牛舎群が見えました。

右には海が

途中帯広駅で乗客の乗り降りに手間取り4分遅れていましたが、終着・釧路駅に着くときにはマルに戻っていました。「マルに戻る」とは遅延が0分になり定刻通りに到着するという意味です。

SL冬の湿原号に乗って釧路湿原を行く

いきなり本日のメインディッシュ、SL冬の湿原号に乗車します!!釧路駅での接続は僅かだったので、マルに戻って安心しました。

おー、カッコいい!!!

ようやく日本人が半数超え(6割くらい?)という状況。今日・明日は日本人に多く出会えるかも知れません。僕らは海外にでも出たんですかね?(笑)

汽笛一斉新橋を…ではなく釧路駅を発車。終点まで全車満席となっています。

僕らが乗車した2号車はスハシ44という他の連結車より一世代前の客車。そしてこの車両には販売カウンターがあり、コーヒーやお菓子を買えるスペースがあります。

ご当地飲料もズラリ

後ろに補助として機関車がいるのにも関わらず、景気よく煙を出しています。これぞSL。関東でもSLは走っていますが、これほど出せはしないでしょう。

モクモク

先ほどの販売カウンターを我々も利用。僕は北海道の甜菜(てんさい)が使われているサイダー、Rさんは沿線に生息するタンチョウ鶴をイメージした「丹頂鶴の卵」を購入。たまごに関しては申し訳ないのですが、いわゆるかもめの卵です(笑)。

この列車のもう一つの見どころは名物・だるまストーブ!!販売カウンターでスルメを買ってストーブの上で焼くことができちゃいます。ちょうど他の乗客がスルメを焼いて召し上がっていました。

石炭を使用するお古いストーブ

今回は僕らは使いませんでしたが、来週どこかでやるつもりです(笑)。

列車は順調に日本有数の湿原・釧路湿原を駆け抜けます。この釧路湿原はラムサール条約に規定された湿地で、国立公園にもなっています。この湿原内にはたくさんの動物が生息しており、車窓から鹿を近い距離で見ることができました。

雄大な湿原を行く

終点・標茶駅の一駅前の茅沼駅に入ろうという時、同乗していた野鳥ガイドさんが一言、

「タンチョウが見えますよ〜!!」

窓から覗くと、おお!!タンチョウがたくさんいるではないですか!!

いっぱいいる!

ここ茅沼駅ではタンチョウに餌やりをやっているんだとか。天然記念物をしっかり保護しています。

飛行シーンも見えた

列車は7分遅れで標茶駅に到着。要は7分長く素晴らしい乗れたということ。ものは言いようです。

降車後はしばらく機関車の方向転換作業を見物。一度後ろに下がって別線に入り、蒸気機関車を後ろに回します(言葉での説明不能)。

後ろに下がる列車
奥のホームに移動した列車

標茶では休憩所に入り、地元のお母様方が振る舞うカレーをいただきました。SL乗客の乗車後のことまで考えた対応には感服いたしました。

列車内から流氷を見る

2時間標茶で過ごした後、後続の普通列車で本日の終点・網走駅まで向かいます。使用車両はキハ54系。

お初の列車です

先客や標茶からの乗客でいっぱいで、乗車時間の大半をデッキで過ごしました。寒かったぁ〜。

キハ54系の運転台

知床斜里駅で車内の座席にありつけることができました。この列車の座席は簡易リクライニングという普通列車にしてはかなりリッチなつくり。一段しか倒れませんが、座面も動いて快適快適♪

なんてウカウカしていたら何やら車内がざわつき始めました。右の座席に目をやると、車窓に向けて写真を撮る人たちが。

そうだ、流氷があるんだった!!!

慌てて僕らも逆側の座席からパシャリパシャリパシャリ。その中でいい感じのものをお届けします(笑)。

網走駅の手前、北浜駅は流氷が見える駅として「今年の冬に行きたい駅」ランキング第1位に選ばれた駅。それもあってか、ホームにはたくさんの観光客が!!本当はここに途中下車する予定だったのですがやめました。自殺行為ですよ(笑)。

こうして列車は無事網走駅に到着。隣の留置線にはこれまた人気の観光列車・流氷物語号がいました。

良いツーショット

今日は不覚にも東横インに宿泊、高い宿泊費を支払ってしまいました。これから先どうなることやら…。

それでは次回、監獄収容に寒冷地送りの巻(仮称)でお会いしましょう!!さようなら〜。


※ これは連載記事「鉄路で日本"半周" in 2024 Winter」の一環です。

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