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Vol.20 2023年、今年出会った全ての人へ・・・

唐突に始まったこのコラムも、20回目でおしまい。皆様、今年一年本当にお疲れ様でした!!

お疲れ様でした!

思えば、あの辛かった受験戦争から早10ヶ月。久しぶりのゆったりとした年末年始を迎えます。あの地獄のような英単語暗記、過去問ノック、眠いながらも受けた予備校の授業・・・。全ては過去のものです。もちろん、英語などは後々使うものですが。

ともかく、人生の難関を一つ越しました。今は待ちに待った大学生ライフを満喫中。


さてこの一年、受験も含めて色々なことを経験しました。バイトを始めました。初めて泊まりがけの旅をしました。そして地方から来た同級生と出会い、環境の違う人との交流をしました。

彼らと出会って分かったことは、僕はまだまだ未熟だということ。


大学入試前、学年の先生からこんなことを言われました。

「この受験は東京だけじゃない、全国を相手に競争するんだ。地方の受験生は東京に行きたい一心で必死になってくる。温室育ちのお前ら(そこまでは言ってなかったかも)とは覚悟が違うぞ。」

この時は「フーン、大変だ」としか思っていませんでした。しかしいざ受験が終わり、その“地方からきた同級生”に会ってみると、「大人だなぁ」と感じる一面がチラホラと見えたのです。

彼らのほぼ全員は親元を離れ、自らの居を構えています。生活のためにバイトをして、お金のやりくりをして・・・。どれも自分がやってきたことのないものばかり。僕も10月からバイトを始めてお金を得て、ようやくそういう生活の大変さに気がついたのです。

福岡から来た友人は口を開くたびに「この授業のあとバイト」「今日で6連勤(笑)」と話します。それほど必死なのです。

世界は広かったと感じた

「覚悟が違う」という先生の言葉に気づかされたのはつい最近のこと。僕の通う学部は2年からゼミに入るのですが、そのゼミに入るための募集でのことです。

一次募集、僕は希望のゼミの選考に落ちました。同じゼミを志望していた友人はみな合格。一人負けです。

発表の数日前、そのゼミ選考を受けた友人の一人がこう話していました。

「この前ゼミに合格して親に報告した夢見たんだよね。なんで夢なのかな、感じ悪い」

友人は北海道出身で、親元から遥かうん100キロ離れたところで一人暮らしをし、大学に通っています。夢にまで出るとは、ゼミへの執念が伺えます。

自分だけが落ちた今、友人の言葉を噛みしめ「自分にはそこまでの覚悟はあっただろうか。夢にまで出るほど真剣だっただろうか」と自問しました。

そしてようやく自分の覚悟のなさ、生半可で今まで生きていたという事実を突きつけられたのです。

そしてこう思いました。

「自分は未熟だな」と。

自分の無力さを恥じました。

都会の温室にいると気づけない、自分の小ささ

しかし彼らと出会って感じたことは、ネガティブなものばかりではありません。僕は大学生になってようやく誰かといることの楽しさ・素晴らしさを学びました。

高校生まで僕は人が苦手でした。人と接するのが苦手というのが正しいでしょうか。他に混じってワイワイやるのがどうしても嫌で、一人でいるか心を許せる友人とだけいました。

僕は自分のことを“クセ者”と思っているので、入学しても仲間ができるか分かりませんでした。「自分に近づく人はいるのだろうか、自分はボッチに終始しないだろうか」、そう考えていました。

ところが、みんな僕に対してオープンでした。クセのある自分を輪に入れてくれました。それが嬉しくて、僕も心を開くことができました。その結果仲間や友達もできて(中には同じく鉄道趣味な人も)、楽しい大学生活を送ることができています。

自分は一人ではなかった

そうして多くの人と関わっていくうちに、僕のマインドも変わっていきました。前までは「お一人大歓迎」だったのですが、最近では誰かいないとどうも張りがない、つまらなく感じるようになりました。

そしてどうしたことか、もっと人と接したいと思うようになったのです!!これは僕史上最大の変革です。

また、大学には色々な人がいます。地元が違う、価値観や見方も違うなんてざらです。僕は今まで自分と異とする人とは関わりたくないと思っていたのですが、自分と違う人と共に行動するようになってもっとその人を知りたい、他人に興味を持ち始めるようになりました。

一体、僕はどうしてしまったんでしょう(笑)。

想像もしていなかった世界にいる気分

今年彼らと出会ったことで、2つの意味で僕の意識が変わりました。

大学生としての自覚を再認識できたのは大きかったです。今気づけて良かった。しかしそれだけではない。人として、人間として大きく成長を遂げたような気がします。

入学前の自分にこんなことを言ったら笑ってしまうでしょう。「んなわけあるかい」と。彼らとの出会いで、いい意味で僕はこんなにも変わることができました。

「俺、変わったなぁ」

今年もあとわずか。彼らに一言だけ伝えて2023年を終えるとするなら、僕はこう言いたい。

「ありがとう」


今年出会った全ての人に感謝します。


では皆さん、よいお年をお迎えください!
来年のストリングスも、どうぞよろしく。


というわけでVol.20、おしまいです。
次回のコラムも、お楽しみに!


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