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e-mail letter

真夜中に受け取る手紙。

私にとってのe-mail interviewは遠くにいる人からの思いを受け取る手紙のようなものだ。

もちろん、Interviewなので自分に向けられたものではない。

ただ、たくさんの人に向けられた手紙の最初の読者になれる、それはとてもワクワクすることで、送られてきたメールやファイルを開ける瞬間は何にも代え難い。そしてそれを伝えていける。それは何て幸せで光栄なことだろうと思う。

特定の誰に向けたものではない、誰かの思いや願いが、インターネットを通じて誰かに届く。Message in a Bottleのように。

穏やかな波のように、ただただ誰かの元に届けられたらいいと思う。

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そんなe-mail interviewを作っていく過程。

他の人のすすめ方は知らないが、私がe-mail interviewを作っていくときには、質問文を用意してから依頼をかけていく。

実現するかどうかは別にして、まず、作品の世界に入ってから質問を考える。というか、そうしないと聞きたいことが湧いてこない。最初に感じたその作品を知りたいという直感とともに、頭に浮かぶ質問を広げていく。並べた質問からうっすらと記事の形が見えてきて完成だ。

そこで初めて相手にコンタクトをとるので、用意したものが全部無駄になることもまあまあある。

日の目を見ないままパソコンの中に埋もれてしまった言葉達。

それでも、作品と向き合わないことには始まらなくて。始めることすら難しいと悩んでしまう日も少なくない。

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それでも。

自分が向き合ったものは必ず糧になると思う。

埋もれた言葉達が、違う命をもらって表に出ることだってある。

一見無駄に終わったと感じたような出来事も、数か月先、数年先に思わぬ形で自分に返ってくることもある。

それでも。

向き合うことも難しく感じる日々もある。

堂々巡りのような日常に嫌気が差すこともある。

自分の無力さがどうしようもなく悲しくなることも。

それでも。

日々の喜びとか。楽しみにしたい未来とか。他愛ない約束とか。

そういうものが今ある場所や自分達を支えていってくれると、信じて進むしかないなと思う毎日です。

そして、そんな思いを教えてくれた最新のe-mail letter。

Ratboysからのメールインタビューはこちら。


[ photo by JayMantri--362084 ]

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