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勤めていた大企業の実態

皆さん、こんにちは。maruです。

過去に大手電機メーカーに勤めていました。

メディアではよく大企業は思考停止などと書かれていたりします。

他にも内部腐敗とか弱腰経営、組織の弱体化など。

今日は『勤めていた大企業の実態』についてお話します。


1.上司の質に変化あり

昔はパワーのある上司が多かったしキャラクターも濃かったのですが、

世代交代の中で変化がありました。

それは、どこの職場も出世する上司の質が変わっていったのです。


以前は実力派の方たちが出世争いをしていました。

これはとてもよい環境でして、お互いが刺激し合い成長できたんです。

当然、部下たちもその刺激を受けてモチベーションを高くもっていたりします。

何かを成し遂げるために全力で取り組んで成果を分かち合い、仲間意識が芽生えたりします。


しかしある時期から、優秀な人材が上に上がれない環境となり、ただのイェスマンな人がポジションをとるようになりました。

これはポジション争いではなく、上長が「自分にとって都合のいい人」を上に引き上げるというものです。


上長が自分にとって都合のいい人というのは、

・自分より圧倒的に能力が低い

・絶対に楯突かない

・何でも言われたことはYESと答える

こういった人です。

これは昔からそうであるかのように思えますが、決定的な違いがありまして、それは「信頼関係」です。

過去の場合は信頼関係があったので楯突かない、YESと答えられる、だったんです。

今の時代の上司は断られることに恐怖をもっています。

だから絶対断らない人、断れない人を選ぶことが自分にとって都合がいい人なわけです。


2.組織の習慣に変化あり

選ばれた人はそもそも実力がないので部下から信頼されません。

スピーチもいまいちだし、行動も遅いし。

また、おかしな対応も目につき、信頼関係が構築されないんです。

こうなると部下は不安になります。


選ばれた新しい上長が意見を求めても、下手に答えるととんでもない勘違いをされ、自分が損をすると計算して部下たちは適当に言い逃れようとします。

ミーティングでも意見はでません。みんな引っ込んでしまうんです。

このようにして上下関係に悪い習慣が生まれてしまいます。


そしてこの悪習により長い時間をかけて組織が腐っていくんです。

上司に選ばれた人も、部下たちも不幸でしかないわけです。


無責任な人選一つで組織が狂ってしまうと誰もハッピーにならないということです。


では、なぜそのような人選をしたのか?

それはある習慣から生まれたものでした。


以前は、問題や課題、テーマなどに対し議論が盛んでした。

議論で熱くなると喧嘩のようになることもあります。

しかし、これは喧嘩ではないんです。

それぞれの立場で本気で話さないと最終的にはよくない結論になるため、

それぞれの立場における「有利」「不利」を洗い出していたんです。


しかし、熱い議論をしなくなりました。

きつく言われると心が傷つき、相手は自分のことが嫌いなのかな?と思うようになり、普段から口も聞かなくなって相手を遠ざけて、お互いの関係に亀裂が入るようになったんです。

衝突しないほうが仕事もスムーズにいくなどと考えるようにもなり、

身勝手な社員が増えていきました。

こうなりますと熱い議論をする人が悪者にみえてきます。

だからいっそうみんながおとなしくなってしまったんです。


でもこれだけではすみません。


不真面目な議論の結果、あとになって誤りが起きるんです。

市場で問題が起こっているのもこのような環境のせいだと思います。


そして原因が解明できたとき、なぜ議論しているときにそれを問題提起しなかったのか?と該当部門や担当が責められます。


先程のような人が上長に選ばれるのも同じ理由です。

意見で衝突したくないために意見しない人を選んでいたんです。


組織内部の習慣がこのように変わってしまい、まともな人間は働きづらいはずです。


3.バブルが会社組織を狂わせた?

いま組織を牛耳っている人はバブル期に入社した世代です。

この人達の入社当時の社内習慣としては、あまり本気で働いていないのではと思います。

会社のお金を遊びなどで使用していたと聞いたこともありますし、

それを率先していたのが今の70代で団塊世代です。


団塊世代の若いときは苦労したと思います。当時の先輩たちも厳しかったでしょうし。

団塊世代が苦境を乗り越え、中堅管理職になったときにバブル到来です。

味わったことのない夢のような世界に心を揺らされ社内の秩序が乱れていった。

誰も責めることなく好き勝手にみんなでやりたい放題。

そんなときに入社してきた若い世代たちは、その習慣の影響を受けて育っていきます。

その若い世代というのが、今の組織を動かしている幹部たちです。


思考停止

内部腐敗

組織の弱体

は、このように時間をかけてできていったんです。

おそらく、政治や大学、医療などの組織も同じようなことが起きていると感じます。


僕は腐敗した組織になんの魅力も感じなくなりました。

そこで評判となった「働き方改革」に興味を持ち、独学をはじめたんです。

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