新隊員 催涙ガス体験

催涙ガス

鼻水、涙ダダ漏れだ。

私のくだらない体験を書かせてもらう。

数十人ほど入りそうな大きなテントの中に
催涙ガスが充満している。

その中に防護マスク(ガスマスク)を
着用した状態で入る。

防護マスクは
適切な着け方をすることで
ガスを吸わずに済む道具だ。

訓練時に常に持って行動し
想定訓練では着用する場面もある。

着用した状態で走ったり、穴を掘ったり
することもある。

私はしんどすぎて上官にバレないように
外しながら走っていたのはここだけの話だ。

そんな話はさておき
ガスの充満したテントに入る。
防護マスクの性能は高く
ガスの中にいるとは思えないほど快適だ。

うん。これはきっと何かある。

この予想は的中する。

教官が防護マスクを外せというのだ。

いやいやまずいでしょ。

きっとみんなそう思っていただろう。

読んでいる方にも体験してもらいたい。

鼻水、涙は止まらない。
空気を吸うと喉、鼻がヒリヒリする。

最悪な気分だ。

さらに教官は
世界に一つだけの花をみんなで歌えと。

とんでもないところに来てしまったと
当時18歳の私が思っていた事を今でも
よく覚えている。

なんとかみんなで歌い終わり
テントを出るとそこには水が入った
洗面器が用意されていた。
顔を洗うと次第に鼻水、涙が
少しずつ治り、喉、鼻の痛みも和らいだ。

自衛隊ではこんなことばかりだ。

今後も自衛隊での体験を語っていく。

読んでいただきありがとうございました。




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