高齢者の体力レベルについて考える
これまで多くの先行研究によって高齢者の体力に関する報告がなされていますが、その多くが寝たきり予防、転倒及び転倒に伴う骨折予防という視点に基づくものであるといっても過言ではなく、そこで捉えられている体力はLawtonによって報告された「人の活動能力の諸段階(Lawton, 1972)」から考えると「機能的健康度」ならびに「身体的自立」に相当し、人間として必要とすべき最低限の体力であるといっても過言ではありません。
「身体的自立」に必要な体力は、いい換えれば介護を必要としない体