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マラソン/トライアスロン

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2019年8月の記事一覧

ロングディスタンストライアスロン出場を目的とするトレーニング計画に関するヒント

Ironman Universityが推奨しているアイアンマントライアスロン出場を目的とするトレーニング計画は、基本的に各種目毎に1週間あたり2つのキーセッション(距離とスピードにそれぞれフォーカス)と1つのサポートセッション(テクニック習得等にフォーカス)で構成されています(以下参照)。 Training session for Long distance Triathlon by Ironman University 11-12session per week Swi

トライアスリートにとってウエイトトレーニングは必要不可欠である-マーク・アレン氏の考えから学ぶ-

1980年代後半から90年代のトライアスロン界を席巻したといっても過言ではない往年のトップトライアスリートであるマーク・アレン氏。 彼はオフシーズンに積極的にウエイトトレーニングに取り組んでいたのですが・・・ ”トライアスロンのトレーニングは身体を削るトレーニングであるが、ウエイトトレーニングは身体を作るトレーニングである” “シーズン中にトライアスロンのトレーニングとレースによって消耗し削られた身体をオフシーズンにウエイトトレーニングによって取り戻す” といった趣旨

トライアスリートのラストスパート能力に関して・・・

以下の記事において「中長距離走競技は距離に関わらずラストスパート能力の高さが競技パフォーマンスを決定付ける要因になる」ということを述べましたが、ラストスパート能力の高さが競技パフォーマンスを決定付けるということはトライアスロン競技においても同様であるといっても過言ではありません。 トライアスロン競技オリンピックディスタンス種目におけるバイクパートのドラフティング解禁によってランニング能力の高さがより重要視されるようになり、レースの高速化・進化によって以下の動画にみられるよう

持続的持久系トレーニングとCardiac drift

心拍数は簡便で(ある程度)正確かつ的確に運動強度を設定、評価することが可能となる指標ですが、心拍数を用いて持久系トレーニングを実施するに際して、特に持続的な持久系トレーニングを実施するに際して、注意、配慮すべき点がありますので、以下に解説したいと思います。 *心拍数と運動強度の関係については、こちらの記事を参照下さい。 ●Cardiac driftという生体反応 ペース走等の持続的な持久系トレーニングを実施している際に、一定の運動強度(例えば、一定のペース=ランニングス

フルマラソンに挑戦する市民ランナーのためのトレーニングガイドライン

現在、フルマラソンに初挑戦する市民ランナーのためのトレーニング(練習)プログラムを有料提供中(下記参照)ですが、この冬にフルマラソンに初挑戦する多くの市民ランナーのトレーニング(練習)のヒントになればと考え、本トレーニングプログラムの概要と本トレーニングプログラムに基づくトレーニングガイドラインを以下にご紹介致します。 ●トレーニング期間(準備期間)に関して フルマラソンに挑戦する上でどの程度のトレーニング期間(準備期間)が必要であるか?ということに関しては、個々の身体的

ランニング練習量の増やし方に関して

フルマラソンの準備としては、ある程度の練習量が必要である事は周知の事実であると言えます。 なぜなら、フルマラソンという競技は42.195kmを如何に速く走るかを競う競技であり、初心者ランナー、市民ランナーにとっては42.195kmを大会が定める制限時間内に走り切らなければならない訳ですから、42.195kmを走りきる練習、いい換えると、42.195kmを走るに際して生じる身体への刺激に適応するために、ある程度の距離を走る練習も必要になるからです。 *フルマラソンの準備と長