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【システマ】北川貴英WS感想後記③ ファンタジー?いや、リアル。健康な戦士は不健康な戦士を凌駕する

【数か月更新してなくてすいませんでした💦】

記事自体は完成していたものの、この記事の内容が書かれた日はちょっと筆者自身苦い思い出がありましたのでぐずぐずと更新をためらっていたら数か月たってしまいました。月日が経つのは早い、ぼやぼやしてるとすぐ寿命が来てサバイブできる期間も終わってしまいそうだと思ったので意を決して更新することにしました。

この記事は、6月に行われたシステマ東京の北川貴英インストラクターの熊本でのワークショップの内容を、システマ肥後のメンバーの視点から書いた感想です。

システマカフェで朝食を

今回は3回目、ワークショップ全体では2日目・3日目になる「Possibility of Movement(動きの可能性)」をテーマにした2日連続のメインパートになります。

ところでこの二日目の朝はちょっとしたサプライズがありまして北川さんと熊本の新大江にあるカフェ「Off-gridcafeCenchallors」様にモーニングに行きました。

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ここはカフェのマスターさんもシステマをやってらっしゃって、システマ東京さんの練習にも参加されたことがあります。

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そして毎週月曜日ぼくもここでシステマのコンディショニングをさせてもらっています。

まぁ...システマカフェですね(笑)

Cenchallorsさんで朝食をとった後、北川さんのワークショップに向かいましたが……

不健康な戦士

私事で申し訳ないのですがワークショップに行く途中いきなりぼくの右足が猛烈に痛くなってしまいまして。

もう……痛くて痛くて痛くて痛くて💦

なぜ、どこで痛めたのかとんと思い出せないのですが、脂汗もかくしその日は最初からクラス自体ほとんど受けれてないし、何を北川さんがしゃべったのか思い出すのも困難なほどでした。

そんな中北川さんにコンディショニングをしてもらったら

なんと、痛くなくなりました(笑)

北川さん曰く「足の緊張を足の先から出した」とのことですが、そのときほんとシステマやってて初めて足の緊張が体の中を移動して末端から排出される感覚を覚えました。(北川さん本当にありがとうございました)

この体験はその後のシステマ肥後の練習でも大変役に立つことになったものの、それがあまりにファンタジーが過ぎる経験だったので書くのを逡巡していたのがこの記事を上げるのが遅くなった一つの原因でもあります。

まあ、その後いろいろあってまた昼頃までには最悪に体が痛みだして動けなくなってしまったのですが……💦

みんなが昼食に行っている間も一人会場で天井を見上げて悔し涙です。「俺はこんな大切な日にこれほどたのしみにしてたのになにやってんだろ・・・」

ワークショップ初日に北川さんがクラスの初めに言われた言葉がリピートします

「健康な戦士は不健康な戦士を凌駕する」

これはトロントのシステママスターにしてシステマの創始者のひとりブラッドの言葉です。ぼくはこの日ほどこの言葉をかみしめたことはありませんでした。耐え難い右足がぼくが不健康な戦士になってしまったことを教えてくれます。

筋が切れたのか?靭帯が伸びたのか?自分の持てる限りの医学知識、解剖知識、理学療法的理解をもってしてもなんかよくわからない痛みに耐えながらその日一番の「不健康な戦士」になってしまったぼくは、会場でお留守番をしていました。

午後の練習が始まっても十分には回復しなかったので、あまり練習に加わることはしませんでした。

しかしせっかくのこの貴重な機会に何もしないのもあれなので受け付けの番をしたり、物品販売をしながらみなさんの練習を見学します。

オリンピック当日に風邪を引いた選手はこんな気持ちなのかなあとか言う思いで皆さんを見ていましたが、やっぱシステマやってるわけだし

・できることをやる

風に切り替えようと思い、できることをやるようにはしました。一生懸命右足をコンディショニングしたり、皆さんの動きから練習内容をくみ取ろうとしたり。

そして不健康な戦士になってしまったから終わりというわけではなく、不健康な戦士はより不健康にならないように、その中でも健康であるように努めるのがサバイブだなとも思いました。ダメージを受けないことも大切ですが「そうなってしまってから」より悪くならないようにするのが、システマの動き方だとも感じたからです。

なので後ろでうずくまりながら、皆さんの姿をカメラに収めましたので一部をご覧ください(笑)

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これは片手で体ごとひっくり返される腕相撲?です。

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立っていても片手で・・・

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94kgの体重もぺしゃん(笑)入ってきた緊張を返されると、状態の悪い方がゆがんで耐えられなくなってしまうのです。

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マッサージもしていただきました。個人的には北川さんにコンディショニングしていただくのは非常に貴重な体験で多くのことを学びました。

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この日一番の体験は

「緊張は四肢末端から排出される」という事でした。実際痛くて動けなかった右足が足先をコンディショニングしてもらってから緊張を排出されることで動くようになった経験は鮮烈で、これぞ体験する武道、システマの真骨頂だなと思わされました。

「緊張は移動する」

「中心部に対して緊張は入ってくる」

「それを末端に向けて輩出していく」

そういう内容を一気に経験させてもらったという意味においては一番その日強烈な学習をさせていただいたのかもしれません。

その日の夜はミカエルのクラスもウェビナーで参加する予定でしたが、ウェビナー会場まで歩いていくのもつらくなっていたので、ピットに入ってタイヤ交換する車みたいにそのまま帰ることにしました。返す返すも無念です。

「健康な戦士は不健康な戦士を凌駕する」

何百回言っても足りない、何百回でも実際体験して体で理解したい言葉です。

超特盛の三日目

というわけで三日目になりました。ぼくの歩くのも困難なほど痛かった右足もなぜかその日の朝から調子がよく

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わけがわからず、まあよくなったんだからいいかという気持ちで練習に参加します。二日目をほぼ苦悶のまま未受講ですごしたので内容的にはちょっととばしとばしになってしまいましたが、この日はマッサージ、内臓ワークと最後ににストライクや複雑な体の動きにつながっていく内容を行いました。

内容的には二日目の発展で、やはり内部に入った緊張を出していくことで動きとして成立する過程を学んでいきます。


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さらに三日目はCenchalloresさんのコーヒーの入れたてを提供企画もあり、お昼に専門のカフェの生コーヒーをデリバリーでいただくというぜいたくさ。

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全ての参加者さんにもコーヒーがふるまわれました!杉本さんのおごりです。太っ腹!リフレッシュしてラストスパートです。

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同じくモスクワでマッサージを習ってこられた元島インストラクターも興味津々で北川さんのコンディショニングから見取り稽古、ぼくもこのころになるとダイブ体調も回復して、逆に前より元気になってきました。

いやあー健康な戦士は健康であるだけで強い(笑)

え~あれほど前の日に動けなかったのに~💦むしろなんか恥ずかしいですね。

最期はみんな大好きバチバチストライクにつながっていきました。

さらに、たくちゃんねるさんのファンだという方が三日目に初参加。システマを体験したいとのことでちょうどこのころ、ヤッチくんちゃんねるさんやたくチャンネルさんで北川さんがブレークしはじめたころだったので、ご興味があったと。

さすがたくチャンネルのファンのかたはファンタジーに厳しい💦

でも、これずっとこの二日間北川さんが言ってらっしゃったことの延長線上で、体に入ってきた緊張を出していくとこういう動きになって出ていくのです。

決してシステマがロシアンファンタジーではないことをたくチャンネルさんの視聴者の方にも経験してもらって大満足で皆さん帰路につきました。

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さて撤収・・・あ!!システマのトレーニングナイフが小さく見えてしまうこのマッチョの方は??

おまけ、対談と番宣とまとめ

ワークショップ後に熊本のボディビルのドン。ボディビル協会の理事であるハルク松岡さんと北川さんの対談が持たれました。

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すっごいからだ…!なんですかこの上腕二頭筋は。本物のボディビルダーであり健康、ボディメイクのエキスパートである松岡さんと北川さんの対談が、おなじみのシステマカフェ、Cenchalloresさんで行われます。

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ろくろも回していただきました。

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システマ肥後の代表、杉本さんも加わってシステマとボディビル全く違う二つの方向から様々なテーマについて対談を持っていただきました。

今回のワークショップの全内容、および特別対談の内容は後日システマ肥後のサイトからご案内することになると思いますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

プロのカメラマンの方に撮影していただいた内容をシステマの教育ができるビデオとしても編集いたしますので、ご参加いただけなかった全国のシステマファンの皆様や北川さんのファンの皆様にも大変楽しんでいただけるような内容になっていると思います。前半後半で10月中にはシステマ肥後HPでリリースできるように現在鋭意編集中です。

……と、番宣も含めつつ書ききりましたが、今回の北川さんのワークショップで感じたのは何度も書きますが。

「健康な戦士は不健康な戦士を凌駕する」というものでした。

これは掛け値なしにファンタジーでも格言でもなく、現実世界における理(ことわり)そのものです。

あらゆる状況で成り立つ原理原則だけを重要視するシステマの、これも大切な原理のひとつだと思えました。

北川さん、熊本でワークショップを持ってくださってありがとうございます。たくさんのことを学ばせていただいて、大変楽しかったです。これからも熊本や九州のシステマの先輩、後輩、仲間とともにたくさんのことを学ばせていただけたら嬉しいです。

ご参加くださった皆様も大変楽しい時間を共有してくださってありがとうございました。またシステマ肥後では定期的にインストラクターさんをお呼びしてワークショップを開催してきたいと思います。是非ご都合つきましたらご参加ください。

ちょっと今回はシステマ肥後の広報みたいな記事になってしまいましたがこれを持ちまして北川さんのワークショップの後記とさせていただきます。お読みいただいてありがとうございました。



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