見出し画像

会社のキャッシュ・フローを一番に考える。

こんにんちは、きくちきよみと申します。
元・舞台照明家の税理士です。

経営を考える上で、会社のキャッシュ・フロー(現金の動き)は非常に重要です。

逆に言うと、キャッシュ・フローを気にする必要がないのであれば、圧倒的に会社の負担は軽くなり、あらゆる制約から解放されます。経営が自由になります。

例えば社長=株主で、社長の自己資金だけで経営が難なく進むのであれば、これに勝ることはありません。常日頃の胃痛から解放され、突然のトラブルで全身の血の気が引くこともありません。電車でうっかり独り言をもらしてしまうこともありません。

もちろん、そのような自由を得られることはほとんどありません。ある程度の売掛金回収遅延であれば耐えられるけれど、イレギュラーが重なると、あっという間にぎりぎりの状態に。中小企業の経営者の中には、そのような心理的負担を経理部員の方に負わせないために、キャッシュ・フロー管理は経理部に任せないこともあります。

私見ですが、キャッシュ・フロー管理は、まず、経理部の担当業務とすべきだと思います。経理部でなければ、過去の実績をベースにした予測は不可能に近いからです。その上で、将来のキャッシュ・フローは営業部の責任において、確実な予測を見積もる、ということになります。

そして、経理部の最も重要な業務は、キャッシュ・フロー管理を簡素化するための提案をすることです。

①売上代金の回収期間は適正か?前受はできないか?
②支払を遅らせる方法はないか?リースは可能か?
③金融機関借入は本当に必要か?ビジネスモデルの変更はできないか?

普段、普通に感じていることを、経営者に提案してみてはいかがでしょうか。