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強い経理のつくりかた

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強い経理があれば長寿企業になるわけではないけれど、長寿企業には必ず強い経理があります。強い経理になるために経理部員に何ができるのか、考えていきたいと思います。
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#月次決算

【強い経理】まずは、月次決算を適正化することから始める。

こんにちは、きくちきよみと申します。 税理士です。 今日は「"強い経理" をつくるには、まずは月次決算を適正化することから始めよう」ということについて書きます。 ↓↓↓ 本マガジンにおける「強い経理」の定義 どの企業の月次決算も、やることは同じ。多くの企業で月次決算に取り組んでいたり、これから取り組もうとしていたりすると思います。ただし、「大きな間違いのない月次決算を毎月実施できている。経営者、親会社、税理士・会計士に指摘されるような経理処理も全くない。」と胸を張って言

【経理】月次決算を早期化するには。

こんにちは、きくちきよみと申します。 税理士です。 月次決算は、経営者が自社の現在の状況を把握し、今後の方針を検討するのに必須です。一方で、様々な理由から、月次決算が締まるのが遅いことが悩みの種になってしまっている会社さんは多いと思います。 今日は、月次決算が締まるが遅くなる理由と、月次決算を早期化する方法について、改めて整理したいと思います。 <月次決算が締まるのが遅い理由>業種や会社の状況により理由は様々だと思いますが、中小企業でよく見る例を挙げてみます。 ①売上

【経理】年次決算は、単なる「12回目の月次決算」ということ。

こんにちは、きくちきよみと申します。 舞台照明家→経理→税理士です。 今日は、「年次決算は単なる12回目の月次決算なので、特別なイベントにはしないことが大事」ということについて書きます。 つい「年次決算なので」と言ってしまうことがある。法人の12月決算、3月決算、と繁忙期が続いていますが、顧問先の経理の方とお話していると、どうしても「年次決算なのでこの作業は必要ですね」「年次決算なので仕方ないですね」などと言ってしまうことがあります。 この「年次決算なので」という枕詞は