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【ヨタロのタワゴト】めぐりめぐって。

こんばんは。
僕が日々過ごす中で、ふと思ったこと、そのまま忘却するのでは勿体ないと感じた考え、そういったものを書き留めておく日記のようなもの。それが、ヨタロのタワゴトです。

今日のテーマは、「めぐりめぐって帰ってくるもの」です。

情けは人の為ならずという言葉がある通り、人にかけた温情は、いずれ自分のもとに帰ってるものだ、と言います。

こういう「恩」もめぐりめぐるのでしょうが、他にもめぐりめぐるものはあると思います。

それは縁だったり、宿命だったり。

僕が話したいのは「宿命」です。

とはいえ、決してスピリチュアルな話をしたいのではありません。確率の話です。


選択するということ

僕はかつて、とは言っても1年ほど前までの話ですが、法律家とりわけ弁護士を目指して猛勉強していた時期がありました。

しかし結局自分に適性を感じず、その道を断念しました。いまは、全く関係ない業界の企業から内定を貰い、来春の入社を心待ちにしている時分です。

この弁護士を、「目指すか」「諦めるか」は、自分の中で決着をつけるのに本当に長い時間を要しました。
様々な思いがあって、プライドがあって、気づけば最後に「諦める」を選んだのは悩み始めてから一年以上経過した時でした。

いろいろ思い悩みながら、でも結局最後は素直に自分のこころに「本当に弁護士になりたいと思っているのか」とシンプルに問うてみました。自分の回答が「正直しんどいから辞めたい」でした。それが決定打でした。

「諦める」を選択した僕のこころは晴れやかでした。今まで悩み苦しんでいた脳のキャパシティが半分空いたような、そんなスッキリとした感覚がありました。

しかし時間が経つにつれて、そうした爽快感も薄れていきます。

予め言っておくと、僕が再び弁護士を志すことは万に1つもないでしょう。今のところは。なので、決して自分の進路選択で気持ちが揺らいでいる、というわけではありません。

しかし、時間が経つにつれて、「もし弁護士を目指していたら自分はどうなっていたのか」を無意識に考えてしまう機会に当たることが何回かあるうちに、後悔とも違う、それでもどこか忸怩たる思い、のようなものが心の底に蓄積されるようになりました。

「続ける」「諦める」の選択をしたときの爽快感はどこへやら、と言った感じです。

今日もまさに、この不思議な感情と対峙する場面がありました。

久しぶりに友人からLINEで連絡があったのです。内容な少々深刻な物でした。曰く旧友と金銭トラブルが続いていて困っていると。僕は自分にできる限りの対応を真摯に行いました。

しかし詰まるところ僕にできたのは、「できるだけ早く専門家に相談した方がいい」というアドバイスただ1点でした。

「もし自分が弁護士を未だに志していたら」と考えざるを得ませんでした。
もちろん、志し続けていたとしても、順当にいって法科大学院生ですから、弁護士活動そのものができたわけではありません(もし弁護士の真似事をしたら、それは非弁活動といって立派な違法行為です笑)。

でも少なくとも、今の僕よりもマシな対応ができたはずなのです。

繰り返しますが、別にまた弁護士になりたいと気持ちが揺らいだわけではありません。自分の選択に悔いはありません。

それでも、「もしも」と考えることが辞められないのです。

そして今日悟りました。

選択するということは、どちらか一方を取って、もう片方とキレイさっぱり縁を断ち切る、ということでは無いのだと。

むしろその逆で、選んだ選択と真摯に向き合いつつ、自分が捨ててしまった選択肢とも時折向き合い、かつての選択を顧みなければならない「宿命」を抱えるものなのだと。

「宿命」を抱えながらも、顧みる必要のない人もきっといるでしょう。それは、顧みる機会に出会わないだけでしょう。確率の問題です。


自分で自分を審判し続ける

捨てた選択肢を、完全に捨て去ることはできないんです。でも、そのことを悲観的に捉える必要もないのだと、僕は信じています。

自分の今選択した道が、自分にとってベストと言えるのか、考える機会を与えられたと考えるべきでしょう。

今の選択した道を盲目的に信じて進み続けては、かつて弁護士を志して挫折した自身の
二の舞になってしまいますから。


そして、今の道が正しいと感じるなら、自信を持って、今の道の先のゴールのために、今なすべきことに真面目に向き合えば言いわけです。


「宿命」は、(高い確率で)これからも自分の人生に現れ、その度に僕に「もしも」と、思いとどまるよう囁いてくるでしょう。

そのときに変に囚われて心を病むのではなく、上手に付き合って、自分が生きていく方位磁針(コンパス)にしてやればいいんだと思います。

そう、信じて生きていくしかないのだと思います。ポジティブにね。そう思います。

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