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藁書ってなんだ?

私は初めて「藁書」って聞いたとき、藁書ってなんだ?
当時、何か芸術的な「書」を勉強したいと思っていた私には
とても気になるものでした。

きっかけは、母の知人が、藁書という趣味の習い事教室で、町の文化祭に出品するらしい。という母からの情報がはじまり。
「藁書」ってなんなんだよっ!?
まぁ、なんとなく、ホウキのように稲穂を束ねて墨文字を書くことを想像していました。でも実際に見てみたい!
・・・ってことでいざ文化祭会場へ潜入調査!

なんとも味のある、ヘタウマ・・・というと失礼かもですが、
とても癒しの感じられる書でした。

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私は長年、教育書道の指導者として、
正しく美しい文字一筋に筆を持っていました。
しかし、いつの日からか、それだけではもの足らず、
何か型にはまったものから逸脱して、決して整っていなくても
心地よい愛される文字を表現できたら…とずっと考えていました。

展示作品を見て、すぐに、こんなのを書きたい!
これを習ってみよう!って思いました。

どんな筆なのかなぁ…と説明資料と藁筆の実物展示を見て、え?

思てたんとちゃう~!!!!

と、びっくりしました。
藁は藁でも「茎」の部分だけを束ねて作られた
見るからに硬そうな筆でした。

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長年毛筆を持っていた私の頭の中は ????? だらけでした。
毛筆では、毛束の弾力を使って強弱や線の質感を表現します。
穂先を効かせて美しいハネやハライを作り出します。
「どうやって書くんや?????」

しかし、これが「毛筆書道の常識」にとらわれない
わたしにとっての「自由な書の表現」の入り口だったのです。     

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