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道の駅スタンプブックを考える

先日、日本一周の前哨戦として、お試し車中泊をやってみた。車中泊をする場所としては、自宅から100km以内の道の駅を選んで見たのだが、この際に道の駅スタンプブックの存在を知ったので、ちょっと考察してみる。

1 名称は、スタンプ帳じゃないんだ

手に取るまでスタンプ帳だと思っていたのだが、実際はスタンプブックという名称なんだね。スタンプ帳の方が馴染みやすいのだけれど、なんでスタンプブックになってしまったのかな。

名称は「STAMP BOOK(スタンプブック)で統一

冊子のページ数、厚さを考えると、スタンプ帳という表現の方が似合うと思う。スタンプ帳では、昭和な感じになってしまうからかな?

2 エリアごと発行されているんだ

これは知らなかった。静岡県の道の駅「宇津谷峠(上り)」でスタンプブックを見かけて購入したのだが、次に寄った山梨県の道の駅「とみざわ」でスタンプの押印場所を探したら、なんと宇津谷峠で購入したスタンプブックには押印する場所がないことが判明。

道の駅とみざわが静岡県と山梨県の県境近くなので、そう思うのかもしれないが、まさかのエリアとは。

つまり、静岡県の道の駅「宇津谷峠(上り)」で購入したスタンプブックは、中部エリアであって、山梨県の道の駅「とみざわ」は関東エリアになるということ。とみざわって、中部横断自動車道路に接続しているじゃん。中部を横断しているんじゃね?と突っ込みたくなる。

県境の場合は、注意を要する。どのエリアに該当するかの確認が必要

道の駅のエリアを調べてみると、北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄の9つのエリアに分かれているとのこと。道の駅スタンプラリーをやる前に、スタンプブックを手に入れるスタンプラリーが必要。面白い。

3 スタンプブックを発行している発行元が謎

ということで、手元にあるスタンプブックは、中部エリアと関東エリアの2冊であるが、それぞれの発行元を見てみると謎の団体なんだな、発行元は、次のとおり。

中部エリア 特定非営利活動法人「大地とまちを創る匠たち」
関東エリア 一般社団法人「関東地域づくり協会」

道の駅の許認可関係は国土交通省なんで、まあその辺の役人の天下り団体なのかな。

4 エリアごと内容もデザインもそれぞれ

そのエリアの道の駅の数が異なるので、当然、冊子のボリュームが違うのは分かるのだが、中のデザインも統一されていない。私が持っている2冊の特徴は、次のとおり。

<関東エリアのスタンプブック>
 ・ 道の駅一つにつき1ページなので施設情報が充実
 ・ 211ページの充実の内容
 ・ 道の駅それぞれのページに施設内配置図にスタンプの場所の表示あり
 ・ 紙質がスタンプに馴染みやすい柔らかな素材
 ・ 訪れた日を記載できる欄あり。
 ・ 県別にページの色分けがされていて見やすい。
 ・ オリジナル全体マップ付き(別冊)
 ・ 税込450円、お得感あり。

関東エリア

<中部エリアのスタンプブック>
 ・ 1ページに道の駅が2つ分、スペースが狭い
 ・ 表紙の紙質がしっかりとしているので持ち運びに適している。
 ・ 訪れた日を記載できる欄がない(空きスペースに記載)
 ・ 余分な情報は記載されていない。ある意味、清い。
 ・ 税込400円、薄い。

中部エリア

5 スタンプもそれぞれ異なる

私は9つのスタンプを押印したが、スタンプのデザインはそれぞれ異なる。日付を書き入れられるもの、丸型・四角型・横長のデザイン、一つの道の駅に2つのスタンプが置いてあるものなど、それぞれ異なる。
まあ、どんなスタンプなのかなという楽しみの部分でもあるので、これは許容される。

6 押印できる時間

ここは全国統一されているようで、道の駅の営業時間内に限られている。これは、スタンプ押印をユーザー側からみると、結構、悲しみが深い部分。

多くの道の駅の営業時間が夕方の5時までであるので、夜間移動の途中にトイレ休憩をしてもスタンプの押印はできない。残念だな。

道の駅の設置基準としては、トイレと駐車場は24時間使えることが条件となっていると思うが、そういうことを考えるとそれは適正なユーザーであるので、なんとか救える手段があると嬉しい。
まあ、スタンプ提供が目的の施設ではないのでわからないでも無いが、何が弊害なのかな。スタンプが盗まれるとかそういうことであれば、悲しい事実。

スタンプ台は、管理区域内にあり。なので夜間は押印できない仕組み。

7 年度版の発行もあり

これは、いまだに次から次へと新しい道の駅がオープンしている現状の中で、いたしかたない。

中部エリアのスタンプブックは、年度版の明確な表記はないが、関東エリアのスタンプブックは、2023年度版と明確であり、ラリー期間も「2023年4月22日から2024年3月31日」と表記されている。
スタンプラリー上だけであると思うが、4月1日から4月21日は空白期間がある。その間のスタンプはどうなるのって感じ。あっ、それで関東エリアのスタンプブックには、訪れた日付を書く欄が用意されているのかな。まあ、ユーザーが勝手に書き込むだけであるが。

完璧主義の方にとっては、新しい道の駅ができた時の不揃い感が悲しく思うだろうな。最後のページに空白ページがあるのでスタンプの押印は可能であるが、なんか残念な感じがする。ここに押印したスタンプは、スタンプラリーの対象外となるらしい。毎年度リセットはキツい。

8 総括

全国には1200を超す道の駅がある。私は、来年に日本一周を予定しているが、この道の駅全争覇は考えないこととする。なぜなら、そもそも時間的に全部を回るのは無理だし、目的がスタンプラリーになってしまうからだ。

昨今の道の駅の施設の充実は、ユーザーから見ると、旅行の一つのきっかけになりうる十分なレベルである。綺麗なトイレ、見ているだけでも楽しい地域の産物、美味しいカフェやB級グルメの提供、場所によっては入浴施設まであるなど、それぞれ工夫がされている。

日本一周の際には、なるべく訪れて見たいと思うが、スタンプは機会があれば押印させていただく。そして、誰もが使える無料の施設であるので、感謝の念を持って利用させていただく。

でも、スタンプブックは、全エリア分を揃えたいな。

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