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Bogren Digital Ampknob BDH 3種比較レビュー!

Bogren Digital からリリースされた「Ampknob」シリーズアンプシミュレータプラグインに待望のPeavey5150モデルが追加されました!
3モデル一気にきましたのでそれぞれの違いをレビューします。 

Bogren Digital Ampknobプラグイン

実機再現のアンプシミュレータが多い中でまさかのゲインのみのコントロールで大きなインパクトを与えたBogren DigitalのAmpknob。
最初「Ampknob RevC」としてMESA/BOOGIE Dual Rectifierのプラグインがリリースされました。

Ampknob RevC

ハイゲイントーンしか出ませんがメタル/ロックにとっては非常に簡単に使えて便利!第2段としてBassknobがリリースされ、今回満を持してのPeavey5150モデルの「Ampknob BDH」がリリースされました。
コントロールは同じくゲインのみ。しかし今回は「Peavey5150」、「Peavey 6505+」、「EVH5150III」の3種類同時リリースです。

3種類のBDHの比較動画

3種の比較動画を作成してみました。「5150系だからどれも大差ないのでは?」と思いきや、それぞれ音に特徴がありました。

動画では最初にフルミックスデモ、それぞれに内蔵のMatched Cabinet IRを使用したギタートラックの比較、全部に同じCabinet IRを適用してのギタートラック比較となっています。
使用ギター
バッキング:Ibanez RGD71AL(Stock PU Dimarzio Fusion Edge)
ソロ:Ibanez RG721FM(Dimarzio Titan)

Ampknob BDHそれぞれのレビュー

BDH5169

BDH5169

3つのうちで一番ギターの音のつぶれが少ない気がしますね。ゲインは12時以上ではほぼ変わらないかな、というくらいハイゲインです。
共通の機能として「PEDAL」 があり、前段のオーバードライブON/OFFが選択できます。メタルなら基本的にONが良い印象です。ここをOFFにして別のプラグインを入れるのも良いですね。

BDH6606+

BDH6606+

こちらはBDH5169に比べるとミドルが強くフォーカスされた音です。割と自然な感じで、ロックもいけそうな印象です。個人的にはソロなど単音プレイに向いているなと思いました。

BDH III

BDH III

低音の歪みが少なく、高音の歪みが細かくまさにモダンメタルトーン!という感じです。コンプレッション感も強く、タイトな音の印象です。多弦ダウンチューニングにもっとも合うと思いました。

同じキャビネットIRを使っての比較

今回Ownhammerの412 RECT Essentialsキャビネットを使って3種のAmpknobのアンプ部分だけの比較をしました。
結果的にはMatched Cab IRを使った音の印象と基本的に同じです。

BDH5169:スムーズなドンシャリのヴァーサタイルメタルトーン
BDH6606+: ミドル強調のリード向きトーン
BDH III: 5169よりもLowがタイトでさらにドンシャリなモダンメタルトーン

Matched Cab IRと比較してもっとも変化があったのは6606+ですね。かなりミドルの強いアンプトーンでした。

まとめとその他感想

正直今回の3機種はどれも音が良く、甲乙つけ難いところがあります!今回それぞれの単品販売の他に3つのBundleもありますので、「全部いい!」と思ったらバンドル購入が正解かもしれませんね。
個人的にはBDH5169がもっとも使いやすく音が気に入りました。
DAWからのプラグインとしての呼び出しでは出てきませんが、単体アプリ起動も可能で、その時はなんとこのAmpknob BDH自体でギターの録音ができるようです。「思いついたリフを逃さないように」とのことですが、いい機能ですね。チューナーやメトロノーム機能もあり練習にもかなり便利です。

唯一の懸念点はCPU負荷が高いことですね。軽い動作を期待しましたが、そこだけ少し残念でした。「Low CPU」を選択してもそこそこの消費量です。

総合的には非常に優れたプラグインです。「とりあえず5150でいい音出したい」「他のアンプシミュレータで5150があんまりいい音が出ない」という方には間違いなくおすすめです!後段のEQも何もなしでOKではないですが、音作りに全く悩みません。ここまで使えるシンプルコントロールアンプシミュレータは画期的だと思います!



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