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新約・自己受容の季節(短歌集)

眠りきな灯りの消えたキッチンの日東紅茶と君の髪留め


片耳でさびしさは鳴るテーラードの灰の裾から血は吹き出すの


浮ついた噂は沈む私をモリで一突き死海は4℃


陸橋の右端に立ちて感じたり東に登る死への予感を


わたしにならどんなことでもしていいよ痛点だけで空っぽなのさ


ソクラテス我々むちな哲学者手足を振ってよだれを垂らす


猫は空近く近くオリオンをみた、ばかだったね、と咎人の冬


きみどりのモヒカンつけた野良猫をなでてたいから今日はおやすみ


次の次に尾崎豊を入れていたそれ見た君がブルハを入れた


楽園を追われアダムは身を投げた彼らの価値は違いすぎたの


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