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複雑性トラウマ(PTSD)の核の原因とは?

親や他者から与えられた『自分はダメな存在だという呪い』を、本来の自分に戻るという『祈り』に変容させ、自分らしさで生きていく事をサポートしているハカセです(^^)
今回は複雑性トラウマ(PTSD)の原因の核の1つについて、あなたと共有したいと想います(^^)

複雑性トラウマ(PTSD)とは幼少期や赤ん坊の頃からの傷

まず簡単に複雑性トラウマ(PTSD)についてお話します。
複雑性トラウマ(PTSD)とは適応して当たり前になってしまった傷、何が原因かわからないほど連続で受けてしまった傷の体験の総称です。

例えばあなたが何か哀しくて泣いたとします。
親であれば子供のあなたの感情をケアする事ができます。
なので「どうしたのかな?」や「それは哀しかったよね」といって、あなたの感情や感情が発生したプロセスに寄り添ってくれます。

ところが、親の中にはあなたの感情をケアできない親が実はいるのです。
これらの親は泣いているあなたを見て、腹を立てたり、親自身が哀しくなってどうしようもなくなったり、どのようなケアをすればいいのかわからなくなります。

そうなるとどうなるのか?
それは、泣いているあなたを責めたり怒ったりします。
例えば「こんなとこで泣いているなんて恥ずかしい!」と言ったり、「あなたは私を困らせるために泣いているんでしょ!」と言ったりします。

このように言われると、あなたは泣いている自分を責めたり、恥ずかしい存在だと想ってしまいます。
それが続いてしまうと、あなたは自分のニーズ(欲求)や自分の存在を責めたり恥ずかしく想ってしまいます。
これらの経験の積み重ねが複雑性トラウマ(PTSD)と言われる傷になるのです。

なぜ複雑性トラウマ(PTSD)になるのか?

では、これらの経験がなぜ複雑性トラウマ(PTSD)となってしまうのか?
それは感情的ネグレクトをされているからなのです。
あなたが感情を受け取ってほしい時、共有したい時に、親があなたの感情を排除したり、見捨てたりするからです。
この感情のネグレクトこそ、複雑性トラウマ(PTSD)が形成される大きな核の1つなのです。

感情的ネグレクトがなぜ問題なのか?

もちろん、身体的・性的な虐待、親からのパワハラモラハラ、完全なネグレクトも複雑性トラウマ(PTSD)の核の原因になり得ます。
ですが、精神的ネグレクトほど自他が見逃しやすく、本人が特定するのに難しく、当たり前として受け取ってしまう傷はないでしょう。

言ってしまえば、感情的ネグレクトはモラハラと同じく精神的な虐待です。
ですが、モラハラや感情的ネグレクトは虐待として見逃されやすいのです。
それは、教育やしつけといって片付けられてしまいます。

ですが、改めて言います。
モラハラや精神的ネグレクトは完全なる虐待です。
これらの行為は、受けたあなたの人生を狂わせるのに十分な傷となるのです。

なぜなら、感情的ネグレクトを受け続けると、あなた自身があなたの感情を感じる事、誰かには話す事ができなくなるからです。
言わない事、感じない事、我慢する事が当たり前になってしまいます。
それはとても哀しい事です。
あなたがただ1人の個人として、人間として、大切な存在として当たり前に想えることが、禁止されているからです。

感情的ネグレクトを受けていたことに気づいたらどうすればいいか?

では、あなたがひょっとしたら感情的なネグレクトを受けていたのでは?という事に気づいたらどうすればいいのか?
まずは専門家、カウンセラーやセラピスト、コーチや精神科などを頼ることをオススメします。

ですが、精神的ネグレクトを受けていると、誰かを信頼したり、誰かにあなたが感じたことを話す事に対して、強い抵抗感や苦痛を感じることがあるでしょう。
それは、ある種正常なのです。
あなたはあなたを護るために、我慢したり、抵抗感や苦痛を感じるからです。
それはあなたのせいでありません。
あなたを精神的に見捨てた親のせいなのです。

何も親を責めたいわけでありません。
ですが、親があなたをケアできなかったり、世話をしてくれなかったのは事実です。
親があなたをケアできなかったり、世話をしなかったのはあなたのせいではありません。
それは親の問題です。

さて、それではどうしようもないじゃないか!と想われるかもしれません。
そこであなたが1人でもできるセルフケア、セルフコンパッションの祈りをお伝えします。

まず、あなた安心安全を感じ、落ち着ける空間を探してみてください。
それは、家の中や自然の中かもしれません。
あるいは、そのような好きな場所があればその場所に実際に行ってみてください。
頻繁に行けないような場所であれば、あなたの家の中で1番あなたが安心安全を感じ落ち着ける場所でその場所をイメージしてみてください。
そして、あなたがその安心安全の落ち着ける場所にいる感覚の中で、あなたの中に居る、傷ついている子供や赤ん坊の部分に、こう語りかけてみてください。
※もしあなたが信頼できる誰かがいるのであれば、その方からこれらの祈りを言ってもらってみてください。
信頼できる他者がいるという事は、とても素晴らしい事です!

あなたが産まれてきてくれて本当に嬉しい。
ありがとね。
私はあなたが大好きです。
あなたが傷ついた事を私は知っています。
そして、それがあなたのせいでないことも知っています。
あなたは素晴らしい存在です。
私はあなたが今後傷ついたときそばにいます。
あなたは1人ではありません。
私があなたを1人にさせません。
私はいつまでのあなたの味方です。

1日の中で何回でもこのような祈りの言葉を自分自身に唱えてみてください。

私はあなたが今生きている事に、とても感謝をしています。
あなたが今ままでどれほど頑張って生きているかを知っています。
私はあなたを尊敬します。
ですから、あなたが私を頼ってくれることをとても嬉しく想います。
私はこれからも、いつまでも、いつでもあなたの味方です。

今回参考にした本はこちら
複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ | ピート・ウォーカー, 牧野 有可里, 池島 良子 |本 | 通販 | Amazon


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