ロス・マクドナルド没後40周年記念トリビュート発刊のお知らせ

こんばんわ、ストレンジ・フィクションズです。
来る、2023年1月15日に京都はみやこメッセで催されます京都文学フリマ7に(久しぶりに)出店します。ブース番号は「お-17」。ミステリ創作島です。

初お披露目となる新刊は、ハードボイルド御三家として今なお根強い人気を誇るロス・マクドナルドに捧げるミステリ・トリビュート・アンソロジー、『黒い背表紙の探偵』です!


(表紙:ななめの)

収録創作短編・評論は以下の通り。

船戸一人「リュウ・アーチャーは電気羊の夢を見るか?」(創作)
西海岸の日系人街で探偵を営む僕は、事件を横から奪われることで、電話でしか現れない奇妙な探偵アーチャーと知り合う。殺人事件の容疑者探しを依頼された僕は、事件の陰にあるアーチャーの姿と僕が暮らす日系人街の秘密へと迫っていく。

織戸久貴「淡い密室」(創作)
 二〇一九年、夏。だれかのいたずらで校庭の上を漂うシャボン玉を見たわたしは、コクトーによる一篇の詩と出会う。けれどそれを教えてくれたお姉ちゃんは、なにかを隠していた。わたしはその秘密を追って、とある日常の裏側に触れる。

メイム・モーリニ「彼らを探せ」(創作)
「失踪した娘を探して欲しいとの依頼を受けた探偵は、(略)やがて出口も入口もない悲劇にたどり着く。ショートショート。」

三門優祐「リュウ・アーチャーは探偵小説黄金時代の夢を見るか」(評論)
瀬戸川猛資のロスマク評を切り口に、ロスマクの隠された源流に迫る刺激的論考!

紙月真魚「いやな風」(創作)
暗殺をし損じて逃げた鉄砲玉を探せ。古馴染の悪党が持ち込んだ依頼は、はじめから不穏に満ちていた。逃亡先と目される海辺の街で、探偵は射殺事件につきあたる。篤志家の老人は、なぜ暗いトンネルの中途で死ななければならなかったのか?

織戸久貴「ペーパー・ゴーレム」(創作)
 SF作家が密室で亡くなった。むろんそれだけならただの突然死だ。けれども部屋のクローゼットには、巨大な紙の人形が三体転がっていた。さて、人はオカルトにはまっただけで死ぬのだろうか? 近未来SFミステリ(AIワトスンを添えて)。

予価は1000円。
ロスマクファンたちによる新時代のハードボイルド・ストーリーをお愉しみに!


この記事が参加している募集

文学フリマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?