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<答え合わせ>

 2号車(彼の黒アルト)を使い、これまでのチューニング手法が正しかったと“自分“へ証明するため(※あくまでも自分に、間違えて受け取らないように)ダメなことを敢えてやる。普通はやらないだろうが、普通じゃないからそこまでする。この一見面倒くさそうな行為にこそ、確信へと繋がる大事な何かが隠れていると私は知っている。

すべては自分のために、”確固たる自分”を手に入れるために.....

(撮影者:黒アルトの彼)

 
 ココから始める人、多いのではないだろうか?クルマは車高が低ければ、どんなクルマだってカッコよく見える。リフトアップもそう、見た目が変わることで他車との違いや変化に人は喜びを感じる。

 
 このサスペンションKITは、1号車(STRAIN Racingアルト)で使用していた。OHLINS へ交換することを何ヶ月もためらわせた優れもの。
彼が求める2号車のコンセプトは「峠&ロングツーリング」だから、いずれ必要となるパーツ。だが、敢えてこのタイミングで取り付ける。

ダメだと知りながら.....

(アライメント調整)



 まだ、手の込んだセッティングは必要ない、どうせ結果は見えている。今は簡易的なアライメント調整で十分だ。



彼のドライブで雨の峠へ向かう

(テストドライブ)

右コーナー

ドライバーのコメントと、実際の動きを助手席で体感しながらメモを取る

S字コーナー


いくつものコーナーを抜けていく

途中でドライバーチェンジ、互いのコメントを擦り合わせる。いつものように、ボイスレコーダーは忘れない。リアルに発せられた言葉から、大事なことを聞き漏らしていないか?その確認用でもある。


今回のテストは、あれほど絶賛していたサスペンションKIT単体での評価となる。


 結果は『攻められる』レベルではなかった。互いに出した答えは同じ「恐くて踏めない」。これは乗ったものにしか分からない感覚的なところだが、街乗りがコンセプトならこれで充分。


それではいったい何がダメだったのか?それをいち早く知りたい方は、自分の目で確かめよう。Instagramの1号車アルトとESSEの投稿を古い順に追いかける


      答えは既に投稿してある


 でも、間違えてはダメだ。あくまでその答えはSTRAIN Racingが導き出したものであって、あなたの答えではない。例えばレースを生業としているレーサーなら、私よりもはるか上の領域でクルマに負荷を与えることができるから、当然答えは変わってくる。また、インターネットや世間で語られていることの中には真実もあればフェイクもある。何でもかんでも鵜呑みにせず、あくまで参考程度に留めておく。いつだって答えは実体験から導き出すもの。そんな当たり前のことが世の中の人はできなさすぎる。

 私達が導き出した「恐くて踏めない」この言葉にもたくさんの意味が込められている。『恐い』をストレートに受け取れば『単にダメな・・・』となる。しかし、別の角度から見れば『恐い』が、いい意味でドライバーへのブレーキとして働く。もし、恐怖を感じないクルマに、大したテクニックを持たない人を乗せてしまったらどうなる?安心感や安定感は、いとも簡単にドライバーの技量を超えた世界へ連れていく。そんな状態で事故でもしたら一発で○○。代償は計り知れない、他者に対しても同じと言えよう。

STRAIN Racingのダメ出しは、まだまだ続く.....  

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