「あれからの9年、これからの9年」 (No.0027)


虫や動物の一生は、生まれて成長して子孫を作って死んでいくことでほぼ全てですし、大体どの生物も共通しています。
人間も同じ事をしますが人間の一生には虫や動物の一生には無いことが沢山あります。

虫や動物は一生の出来事を誰からもほとんど教わること無く行いますが、人間の一生は誰かに教わらないと何も出来ませんし、出来ないからといって人間に必要な知識や技能を全て放棄して生きていくことは許されません。

面倒くさいからといってその辺で寝てしまったり、訳のわからないことを好き勝手に口走ったり、お腹が空いたからといって盗んだり腹を立てたからといって暴力を振るったり・・・。
これらは虫や動物なら行いますし許されます。だが人間には許されないのです。
人間の一生には虫や動物と同じ部分もありますが、人間ならではの部分もあり、それぞれの比率は実は個人差があります。

正直虫や動物のような人生の人も沢山居てしまうのですが、そんな人たちでも何かが出来るようになる事は喜びを感じるものです。

実際子供がそうです。言葉は悪いですが子供は確かに動物のように好き勝手なことをします。
しかし、子供はお手伝いなどの「何かの役に立つこと」が実は大好きです。
出来るように加工してあげたお手伝いはとても喜びます。
自分が出来るようになったお手伝いを、自分より小さい子に自慢気に教えている姿は微笑ましさを感じます。
このように人間は成長を喜ぶものなのだと思います。


東日本大震災から9年が経ちました。
あの頃と比べ世の中はいろいろ変わりました。
私達個人や、その集合である社会は成長したのでしょうか?

個人の成長は頑張ってやった分だけそれなりに結果が出るのでわかりやすいですが、集合体である社会はそう簡単ではありません。

以前も書きましたが(「善悪の数直線」(No.0009))世の中には、はっきりと悪人がいます。
彼らは社会が成長することなんか望みません。

人間の一生の中にも動物のような部分があり、その比率が多い分だけ人としての成長は遅く場合によっては退化します。
社会も同様でこのように成長を望まない悪が支配する比率で社会は成長も腐敗もします。

この9年経った今でもまだ被災者の方たちの苦労苦悩は消えておりませんし、他にも様々な酷い事件や出来事が連続しており成長を感じないかも知れません。

しかし変わったところもあります。
あの頃に比べ、今はスマートフォンやSNSは強力になりました。
あっという間に高画質の動画も確認拡散が可能になり、その技術インフラを駆使して様々な人たちが世の中の真実を調べあげ公開し共有されるようになりました。
フリー WIFIも充実し、データ量も気にせずカフェラテを飲みながらいくらでもYOUTUBEやTwitterやブログで世の中の情報を調べ理解することが出来るようになりその結果、悪が暴かれ易くなったのです。

議員がマスクを転売すればすぐに情報は拡散しマジコンまで転売していたことも暴かれます。
この9年間で世の中は成長した部分も確かにあるのです。

私はあれからの9年間で成長したこの力を使い、これからの9年間で同じ思いの方達と共に力を合わせ悪を滅ぼしていきたいと心から願っています。


そして、9年前の震災で被害に遭われた全ての方の魂に安らぎが来ることを心からお祈りいたします。

White Ball


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