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「泉のごとくに」 12月5日「イノベーションABD読書会 福島」報告 #進化思考 第20回

今回で20回目の
12月5日読書会の報告です。

18回目までで
443ページ/全512ページ まで読み進めました。

前回19回目は、進化ワーク48「バックキャストー未来を描く希望の神話」を行いました。



1 参加者

今回は4名の参加。
女性1人、男性3人、
県内3人、県外1人
20代1人、30代1人、40代3人でした。


2 読んだところと内容



今回は444〜473頁まで読みました。

第4章 コンセプト
変異と適応の往復 
 → 変異と適応が繰り返されると、まるで両足で自転車をこぐように、創造と進化は前進しはじめる。
・創造は成長する → つねに、「変異の九つのパターン」と「適応の四つの概念」を頭に入れておくとよい。
・創造性の五原則
 ・変異ー明確で非常識な挑戦を繰り返したか
 ・解剖ーシンプルで無駄がなく揺るぎないか
 ・系統ー過去からの願いを引き受けているか
 ・生態ー人や自然の間に美しい関係を築くか
 ・予測ー現在を触発し未来に希望を与えるか
・適応の愛、変異の力 
 ・愛や正義を目指す適応の思考(母性的な愛情)
 ・新しい力を示す変異の思考(父性的な力)
 愛と力の両輪が揃って初めて価値が生まれるのは、あらゆる創造性に共通
・「真につくるべきもの」は何か
 愛ある適応と変異の力を兼ね備えたデザインへの挑戦の両立が叶ったとき、創造性は秘めたる本来の力を発揮し、時には時代や社会さえも変えることができる。
・コンセプトの受精
 多様な変異と本質的な適応はそれぞれ精子と卵子に例えられるし、それらが掛け合わされる創造のプロセスもまた、数億個の精子を競争させ、一つの卵子に受精させるプロセスに思えてならない。
 変異と適応の往復から生み出したいのは長い時間を生き残る強力なコンセプトだ。変異と適応、WHYとHOW、母性と父性。こうした二つの思考の間に新しいコンセプトが発生する。
・コンセプトの誕生 変異と適応の仮説化
 変異と適応を往復し、アイデアをふるいにかけた結果、それでも生き残る強い発想が現れてくる。しかし新しい発想は前例がないためそれを伝える言葉が存在しないこともある。そこで新しい概念を伝わりやすい名前にまとめなおすプロセスが発生する。 → 適応から自然発生する普遍的な理想への願い(WHY)と変異による新しい究極の方法への挑戦(HOW)の二種類に
・WHYのコンセプト 適応への普遍的な願い → 適応関係から自然発生する願いを背負った言葉を、WHYのコンセプトと呼ぼう。ずっと変わることのない人類の願いや、繋がりのなかでの普遍的な願いを引き受ける願いを新しい言葉に編み上げることができれば、そのコンセプトは人を結びつける求心力を生み出すだろう。
・HOWのコンセプトー変異による先鋭的手段 → 変異の思考によって、私たちは非常識なアイデアに偶発的に出会えるようになる。・・・世界を変えて来たのはクレイジーな偶発的挑戦
創造の交配 
 →「進化の対象」を同時に考える思考プロセス
 創造の対象x → 他の対象 y、z 次々とピボットして考える
 その対象にも「変異と適応」を繰り返すことで、対象同士が一体につながる瞬間が訪れる
・交配的思考による創造のプロセス → 交配、有性生殖の獲得は、進化のスピードを加速した。創造=進化。具体的には、進化させる「対象x」を一つに限定しないで、他の対象yやzについても同じように適応を考察し、その変異や適応を考えよう。
創造が価値になるとき
・遊びと好奇心 → 遊びと好奇心を往復すると、螺旋を上るように創造性が出現
・生き残るコンセプト
 まずは狂おう。常識を疑って、現実を塗り替える変異の可能性を考えよう。そして愛情をもって、時間と空間に宿る適応の中の願いを引き受けよう。それを繰り返し、創造の螺旋を登り、生き残るコンセプトに磨き上げよう。コンセプトに宿る祈りを共有する仲間を見つけて、領域を超えて繋がろう、その先に希望ある物語を描き、未来を具現化させ、世界に衝撃を与えよう。


終章 創造性の進化
人間中心からの卒業
→地球史上6回目の大量絶滅期を迎え、未来世代の存続可否が予測できないほどの生態系サービスの喪失や汚染、歴史的災害を生み出す気候変動にさいなまれている。


3 話題になった内容

・バカになってやってみるをよりリアルに(zoom背景で雪山登山時の絵を使用)→遊びが必要→遊びが供されていない時代?(多様性がいまだ少ない・子供に好奇心を発揮させにくい)→学びを遊びに!→ハンドルのあそびについて→ないとキビキビ運転できるが、疲れやすい→遊びを管理:1日1時間遊びと決めることも(グーグルは2割の時間)→ハンドルの「あそび」という表現面白い。→実利以外・無目的(wikipediaより)→ボケとツッコミ等の二項の割合で見る→水切りの様な遊びの達人が反跳爆撃を成功させたのではないか(太平洋戦争時)

・さらに進化ワークについても

具体例「知識の泉・小泉書店」
①解剖 本を通して知識を
②生態 泉のように知識を与える
③系統 代々本屋の経営で地域貢献
④予測 今後も泉のように与える




4 私個人的な感想


今回は第4章「コンセプト」すべて
と終章「創造性の進化」ちょっとだけ
読みました。

「コンセプトの受精」と表現していることに驚きました。
が、コンセプトには「受精」という意味もあると言います。

・英語の「Conseption」はコンセプト、構想という意味でも使われるが「受精」という意味も持っている。

有性生殖で進化の多様性が増したこともあり、やはり「多様性」は大切なのですね。

また、あそびの話から「無目的」ということが話題になりました。
「無目的の合目的」なるカントの言葉を思い出しました。
ちゃんと理解しているかわかりませんが、遊びの発露が「無目的の合目的」なのかと捉えています。文字通りですが、「目的無く行って行った先に、目的に合致すること」と理解しています。
本来なら、遊ぶように働きたいですが、どうしても二項対立的に理解していますよね。創造の、進化思考の出番のようにも感じました。

そして、今まで進化思考の技を変異9パターン、適応4視点で見てきました。
第4章「コンセプト」で、変異と適応がどういう関係にあって、どんなプロセスで創造が生まれるかの輪郭が浮かび上がってきたように感じました。

この4章には進化ワークが2つありました。

内容を実際的に理解するためにも、
来週はこの2つのワークを行ってみようと思っています。
新たな発見が生まれる気がしています。

30分×2なので、ワーク2本行ってから、話し合いの時間にできたらと考えています。


最後に、終章「創造性の進化」のさわりだけ読みましたが、その中章のタイトルは「人間中心からの卒業」でした。確かにここまで人間中心の歴史を築いてきたように思います。しかもそれが当たり前のことのように。
もしかしたらこの本の内容とも絡んでくるかなーと思いました。

無理にこじつけなくてもいいのですが、この後の読書も楽しみになります。

実践を通して、泉のごとく創造性を高めていきましょう。


5 次回は12月12日!


そんなわけで

イノベーションABD読書会 福島 続けてまいります。

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また、内容は一緒ですがnote記事にしているこちらも参考まで


次回は12月12日に行います。

毎回でなくても、出られる時にご参加頂けることがうれしいです。

今回もお読み頂きありがとうございました!


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