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平瀬美里 舞台 注意書きの多い料理店(10/20~10/24)観賞記 所感編

さて、当ブログにお越しの誰か一人のみなさん?

こちらの

前記事をご覧いただき、

こんな作品だったんだって、思ってくださいました?www

これからは所感編と題して、とにかく主観まみれで、

作品全般から個々の役者さんのこと、

そして我らが平瀬美里・みぃちゃんの熱演のことを、

書き散らかしますので、ごきげんよう、さようなら!!

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1 作品全般について

平瀬美里・みぃちゃんの通算5作品目の出演舞台「注意書きの多い料理店」のあらすじは、おおむねあんな感じで、当初はコメディ部分が多い舞台だとは思っていたところ、基本ストーリーは、上京したばかりの夢見ることが許される歳で、ひとつの夢すら叶うことなく世を去った女の子が霊として登場して、かつてSNSの風評被害で閉店まで追い込まれた料理店店主の再起を見届けながら、自身の、誰か一人のためだけでも存在するという喜びを得て成仏するまでを描いた、喜怒哀楽満遍なく織り交ぜた作品でした。

ググってみたところ、初演は2016年8月というのが、このアメブロの#検索かけて出てきた記事上では最古みたい。残念ながらウィキペディアにはトピックが無いので、一部2014年に何らかで上演されたみたいな記事もあるけど、判別はつかないしそれを突き止めるのが趣旨ではないのでこの辺で止めておこう。ただ2016年だとすると、SNS上の誹謗中傷ってのは、ある程度認知も広まっていたかなという時期なので、実は今作は、ほとんどその当時から色褪せることなくて、むしろその時から今のほうが一層先鋭化してしまい、死者まで出てきているという深刻な状況だから、確かに風野達にとっては店の壊滅という人生の破壊に等しい悲劇なんだけど、被害を受けた方も、悪ふざけの犠牲になったという意識で、絶望の末に命まで絶つまでには至らなかったといえるのかもしれない。

例えば作中での、早乙女のミミズを食べさせられたという言いがかりも、昔マク○ナ○ドで、そんなのが出たなんていう、昭和の時代は冗談で済んだものの名残で、早乙女としてはどこか悪ふざけの延長って気持ちだったんじゃないかなと思うの。書いた当事者がその程度の意識で、それを拡散した匿名の大衆も悪ふざけの意識で、一方当事者の被害はそこまではクローズアップされなかったのがあの頃だという気がするのね。だから、今こうしたストーリー書くとしたら、被害は店にとどまらずに例えば風野、岩槻、山根、ナツミのうちの誰かは命を失っているか健康状態が悪化しているか、という描き方をするほど深刻だと書くんじゃないかなと思う。ただし、もちろん、この当時、いやSNSとかネット以前でも、風の噂とかデマとかいじめの類でも、絶望のあまり命を失う人だっていただろうし、決して悪ふざけだからと許されるものでないことは当然だからね。それに今は明らかに、悪ふざけなんて意識を超えて、悪意を持って人の死までを狙って誹謗中傷している者も一定数いるとしか思えないものも多いしね。

SNSではもう一点、当事者のナツミは経営サイドでもあるから、自分がかつて苦しめられたSNSをも自分の商売では利用しようとする姿がしっかり描かれているのが素敵。しかも当初は、インチキ霊媒師の奥田のSNS上の評価を鵜呑みにしていて、自分らは被害者然とするけど、と皮肉に思えるけど、これには、観ている自分自身も同じかも、って自省させられたかな。自分の関心ごとについて、SNS上の良いところは利用して、悪い評価などには腹立てるということは、誰もが思ったことがあるでしょう。いいとこ(だけ)取り、がSNSを利用する上での秘訣のひとつとは思うけど、むしろそれ以上に、いいとこは8割取り・悪いとこも-1割くらい掛けてから取り、くらいのスタンスで臨むのが良いのかもね。作中でも、例えば、ナツミが、心霊レストランの好評をそのまま全部取り入れすに、ミユやハルカや奥田の演出は省いて、代わりにクルミのエピソードをどこかに盛り込んで、そんな女の子の像でも店内に飾り、日替わりで顔の造作を喜怒哀楽で変えて、あたかも「霊が宿るがごとく表情が変わる像のある料理店」くらいのコンセント、もといコンセプトにしておけば、とかwww。観てない方にはなんのこっちゃという話ですね。

演出的な面では、まず、これは、最近小生が観てブログにも書いた「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー(ペパカン)」という良作が、同じような幽霊が登場する作品で、こちらも一人だけ幽霊が見えるという設定なんだけど、こちらは物語の前半部分の随所に、すれ違いによる笑いの場面が多いんだけど、本作は対照的にあまり多くなくて、みぃちゃんと誰かがすれ違いの位置にいて、それで笑わせるという部分は、白い服の女をナツミと勘違いして笑うという点ほかごく少なかったね。では、どこが笑いの部分かといえば、むしろみぃちゃんが出てこない部分での笑わせが多かった。これはコメディアンの友池さんが脚本演出だからなのかもしれないとトーシロの小生は思うの。演劇的な笑わせた方よりも言葉やゼスチャーでの笑いにこだわるみたいなね。友池さんの芸風とか作風知らないので、これはホント思いつきです。確かに、今作もすれ違いによる笑いは安定して起こっていて、対してセリフのやり取りで生じる笑いは箇所が一定せず不安定だったけど、台本を見返すとやはり練られていて、読むと笑えるという面がある。そこが、もしかしたら俳優畑の役者とコメディアン畑の役者の言い回しとか、その時の仕草とかで違ってくるのかな?その分ゼスチャーで笑わせるところは、これは安定していて、みぃちゃんも、風野が倉持に弁当箱のマジックを見せるところで、前作「早稲田・・・」で覚えただろうwwwというコミカルな動きで後半は笑わせに加わるほどだったし、なんといっても岩槻役の安田ユーシさんが破壊力ある動きで笑いをさらっているしね。そしてアドリブも、そうした「遊んでよい」と思える場面では、後半は特に積極的に繰り出す人が出てきて、その安田さんやアイコ役のえなえさん、千秋楽では風野役のヲサダコージさんも安田さんに逆襲しかけたり、奥田役のベテラン右門青寿さんまで着物を肌けたりとノッていたよね。その辺は友池さん含めて、ギアをチェンジさせたんだろうな。なんといっても、前作のPRでみぃちゃんが「レインボータウンFM」での、友池さんの番組にゲストで出たとき、

アドリブは、

迷ったら、やれ!

なんて煽っていた人だものwww。この辺は次の役者さんの紹介のところで、この人こんなアドリブしてたよって書いておこう。読むとあまり面白さは伝わらないけどで、字数稼ぎということでw。

最後に、ある人がツイッターで、なぜ遠藤や倉持にだけクルミが見えるのか?という疑問を書いたのを見たけど、小生も実は演劇をあまり見てないころって、そこにリアリティを求めていて、合理的に考えられないなあ、なんて斜構していたよね。でも、結局は、そこは自分なりに解釈したらよいし、咀嚼できなければ、ああ、見える人がいるんだなって受け入れたらいいかなと思うに至りました。もっとも本作で友池さんは、クルミに、遠藤も生き方が中途半端で誰にも認められないのは同じで似ているから、わたしが見えるのでは?と言わせてるけどね。倉持が見える理由は、単に霊感が強いと言い切りだったけど、それでよいんじゃないかしら?

そのほか、友池さんの愛読する宮沢賢治の作品から登場人物を名付けたりとかも素敵だし、冒頭のクルミのオーダーを聞くところから流れる、I Know I Need インなんちゃら、で始まる有名な洋楽も素敵(いま調べたら、カーペンターズの「青春の輝き」とのこと)だし、エンディングの風野がカップを片付けた後、「高級ツナチーズハンバーグ」のメニュー表を外すと「fin」の文字で終わるとかもホントに素敵で、こうした作品にみぃちゃんが参加できただけでもありがたいなと感謝につきる110分でした。

2 共演者に感謝

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・植田敬仁(ウェブマガジン編集長倉持役)

風野がマジックだと言って弁当箱を上げ下げする前後で、みぃちゃんと裏芝居をしてくれたのがありがたかった。その時の彼女が楽しそうだったのでね。クライマックスで早乙女に、先方に謝れ!と激怒する場面が、残念ながらドアを出たガラス越しなので、そのときの表情が見られなかったのが残念。登場場面も役柄上3シーンにとどまるのも同様に残念だけど、あらすじ編でも書いたとおり、前説で、この2年弱で5作品も中止や延期の憂き目を見たので初日の客席を見たときは感動したというのが、こちらも感慨深かったな。

・一ノ瀬翔太(早乙女義男役)

作品中唯一の憎まれ役として、とくに千秋楽では、風野・岩槻・カンナ・アイコの勘違いの愛の告白場面後の開口一番に、迫力ある声で、ひどい店だ!で、客席の弛緩をもう一度緊張させたよね。一時はYoutuberとして成功したけど、長続きはしないで雇われライターで糊口をしのぐ、みたいな姿を、早乙女に、力なく、パワハラ・・・って言ったあたりで感じ取らせてもらいましたな。若い頃の佐藤浩市に似た感じを受けたのは小生だけだろうか?

・花澤歩(高橋ミユ役)

無神経に店に入っては動画撮ったり、心霊レストランで楽しそうにゾンビで脅かしたりと、好奇心を持つ反面、飽きっぽくあっさり帰る、って感じから、いかにも軽薄に、ああ、こういう人がSNSで悪ふざけするんだろうな、って思わせられたね。前作「早稲田の中心で・・・」から、みぃちゃんとは2カ月弱もお付き合いいただいたんだよね。あの時は関西弁だったけど今作は標準語で、出身はどこなのってなったよ。

・郷咲あやね(渡辺ハルカ)

相方のミユが、かなり悪ふざけ度は高まったのに対して、彼女は、帰ることを促したりで、若干ミユほどの悪ふざけさは少ないかなって感じさせられた。引き返すなら今だよ、って言いたくなるとでもいうかww。二人も、登場場面は少ない方なのが残念だった。個人的には、二人にもクライマックスの時も客席に入ってきて、元Youtuberの早乙女のなれの果てを目にして、SNS中毒に陥らないようになってほしい、まで思った。郷咲さんは「レプスルプス」というアイドルグループで活動とのことで、メンバーが観賞に来て感想を言っていたのが、なんかいいね。

・右門青寿(奥田譲二)

90年代には「ジュウレンジャー」という戦隊作品にも出演されていたというベテランさんで、とにかく素晴らしい声量。バリトンっていうのかな、圧倒する感じで、インチキ霊媒師を演じられていたね。友池さんは台本あとがきで、昔は霊が見えていた奥田の悲哀を見てとって、と解説していたけど、いやいや、倉持が早乙女をクビにするぞ、って聞いてから、私は書くこと大好きで、って、雇うようにって追いかけるところは、なかなかしたたかだったぞww。千秋楽では、先述のとおり着物肌けて出たりのアドリブかましたけど、ほとんどは台本に忠実に演じられてもいたね。

・えなえ(観月アイコ役)

面接に遅れてやってきた言い訳のところが、設定のひきこもりがち、って意図を忠実に、目線は常に下で誰の目を見ることが出来ず、おどおどしていて素晴らしい表現でした。一転、遠藤には、お前、使えねえ、って謎の高飛車感も笑いが安定して起こっていたし、ライターとしての早乙女が、いつ着席するんだって待ち構えてスイッチ入れようと構える姿も、ホント性格を表現されていたね。

・西村美咲(関根カンナ役)

これはもう、岩槻が電気工事中に、風野にナツミとのことを突っ込まれて、風野がどう答えるのか?を。背中で聞いているシーンが最高に素敵でした。ここは、クルミが舞台に居ないので、みぃちゃんには客席から見てほしいくらいだった。顔の表情は半分くらいしかみえないので、注意書きを貼る手が止まったり、かすかに震え?ってなったり、良かった。土曜マチネと千秋楽は、風野の顔をハンカチで代わりに拭くというアドリブ発動!嫌な女どころか、素敵で優しい女性で、クルミの言うように早いうちに、誰かが見つけると、応援したくなるカンナに仕上げたと思います。

・TOMOYA(遠藤ケンジ役)

本作に、もしスピンオフがあったとしたら、間違いなく主役となる遠藤を、なんとこれが初舞台の彼が熱演。おそらく稽古から友池さんや役者陣が、イロハを手ほどきして、それらを忠実に出してきたんだろうな。で、初日から臆することなく感情をさらけだせば、経験者たちも煽られるでしょうよ。舞台の熱を上げたのは彼だったよね。初舞台の彼と5作品目とはいえキャリは1年半のみぃちゃんの二人芝居には、玄人の目にどう移ろうが、おぢさんは感じ入って見ていたよ。彼も、鹿児島のご当地ダンスボーカルユニット「Stefa」で活動とのこと。

・小川香奈(風野ナツミ役)

先述の、見えない霊とのすれ違いの笑いの場面は、白い服の女ということで、彼女が担ったけど、早い突っ込みでしっかりと応戦。キャリアウーマンとして才能あるという役柄なので、風野に、あなたには言いたいこと山ほどある、って時に、ああ、カンナとの浮気も知ってるんだな、って思わせられたよね。そして、才能ある人ほど、SNSを利用しようとして逆に翻弄されるという、ミイラ取りミイラに、の悲哀も感じさせられたね。

・ROY(山根浩介役)

本作の客層は、実は初日から女性も多いなあと、本作の好評を知らなかった小生なので、みぃちゃん目当ての我々が多いと思っていたのだが、千秋楽のS席最前は、ほぼ女性だったのよね。その一因が彼だと思う。「WITHDOM」というグ多分ダンスボーカルのグループの一員。早乙女と対峙のところは、先輩の岩槻が抑制できないところを、よく堪えていたと感じられたね。クライマックス後は、もっと岩槻に高飛車で良いと思ったくらいw。

・安田ユーシ(岩槻学役)

想像では、友池さんから、笑い場面の現場監督を委託されたwww、というほど、徐々にアドリブを発動して笑い部分を上げていったよね。金曜マチネでは、話すなと言われてからのゼスチャーが明らかに初日から比べて大げさだし、自分は独身だからって言ったあとに、独って、けものへんに虫だぜ、ってヲサダさんが耐えられず芝居復帰に多少時間を要したし、その部分は童貞だし、とか強烈すぎwww。千秋楽は他にも、遠藤がクルミに食べられると思い逃げるところで、遠藤とやらって追うのを、なぜか遠藤ケンジとやらってフルネームwww。でも、芝居部分は、とくに7年前に迷惑かけたという後ろめたさというような、申し訳なさ感が貫かれていたね。助演賞はTOMOYAさんとダブル受賞って感じでしたな。

・ヲサダコージ(風野サトシ役)

2016年の初演から、2019年の再演、そして今作と、唯一出演の方で、TOMOIKEプロデュースと肩書があるので、友池さんとは演劇ユニットも組んでいるという。前回は岩槻を演じたとのことだが、今回は千秋楽後のカテコあいさつで、本当に疲れた、ビール飲みたい!誰が書いたのこの本!と上手の友池さんを軽くにらむほど、セリフも絡む相手役も多数で大変な主役。23日土曜マチネでは、20年近く履いていた自前の革靴がこの日の上演で切れてしまうほど動くといい、千秋楽は黒の革靴と併用していたね。顔の表情がセリフごとに豊かで、真ん中に集中させたときは、いかにも狼狽・困惑しているのが分かり、これも技なんだろうなあと感嘆の小生。千秋楽でのクルミとの別れでは、一番に感情込めて明らかに泣いていたんだけど、エピローグの7年前はもちろん何事もないように現れて、そしてカテコ挨拶での先述の感想と、泣きを一切引きずらないのも、当然ながら技術なんだね。千秋楽では、先述のとおり土曜の岩槻役の安田さんの痛烈なアドリブからの回復に時間がかかったけど、千秋楽では安田さんに、彼がDJのコミカルな動きで攻めるや、彼の進行方向を反転させて逆に戻すという逆襲も見事でした。

3 平瀬美里

さて、我らがみぃちゃんの、通算5作目の出演作となった今作は、雨宮クルミという、女優を目指すも、ひとつの夢も叶うことなく事故で世を去った、幽霊の女性役で、本作のヒロイン。自分がなぜこの場所に自縛しているのかが分からず、その答え探しをするというのを目的にしてているという役柄。

これも先述した「ペパカン」のヒロインも、言い残したことを伝えるため現れというように、前者は事故、後者はガス器具の故障と、その死因にまつわる恨みつらみみたいなものは言及もされていないのね。本作ではこの世への未練なんてたっぷりあると言わせた程度で、この辺は、やはり、霊が見える人が居る、ってのと同様で、今回はテーマじゃないからって受け入れるのみなんだろうな。いや、死にまつわる役は究めたwwみぃちゃんが、作品の意図ではないにせよ、このあたりは台本貰ってどう思ったかな、なんてね。役作りのうえで、顔合わせて本読みまでで、自分がどこまで想像を膨らまして事前に演じる人物像と作ってから、脚本演出すり合わせて補完修正する、という過程がどうだったかってことなのよね。そのあたりは、改めて彼女に取材したいけど数分のトークポートじゃあ足りないしすぐ売り切れちゃうT_T。

それはともかく、土曜マチネのカテコの挨拶では、

自分らしく自然なまま、演じることができた

という趣旨のことを、わりと笑顔で楽し気に話していた。これは25日夜に更新したインスタグラム内で、

クルミの「誰か一人でもいいから、自分を見て頑張ると思ってもらえる女優になりたい」

ってセリフは共感できた。女優ではなかったけれど

と言っていることこからも、そうした思いでアイドル活動をしていた自分とクルミが同じとおもえたんだろうね。だから、今作は自分自身のありのままを、演技すら必要なく出せばいい、と臨んだんだろう。確かに、登場時に皆の芝居を見ている顔とか、ちょいちょい挟むセリフは、セリフというよりみぃちゃんがアイドル時代のMCや、自分との特典会やトークポートでの話し方そのままだったからね。その意味では、台本の読み込みの段階から、役を掴めたってことではあるんだろうかな。

そして、先述の、初舞台の遠藤役のTOMOYAさんとの二人芝居のシーン。役者に進んでキャリア1年半で、初舞台の相手を受けるというのは、これはこれで大変だったとは思うの。今までは相手にぶつかってゆく側だったし、ガールズ演劇とは違い相手も男性だし、万が一どちらかがセリフ飛んだりしたときに、対応はできるんだろうか?とか、初日に彼が初舞台と認識できてから、むしろ金曜土曜は、へんに緊張しちゃったよwww。もちろんこんなのは杞憂に終わり、TOMOYAさんの、初舞台らしい熱に負けずに受け止めていたよね。技術だのなんだので、玄人はまだまだ、って言うんだろうけど、小生の方も、ここは熱く見入っていたよ。

で、一番素晴らしいと思えたのは、金曜日マチネでのクライマックスね。この日は小生は双眼鏡で、みぃちゃんが出ているシーンは、共演者の皆さんには申し訳ないが、みぃちゃんだけをそこから覗いていたんだけど、あのシーンで、まがい物でない、本物の涙が、左目から一筋流れて、ありがとう・・・と言い残して消えていったみぃちゃんに、ああ、みぃちゃんは本物の役者だったんだなあって感慨深かった。小生の中では、テレビでも映画でも、涙が流れても当然って場面でそれを流せるってのは凄いなあってのがあってね。それでいながら、ヲサダさん同様、エンディングでは7年前の、パッとせえへん、ボンヤリしてんなと酷評され、別の意味で泣きたいだろうwwクルミに戻り、挨拶でもカラリと笑顔で、いつものみぃちゃんに戻るんだからね。プロの役者であることを本当に気付かせてくれました。これからも、誰か一人、なんてもったいない、何百何千という人に、頑張ろうって気持ちをくれるような役者として、これからもいろんな壁が立ちはだかるだろうけど、突き破り乗り越えていってほしいと思いました。

また、次に連れて行ってもらえる世界を楽しみに待ちます。

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