【感謝を込めて】演劇観賞② 主現場が無くなった夜はOYUUGIKAI!

2021年9月19日は、本来なら我がアメフラっシの初の全国流通CD「Sensitive」の、これまた初の関西でのリリースイベントで大阪に行っていたところが、緊急事態宣言延長でイベントそのものが中止となり小生も移動することなく一日を終えるところだったが、そんな時には、同じスターダストプラネット所属のアイドルたちのライブを観ることも確かに有意義ではあり、とくに「ばってん少女隊」横浜ベイホールに来ていたことは熟知していたのでそちらを観賞することが良いと思えたのだが、ふと、

 

そんな主現場が無くなったときに、

3Bjunior出身の役者たちがお世話になり、

これからもお世話になるであろう演劇界に、

ささやかながら還元してもいいんじゃね?

 

そう思い立ち、何か面白い舞台は無いものかを検索すると、あったのよこれが!

葉月智子・ちょもの初の主演作「アリスインアリスインスクールデッドリー」と平瀬美里・みぃちゃんのデビュー舞台「アリスインデッドリースクール永遠」で、高森朝代役として、壮絶な最期を表現してくれた、


池澤汐音さん

同じく、アリスインプロジェクトが企画する有料配信イベント「アイガク」で共演の、


永瀬がーなさん

そして、そのアイガクではみぃちゃんと、さらに1日ながら、あの清水麻璃亜さんのダブルキャストで、鈴木萌花・もえちんと、しかも二人だけのシーンで稽古から本番まで時間を共有した、


若松愛里さん

という、ゆかりのある役者さん3人が出演した、

 

舞台「OYUUGIKAI」

を観に、板橋区は高島平のここ、

バルスタジオに訪問して、3Bjr関係者が直接に出ていない演劇としては2回目となる観劇をしてきた。

 
この演劇、というかコントと演劇の4作品のオムニバス式の演劇、それぞれ、

 

思いっきり笑えて、

シュールで、

楽しめて、

ホロリとさせられて、

 

という素敵な2時間を堪能させてもらいました。実は今日23日が千秋楽で、まだネタバレになっちゃいますが、こちらは出演者さんがSNSである程度ネタを書いている感じなので、小生も気楽に、この上演としては2日目の雑感を書いてまいります。

 

1 作品全般

 

俳優の堀有里さん―小生は、袴DEアンビシャスで栞菜さんとそっくりで最初見間違えてしまった方ですが、その堀さんが小学校時代に、いわゆるお遊戯会で脚本書いたりした原体験やその時の夢みたいな世界を振り返って、この新コロ禍下でいろいろ頓挫したりもしたこともあっただろう心身を癒そうという意図もあったんだろうな、大人の役者たちがOYUUGIKAI=お遊戯会と題して、初心に立ち返ろうというような意図で企画演出された、各日4作品、3組で6日間上演されたもの。小生は2日目の「ひよこ組」の回を観賞。

 

2 木こりと斧のおはなし

 

モチーフは、あの「お前の落としたのは銀の斧?金の斧?」のアノ話だが、それはもうモチーフのみで、そこを木こり(宇敷浩志)と斧(蜂巣和紀)のコントのような掛け合いから、女神(長尾真奈美)が、なぜか落としたものとして、スイマー(田中克哉)、海女(野崎絵里菜)、カッパ(永瀬がーな)をそれぞれ尋ねてきて、斧が一度は浮気してしまうが、結局それぞれに難があり最終的に木こりと仲直りという、まあ読んだだけでもわからない内容ながら、これはね、もう、

 

蜂巣さんのかます笑わせるアドリブを、

意味が分からなくても純粋に笑う、

 

それに尽きると言うような、でも面白い内容でした。

海女役の野崎さんが、蜂巣さんに「お名前は?キラキラネームと言われる名前でしたよね?」と、セリフにないぶっこみを、すでに笑いながら受けて、遊戯王だかのカードゲームの、羽 と書いてなんちゃら、って返したのが、小生は実はぽかんなんだけど、野崎さんの役者、いや芸人!?的な瞬発力への賞賛と、その内容に大うけの蜂巣さんと宇敷さんに、ああ、この男性陣が受けたんだから、返しとして見事なんだな、というのでまた笑ったね。あと、がーなさんが、普通のセリフを笑いながら言ってしまい、これも蜂巣さんに、なにがおかしいんですか?的に突っ込まれていたのが笑えたね。なお、その原因は、なんと3作品目に明かされたのも笑うんだが後述で。

 

3 積み上げ歌

 

主人公の女の子が、野良「猫」を助けて飼いだす。その猫は、かつての野良猫仲間が嫉妬心から、野良の風上にもおけないと罵倒し、「猫を傷つける猫」となる。女の子がやがてその野良猫に仕返しして「猫を傷つける猫に仕返しする私」となるが、実は女の子もまた姉にいじめられ虐待を受けていて、「猫を傷つける猫に仕返しする私の姉」にさらに苛まれてゆく・・・。

という、これも説明が難しい、小生にはかなりシュールに思えた作品だが、この作品は、がーなさんが打って変わって、拾われた猫として最後は私を癒すようなほんわかさで、作品の救い的だったね。役者さんの名前をパンフレット持参していないから書けないけど、姉役の方もガチな表情で、私役の方を踏みつけていたり、野良猫役の方も然りで、木こりの流れが続くと気楽に観ていただけに、ちょっと緊張に戻されたけど、積み上げ歌って自分は知らないけど、多分遊戯にあるんだろうが、こうした負のスパイラルにも考えうるというのを小さい頃に考えられるというのが才能なんだろうな。


4 白雪姫


こちらは途中まで、すなわち、白雪姫がリンゴを渡されてあわや、という部分までは大筋どおりながら、この先が小学生のほりゆり(堀さんはこう呼ばれているらしい)の才能で、リンゴはおばあさんに扮した魔女の母が食べて寝込み、そしてそれを救うはずの王子(木こりでスイマーの田中さん)が、とんでもないルッキズム丸出しのダメな奴で、白雪姫(若松愛理)がぶちギレて、7人の小人と一緒に王子を覚醒させて、なんと魔女と王子が結びつき、ハッピーエンドなムードに、白雪姫がリンゴと一緒に用意されていた毒入りマスカットを口にして倒れ、さあ今度こそてんやわんや・・・、というところで終わる作品。

これを小学生で思い付くほりゆりに、もう小生は栞菜さんと似てる役者さん、というイメージは捨てていて、役者と脚本演出を兼ねる才人俳優と位置付けを改めたんだよね。なるべくしてこの道を進んできたってことだろうね。そして、このドダバタ喜劇を、やはり先述の蜂巣さんが、召使役でまたまたアドリブ連発してコメディリリーフぶりを見せるんだけど、なかでも宇敷さん演じる鏡が倒れているところに、最初の木こりの作品で、がーなさんが何で笑ったのかをばらしたのが笑いすぎて死にそうだった。


永瀬がーないわく、

蜂巣さんの被る段ボールの斧が、

湿気でふやけて角が曲がっていて、

それが眼に入って笑っちゃった


www。倒れている宇敷さんが、さらに悶絶していたのは言うまでもありませんな。

あとは若松さんも、バンビ役の野崎さんとウサギ役の池澤さんと、あっちむいてほいや指での数合わせで、勝たないと先に進めないのにガチで負け続けて土下座して許して、とか、アドリブも披露。若松さんは蜂巣さんとも絡みあるんだけど、そこでは無茶ぶりの魔の手は逃れたねね。一方鏡の宇敷さんは、木こりに続いてここでも、蜂巣さんから、鏡のダイヤ部分を押すと、一発ギャグするんですよね?と無茶ぶり受けたんだけど、


苦痛に歪みつつも

背を軽く前に降り立たんで

前かがみ

見事でしたwww。


池澤さんも、このひよこ組公演はわりと脇でにぎやかす側でリラックスしていたようだけど、細かい部分ながら、うさぎの耳元で大声だされて、うわってなるところは、被り物の耳だから素人の自分なんか稽古重ねても忘れそうだけど、見事なタイミングで驚くのは、プロに失礼ながら、毎度唸らずにはいられないね。なお彼女は、22日の公演では、


蜂巣さんに、

なぜか腕ひしぎ逆十字固めを、

決められて悶絶していたらしい


www。この時点で、蜂巣和紀なる怪人物もまた、小生インプットしてしまった。って、


彼、男性だぜ?

こ、これは演劇沼に、

ハマり込む予兆なのか?


5 じゆうノート


冒頭と各作品の幕間、最後部分で各数分で繰り広げられる、虚実ない交ぜの自叙伝的ショートストーリー。白野音←白のおと←白ノートという、音という名前の女の子は、空想などの思いつきをノートに書き込んでいて、ある日お遊戯会の出し物として演劇を提案し、ノートを元にリーダーシップを発揮する(木こりと斧のおはなしの前後)のだが、クラスメイト達は音ほどに熱がある訳でもなく、放課後は遊んだり塾に行ったりで、音はそんな皆を不満に思うが、温度差はどうにも埋め難く一度は離れる仲間(積み上げ話の前後)。(白雪姫の前あたり)音の方が自分の独善性に気付いた時に、再び仲間達もお遊戯会に協力して、晴れて白雪姫を実演に漕ぎ着く。

(白雪姫終了後)その後、月日は流れ成長するにつれ、友人との遊び、就職、結婚式など、仲間達が楽しむ中、ひとりお遊戯会そのままに役者の道を進む音。(まだ演劇とか?生活できる?今さらやめられないか?プライド?)など、そんな陰口めいた妄想に苛まれるうち、たまたま出会った、会社員となり勤め帰りのヒロシ(宇敷さん)の、つまらない毎日だけど仕方ない、と自嘲した姿を見た音は、ひとり泣き咽ぶのだが、翌日晴れた日に、ふと、あのノートを思い出しめくり直すと、やがて笑顔となり・・・。


まさに、ほりゆりさんの実体験なんだろうね、というこの繋ぎの作品が、単なる3つのオムニバスではないことを見事に表していて素人はまず脱帽。あの宇敷さんの、つまんなくて、の部分は、蜂巣さんとつるんで笑わせた姿の裏には、逆に会社勤めでの怠惰より表現することを選んだことを喜ぶみたいなものを感じさせられて、それにも脱帽。あとは、音役の、田中音江さんが、20歳の若手だから素朴さが幼少期の頃の音は勿論、泣きの最後から笑顔では、良かったね、また続けなよって励ましたくなる感じでなんか気になった。そのうちに、うちら3Bjr関係者あたりとも絡むんだろうか!?なお、池澤さんが別組で音を演じたそうで、こちらは多分声色から動きから、洗練された音を見せたんだろうね。


いやあ、金に限りなければ、あと数回でも笑いに行きたいところではあったけど、そこはお遊戯ではいられない大人の現実T_T。パンフレットを家に忘れて他の俳優さんのこともかけなくてすみません、ですが、いつか、3Bjr関係者と共演となれば、この泡沫ブログには必ずお名前を載せさせていただきますのでご安心をww。そのレースでは、誰が一等賞となりますかな!?


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?