平瀬美里 舞台「ワタシタチのキョリ」(6/3~6/5新宿村LIVE) 観賞記
昨年4月の主演舞台が、わずか2公演をもち中止となり、1年以上の期間の後、ようやく二作品として板に立つ機会を与えられた平瀬美里・みぃちゃんの「ワタシタチのキョリ」が、やはり上演も危ぶまれたが、ありがたくも期間延期と開演時間繰り上げの対応でめでたく2021年6月3日から6日の7公演として上演。小生も、
加えて千秋楽のマチネの5公演を観賞して、その楽日が終わったばかりの18:20頃に、ネタバレとは呼ばれない観賞レポをお届け。
・1回目(6月3日初演18:00~)
舞台の初日。もちろん贔屓のみぃちゃんに注目はしつつも、まずは目の前で行われる芝居を純粋に観賞する、という当たり前のスタンスで臨んだのだが・・・。
まず、これは仕方のないこととはいえ、緊急事態宣言延長を踏まえて、直前に開演時間が1時間早まり18:00となったことで、小生も多くのファンと同様に、リアルな生活を調整する必要に迫られたのだが、これが当日まで難航してしまい、西新宿の駅に降りたのが17:52T_T。この、演劇観賞ってのはさあ、映画(これだって決して無条件に許されるものではないけれど)と違って、ステージ上も生身の人間だから、会場に遅れて入って客席まで「さーせん
m(__)m さーせんm(__)m」って割って入ってゆくのに気が引けるよね。で、この駅から現地までは走ってギリ開演時間ってところだし、かつ、そんな状態で息切らそうものなら、周囲のお客さんには、ある意味新コロ以上の迷惑ウィルス飛沫でしょ。かといって、ここまで来ておいて、最初の数分遅れだけで、みぃちゃんの1年3カ月ぶりの芝居観賞を棒に振るのは、チケット代と同レベルで勿体ない(カネかよww)。ということで、歩みは小走り、遅れたらもうその時よと開き直って会場に着くと、
ああ奇跡!
18:02にして、
「まだ、始まってませんよ!」
これにホッとしたので、むしろB列に「さーせんさーせん」って割り込む演技が、ステージ以上に芝居がかってたけどねwww。相当の大根役者ぶりだったと思うなT_T。そして、さらに2分程度開演まで間があったので汗を拭い息を整えられたけど、それでも冒頭の、ダブル主演・多田アコ(演・久代梨奈 元NMB48)さんの、狂言回し的な長台詞は、1回目は集中できなかったけどね。
ようやく心身落ち着き、久代さんの台詞も終わって、女性演劇の見せ場のひとつ、ダンスと歌唱から、我がみぃちゃん、おっと役名は相沢エイコか、彼女が、これはもうアイドル活動時代から定評の、ピシっとした動きと、これは生歌ではない口パクだったが、歌い出しを任せられたのは自慢でしたな。そして、かれこれ40年近いキャリアでしょう、芳本美代子さん―昔、笑福亭鶴光師匠のオールナイトニッポンだったかでゲストのときに、あの師匠の、ベースケな声で、みっちょ~ん?って呼びかけられたのをなぜか記憶してたんだがwww―が、役名・石村スズエとして、ダンスをしたりこそはなかったけれども、この、一種の顔見せ場面からでも登場すれば、小学生からブラウン管の向こうに居た人が贔屓と同じ演劇に出ていることに感慨深いものを覚えたね。
ストーリーは、そのみっちょんの石村一家を主人公に、次女で主役の石村イクミ(後藤萌咲 元AKB48)、長女のウナ(ゆめ真音、あの宝塚歌劇団を退団後の初舞台だったそうです)の、母の日(この5月9日が、実は延期が無ければ千秋楽日で、ちょっとは意味があったんだよね)に、少ない稼ぎでも母を労う一心で、3人での旅行クーポン券をプレゼントするイクミと、それを酒好きな性格で明るく茶化すスズエ、という回想から始まり、続いて、そのイクミが、派遣会社からも雇止めを言い渡され、冒頭シーンで言った「東京のアスファルトは現実という名の絶望に敗れた屍」になり果ててしまったアコとも5年ぶりに再会して、SNSで見つけた「面接するだけで1000万円貰える」というイベントに誘い、それにはうさん臭さを感じながらも、イクミの家で呑みにゆくことは提案するアコと進行する。
その暴飲から目覚めたのか、アコが起き上がると見知らぬ黒パーカー・島田ショウコ(福島宏美)と椅子に寝そべるスズエ。どこなの?とアコが問うも無言のショウコ。むしろ、続いてやってきたエイコと本村オミ(一岡杏奈)に、1000万円くれるんっすよね?と逆質問を受ける始末。さらに、扉が空かないわよ!と走る木島キクエ(小島節子)、トイレはありました!と脳天気な感じなのは早田ケイ(橘はるか 舞台延期前は天音がキャスティング(葉月智子と「サンサーラ」で共演))、その連れ合いらしい椎名ココ(櫻井優衣)、志野カヨコ(松本好永)。そして、別室から戻ったイクミの姿に安心しつつ、同じく別室から、古賀サイカ(橘芳奈)、瓜生クミコ(仲村唯)、一家らしい吹田セイナ(唐澤恵)、タミ(水井ちあき)、ソル(森岡里世 舞台延期前は長谷川麻由(はせまゆ アリスインアリスデッドリーで葉月智子の墨尾優の相方・百村信子役))と3組の面々とともにやってきたウナらに、前日は確かにイクミ宅で呑んだとはいえ、ここまで記憶が飛ぶだろうか、という感じながらも、どうやらここが、その、1000万円貰えるという面接会場であることは把握したアコ。しかし、そのアコ含めた15人のだれひとり、娘2人にさえ気づかれないスズエが、私は行かなきゃ―!と走り去った丁度その時、
これで締め切ります!
と機械じみた、男女とも聞き分けぬ声が聞こえて、皆さんにはこれから「生きるとは何か?」を話し合い、こちらが納得した答えを出した、ただ一人だけに1000万円を進呈するが、答えに失敗した者には制裁を加える、という旨のアナウンスがある。以降15名が、それぞれの動機ないし事情を説明し始める。一家で切り盛りしていた店を立て直したい吹田家、ホスト狂いの資金が欲しいサイカ、会社経営に資金繰りに追われるキクエ。そして、家すらなくネットカフェを転々とし、ただ道行く人から500円を貰い、それで一杯の牛丼を分け合って生きてきたエイコとオミ。前者はその生活を懐かしみ後者はそれには感慨を持たないと、表面上だけのつながりのようだが、金は欲しいことでは一致。一方、一人娘が心配で早く出たいクミコ、孤児院にいたケイと、家庭環境から孤独となったココを引き取り、店を運営したいるカヨコはどうやら金に興味はないが、「生きる」ことを考え出した14人に興味があるらしく、また、ひとり事情を話さぬものの、ときに言い争う大声には無性に抵抗するショウコなど、お金はいらない者や、なにやら達観・諦めに近いものを感じさせる者もいる中、アコに「スズエさんは?」と問われて、死んだの・・・とウナから答えが返るが、イクミは、あの旅行券プレゼント後のスズエの衣装選びや、前日にも止まない雨に、てるてるぼうずをつるそうと話すなど、旅行に行く前までの記憶はフラッシュバックとして蘇るものの、肝心のスズエの死そのものはなぜか思い出せない。どうやら石村家にも「闇」が垣間見えるのだが。
そうして時は過ぎ膠着するまま、母親の死自体には、なんらかの後悔を持っているイクミが、やや自棄的に、私が答えますと進み出て、
生きるとは後悔
しかし主催側の答えは否、納得できないとなりく暗闇になると、叫び声を残して、再び灯りがともると跡形もなく消え去ったイクミ。これが制裁なのか?と残る14人はおののきだす。そして、金を独占したかった者が分け前とすることで共闘を持ちかけたり、全員で話し合って答えひとつ出し、早くここを出ようと説得したりと、彼女たちの心理も微妙に変化してゆく中、どこか達観していたクミコが一つの提案をする。まるでおとりのように、ケイ・ココ、そしてオミの3人が同時に解答する、というのだが、果たして結果はといえば、3人はそれぞれ、生きることを勘違い(ケイ)、食べること(ココ)、死ぬまでの暇つぶし(オミ)と、答えには失敗するが姿形は全くそのままで無事。ここにクミコは、イクミが消えた当時同じ部屋にいた5人。アコ・ウナ・エイコ・クミコ・キクエ、のうちの誰かが、何かを施した首謀者だと断じ、今度はその首謀者探して、あてたものが1000万円を総取しようと提案して、5人以外はそれに応じて、5人を分断して問い詰めてゆく。当然に否定する5人だが、その中でエイコが、自ら幼少期に父親に、何かあれば暗い部屋に懲罰的に押し込められた過去から、暗闇でも目が効くので、実はあの時のことを見ており首謀者が誰かが分かっているのだと意外なことを話し出す。そんな時、これは誰jかのフラッシュバックか、石村一家の、中止を一転、結構とした旅行当日朝と、最終パーキングエリアを出発してまもなく、乗客の中から抽選で1名に1000万円が当たるキャンペーンの案内や富士山が見え始めて最高に喜んだスズエたちが、突然のクラクション音で揺れるバスに倒れて、意識が戻らないスズエに対して、消えゆく記憶の中で助けをつぶやきながら同じように意識を失うイクミのシーンが呼び起されて、石村家の闇と今回の1000万円イベントに何か関連があるのかと、おぼろげになったこともあり、エイコが皆に請われて、まさにその首謀者を明かそうとしたその時、
私が首謀者です
と名乗り出たのは、ウナ!。これで1000万円はエイコへ決まり、分け前交渉のそろばんを弾く者や、とにかく早く出せと詰め寄る中で、ウナは、みなさん勘違いしている、まだ誰も「生きるとは何か」を答えていないと、開き直ったかまたは余裕なのか、企画は終わっていないと言い出す。アコは、ウナに、冷静に、お金だろうとそうでなかろうと、みんな生きる意味はすでに語っているのだから、もうやめるよう説得するが、ウナは、母(スズエ)はなぜ死んだ、生きて帰らせられるのか?と一向に下がらない。ますます辛気臭くなる中、あの脳天気だったケイが感情を爆発させて、大人のそんなださい生き方が嫌だった、だいたい私たちはもう死ぬ運命なんだし、と叫び出すと、言ってしまったねと慈しむようなカヨコ。その時、ハッとして、それまで強気だった表情を一変させたのがウナ、私も途中で気づいてしまったんですと萎れて、いぶかしがる皆に、
私たちは、あのバスの中に居た乗客で、
今も、意識不明の重体のままなんです
と絶望の宣告をする。そう、例のフラッシュバックは、誰の者でもなく、この15人全員の共通の意識として実在していたのだった!石村家の前にはカヨコグループが、左斜め前と左側には、カヨコ・エイコとオミのペアが、左斜め後ろに吹田一家、そして車両の一番後ろにショウコ・キクエ・サイカが、あの、富士山が見えた直後のクラクション音からの事故で倒れ、意識不明となっていたのだった。
いち早く気づいたカヨコはのちにケイとココに話し、ウナもアコとの会話で早くから気づいていたという。しそして音におびえていたショウコも、もしやそのトラウマだからか、気づいていたそうだが、こうして全員の記憶がよみがえると、いつのまにか戻ってきていたイクミが、でも、お母さんはもう戻らない・・・。ウナの推測通り、消えたのは一旦意識回復したからだそうだが、隣で延命措置をされる母が見えると、その苦しさに悲しみを覚えて、措置を止めて安らかに眠った姿に安心はしたが、それでも自分のプレゼントした旅行で死なせてしまった後悔は消えないと、絶望で戻ったという。そんなイクミの姿が、残りの者にも、死を受け入れざるをえないね、という気持ちをもたらし、ウナもまたイクミは間違っていないと諭す。
しかし、その時、冒頭で、自らをアスファルトの屍と言わしめ、いつも死にてえ死にてえと虚実つかずも言っていたアコだけが、イクミまで死んで誰がスズエさんのことを思い残すのか、みんなも、子に会いたい・店や会社を立て直したい・男に貢ぎたい・牛丼また食べたい・一緒に仕事したいんじゃないのか?生きるべきだ、
フレー!フレー!生きろ!
フレー!フレー!みんな!
フレー!フレー!自分!
自らも鼓舞するように駆け回り生きることを叫ぶアコに、母を死なせた後悔を背負うのかと、止めさせるためにつかみかかり倒すイクミ。その諍いの中、クミコは、子に会いたいとポツリもらすと、涙交えて、生きて、またカヨコさんとケイちゃんでお店出たいと訴えるココ。エイコは、また500円恵んでもらい牛丼食べようか?そこに男で失敗したら私もと加わるサイカやショウコ。再建組の吹田一家にキクエも、またやり直そうと見つめ合う。その姿に、肩を落とすイクミと、優しく支えるウナ。薄れゆく意識(暗転)で、アコが耳にしたナレーションは、事務的に伝えるニュースの音源で、「先日のバス事故の意識不明の15名は回復に向かっているそうです」とのものだった・・・。
パチっ、とその音をリモコンで消したアコ、隣で膝を抱えてまだ物思いにふけるイクミを見やると、いち早く回復し退院したのであろうウナがイクミに「遺品整理でお母さんの手紙が出てきたよ。読んでほしいな」と渡そうとするが拒む妹。仕方なくウナはそれを開封して読み上げると・・・
お母さんは今最高に楽しくてうれしい。
旅行ありがとう。お父さん亡き後は、
二人には苦労かけたね。
そんな私が旅行楽しんでいいのかな、と問えば、
お父さんは、俺と代わってくれって(笑)。
きっと悔しがってるね(笑)。
でも、お父さんだって、そんな遠くにはいないんだよね。
私たちは家族だから。
ワタシタチのキョリは、そう遠くないんです。
さあ、3人で旅行楽しむぞ!呑むぞ!
らしくないねと苦笑いのウナ、ただしみじみと涙のイクミ。その姉妹を眺めながら、アスファルトの屍たるアコの目先は、何を想うのだろうか!?
上映時間約2時間20分で休憩なし。セットは木の椅子のみ。前2列のS料金以外は一席も開けないで客入れした戯曲の、小生の記憶と、一部は、
購入した台本を参考にしたあらすじが上記のとおり。実は6日の千秋楽はマチネとソワレの両方も見ているので、細かい感想なんかは明日以降に書くとして、大雑把な感想だけ書いておくと、まあ、やはり新コロということで、こうした生と死ってものは、演劇のテーマでは多くなってゆくんだろうかなあ、ってのは思うね。実際この中でも、バス事故再現部分は、全員マスクの演出だし、吹田一家の店の斜陽原因は端的に新コロ禍だったし。誰かも言っていたけど、ああ、亡くなった橋田寿賀子さんか、これを前提としないではホームドラマは書けない、ってことは、たしかに現代劇ではリアリティをなくしてしまうかね。まあ、それが全くない世界こそ、ファンタジーとして本来描くべきではあるんだろうけども。
あとは、演者は全員マスクなし、後述するが客席前2列にはその配慮あり。毎回の締め挨拶は、まあ基本的には内容同じだけども、延期や開演時間繰り上げ、天音さんや長谷川さん交代(それぞれ次作とまる被りによるもの)による橘さんや森岡さんブッキングと両者の9日程度の準備での対応力や、マスクありレッスンが長く、ほんの数日前の通し稽古あたりで初めて外しての、
あら、初めまして
www、は芳本さん談、のように、内外への苦しいギリギリ対処もやむを得ないところでしょうね。でも、天音さん長谷川さんにも、開演前の諸注意影ナレで参加してもらう配慮や、みぃちゃん目当ての気楽な立場からしたら、そうして上演までこぎ着けてくれて、ようやく役者・平瀬美里のVOL.1―昨年の「デッドリー永遠」は、プレVOL.1だよ―を進めてくれただけでも感謝です。今度は小生も、厳しい懐を割ってでも、何らかでわずかでも貢献したいけどね。
・2回目(6月4日ソワレ(18:00~)
なにせ当初は4回(結果5回ww)観るところだったので、いろいろテーマを設けよう、なんて素人がバカなこと思いついて、さてどうしたもんか、と思ったのだが、そうだ、ここで敢えて、
推し定点カメラ
を自分でやってみよう、ということで今回は、
平瀬美里のみを2時間20分見続ける
をテーマに、A列13番という、どセンターを贅沢に使おうという企画。今回からは時間も十分にとることができたので安心して客席入場開始の17:3には着席。このA列までが1席開けの高めの料金設定がされていて、
こんなシールドのサービスもあり。任意使用なので、小生眼鏡男だから、かつての橘家円蔵さんのCMじゃないが、眼鏡曇っちゃう、ので記念にいただきましたがね。なお、みぃちゃんが不在シーンは、リラックスしながら舞台を見て、初回以降のおさらい・補強に努めるという感じで、今回は定時スタート!
まずは初見時同様オープニングダンスは、アイドル時代にも似た振り付けあったな、とか、ターンは完全にあの頃だ、とか思いながら、アコに1000万円くれ、の初シーンは、まだまだあの声量をしても、役者さんの中では普通なんだな、と痛感。確かに大きければよいわけじゃないけど、同じアイドル出身のアコの久代さんやイクミの後藤さんも含めて、何か、はあるんだろうな。
役柄は、
母を知らず父に幼少期に、暗い部屋に閉じ込められ折檻され、友人(オミ)とネカフェを転々としながら、道行く人に500円物乞いして牛丼を分け合う
まあ、昔は太陽、まで口上していたみぃちゃんとは別世界の人物の22歳。個人的には高校生の制服着させられるんだろうと思っていただけに、やや年上設定ながらこれは良かった。あとは彼女が、自分は実際には経験し得ない立場をどう表現するのかを観ていくが、台本上は、エイコは蓮っ葉ながらも、語尾に・・っす、と丁寧語で結ぶタイプで、ネカフェ生活なりの社会性は持ちあわせているようで、お金じゃなくただ出たいクミコと言い合うシーンも、生意気感は薄くて、嫌な奴という印象も薄いのは、個人的には足りないかもwww。二回目のキャリアでガラリ真逆の、善悪でいえば悪を体験してみるのもインパクトあるかな、なんてね。
でも、自分が椅子に座って、参加者の話を聞いている表情は、鼻で笑うもの・軽く舌打ちする感じのものなど、底辺生活者だからこその、なにきれいごと言ってるの、ってのが伝わってきた。また、絶叫の二歩手前での感情表現、そんなに大声までは出さないで、でもしっかり怒りなどは主張する、という姿も、最低限礼儀と社会性を持ってるという意味なら絶妙だったと思う。
そして、やはり椅子で参加者を聞いているシーンで、みぃちゃんがその数秒間だけ左脚を細かく揺すぶる、いわゆる貧乏ゆすりをしたんだけど、あれは役作りだったのかなあ?あるいは、緊張での軽い武者震いだったのか?細かいストーカーばりのウォッチでごめんねみぃちゃんw、聞いてみたいわトークポートはよ!
そして、あの唯一の現実のシーンで、バス席が縦になって座りあった相方のオミ、一岡さんと事故前にあっちむいてホイして遊んでいたのは、あれはフリー演技だろうな。オミとの関わりも本編では、ネカフェだけの付き合いというのが明かされたけど、バス旅行もなんだかんだ一緒にいくわけだから、本質はそちらが強がりで、お互いに共依存的な関係ではあったんじゃないか?でも、座席は隣合わせにはしたくないみたいなwww。舞台では二人だけのシーンは無いので、一岡さんと密な稽古も無かっただろうけど、世代は同じくらいでしょうから、勿論全出演者そうだけど、今後も交遊が広まると良いね。
そして、最後の、ウナが首謀者だとカマかけたことを白状して謝るところの謝罪の頭下げの深さは、ああ、かつてライブの挨拶と時のそれだわ、やはり礼儀と社会性はあったエイコ、もしも彼女の家庭環境が恵まれていたら、割りと明るい前途が開けていたんじゃないか、そんな、最後は小生が虚実混交してしまったラストの演技でしたな。
・3回目(6月5日ソワレ(18:00~))
さてこの回は、実は昼過ぎからは、延期によって結果的に裏被りとなってしまった、アメフラっシ・鈴木萌花 もえちん出演舞台が浅草であり、そちらを観賞してからの新宿入りとなったので、テーマをどうするか決めないまま気がつけば開演時間、まあ、ひとまず二回見た中での、小生なりの疑問点や解釈の検討でもしながら、みぃちゃん以外の役者さんたちを勉強させてもらおう、と決めて舞台暗転。
と、しかし、ここで全関係者様に謝罪。昼のもえちん舞台が、また、生死を問うてくるタイプの作品で、小生の脳がキャパ越えした中で、移動中の腹ごしらえ、こちらの、
コレが効きすぎて、割りと強めの睡魔とこちらは闘うはめに陥り悪戦苦闘。なんとか、眠りに落ちることまでは回避したが、演者がどうのを言うのは失礼なレベル。そもそも前回だって、みぃちゃんしか観ないなんてこと自体が、やはり失礼だし、あれはやってみて自分は非常に疲れたもの。
というように観賞にはムラができてしまったが、それでも一部疑問だったりした箇所が納得したことや、いわゆる「あそび」部分だなという点もいくつかあり。ウナが事故被害に気づいた箇所を、あの参加締め切りアナウンスより前の、アコか酔った勢いで旅行に着いてきたとイクミが回想後に話した後とかなり早い時だったことや、最初のスズエに旅行券渡すシーンが、イクミがウナに、あの話明日行く?と聞いたように、実はそこも事故の後の潜在意識の中だったのを、台本見返す前に気づいたことや、唯一の現実シーンのバス内シーンで、カヨコがケイのマスクを目にかけていたずらしたり、スズエとイクミの、いい日旅立ち、の合唱など。こういうのも、もっと集中すれば、明日千秋楽はいくつ気づけるかしら?
と、締めた今は、ちょうど千秋楽のマチネ公演見終わって、いよいよ大千秋楽公演を待機しているところ。そこでも、カヨコ役の松本さんから最後の挨拶で、まさに舞台のテーマそのもののような話が聞けたところで、観客も演者も、さらに熱い思いで迎えること必至のラストの様子は、その話とともに、舞台同様、
ある手紙
そんな形式で書こうかな。さあみぃちゃん、悔いなく元気に、楽しんできて!
いざ!
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