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スタートアップ1人目デザイナーが1年間でやったこと

こんにちは。ファインディ株式会社でデザイナーをしている鈴木です。

ファインディにインハウス1人目デザイナーとしてJoinして、1年が経ったので、この1年でやったこと、思ったことを振り返っていこうと思います。

ファインディに入社したわけ

前職はアマゾンジャパン合同会社でUXデザイナーをしていました。その前はグリー株式会社でフロントエンドエンジニアを、その前は株式会社ドワンゴでWebデザイナー、通販会社でECサイト運営などもしていました。

Webデザインに関わり、10年を超えるタイミングで、現場に居続けるエキスパート系デザイナーになるか、マネジメント方面で行くか考えるようになりました。

ただ、どちらの道もなんの苦労もなしにすすめるとは思えませんでしたし、悩んでいろいろな人に話を聞いたり調べたりしました。

そこで聞いたのは、エキスパート系に行く人の多くは同じ職場に居続けるか、フリーランスとして独立する人が多かったです。逆に40歳を超えて新しい職場にチャレンジする時にはマネジメント経験がないとなかなか成功しないということが多く見られました。(もちろん個人のスキルやキャリアプランによって一概には言えませんが。)

自分の場合は性格的にフリーランスが合っていると思えなかったためマネジメントをしながら組織づくりやブランドづくりをしてみたいと、やりたいことが明確になっていきました。

そんなタイミングでちょうどファインディでCTOをしている佐藤さんに声をかけてもらいました。

ちょうどそのタイミングのファインディはインハウスのデザイナーがおらず、外注やエンジニアが頑張ってデザインを作っている段階で、組織づくりやサイトの基礎部分から関わりたいという自分の希望とピッタリ合っていて思わぬ出会いに嬉しくなったことを覚えています。

入社

前職が大きな組織だったこと、80人以下の人数の会社が初めてだったこともあり、想定していた以上に自由でノーガイドラインな状態に戸惑ったりワクワクしました。

一番最初にやった仕事は、歪んでたコーポレートロゴを直すことだったのを覚えています。

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社員数も私でちょうど20人目だったので、まだまだ社内規則などほとんどない状態でみんな手探りしながら仕事を進めていました。

前職ではコミュニケーションコストを掛けることを良しとしない文化でしたが、ファインディではなるべく丁寧で細かいコミュニケーションを必要としておりそれも慣れるのにしばらくかかりました。

デザインに枯渇

Joinしたときはデザイナーがおらず、必要なときに外部のデザイナーに依頼し、急ぎのときは自分たちでやっていた状態。といえばだいたい予想がつくと思いますが、とにかくデザインリソースが必要な状態でした。特にデジタルマーケティングのクリエイティブはスピードとコストという問題で作り物も多かったです。また、グッズ制作のためのアイテムデザインや印刷物データ作成なども都度必要になり、常に横断的に、多くのタスクを抱えながら制作する必要がありました。

ただ、過去にも数百枚のバナーを短期間で作るなどスピードやタスク管理を必要とするクリエイティブ制作に携わっていたので、制作スピードが早かったのと、精神的にもそれほど追い詰められずにマイペースに進められました。

はじめてのUX改善

ファインディのサービスは、エンジニア向け中途転職サイトのFindyとフリーランスエンジニア向けのFindy Freelanceがあります。

出来てからそこそこ経っていたのですがUX部分はまだまだ改善部分が非常に多く、小さなデザイン改善ではなんともならないレベルで手を入れていく必要性があることがわかりました。そこで、UX改善プロジェクトを立ち上げ、全体のflowを改善していくことを提案しました。

UXの改善プロセスは最もスタンダードな方法をとりました。

実態を調査し、ユーザーの再定義やコンセプトの見直し、要件定義を行い、リーダー陣に都度合意してもらいながら設計していきました。

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しかし、いざWireFrameを作成し終わったところで開発のパワー不足ということでこのプロセスでUX改善を行うことはできなくなりました。(WFまで仕上げたプロジェクトがcloseになって一瞬凹みそうになりましたが、ポートフォリオには入れられるし、無駄なわけじゃないやーと切り替えながらお仕事してた覚えがあります。デザイナーにはあるあるかもですね。)

しかし、このときに作成したデータやアイディアは今進めているプロジェクトにも大変役立っており、自分にとっても貴重なプロジェクトでした。

デザインしながらチームビルディング

一人目デザイナーにとって必要とされるのは、ただデザインすればいいだけでは有りません。社内のデザインフローを作成したり、仕組みを作ったり、デザインチームを作るための採用を行ったり、その採用のための必要な情報の整理やチームの目的を作ったり、とにかくたくさんありました。

とくに、歴史やブランドもないファインディでデザイナー採用を行うために、ファインディでデザイナーにとってプラスになるキャリアを築けるようなプランを考え続けました。

デザイナー採用の壁

採用に関してはあまり経験がなく、初めての事が多く、初期はかなり苦労しました。正直、1度や2度会っただけでは自分の貧相な経験ではとても相手を理解できる気がしなかったです。ですが、弊社は採用のプロがたくさん居ました。「こんな場合はみんなどうしているんだろう?」「こういう問題がある場合はどんな人がマッチするのだろう」などなど、採用のプロたちに聞きながら進めました。

結局、コスト面の問題などを含め、2人目のデザイナー採用まで1年かかりました。その間にも様々なフリーランスのデザイナーさん達にご協力いただきました。4月からのお試し期間を経て、10月からは念願の2人目デザイナーがJoinし、やっとチームとして動き出せた気がします。(デザインへの投資ってなかなか見える化しにくく、会社に人材投資を納得してもらうのに色々苦労しました。相談させていただいたファインディリーダー陣には感謝です。そしてこれもまた良い経験でした。)

今後の目標

今後は、デザイナーのAction Guidelinesと、評価システムづくりが目標です。

現在の評価システムもありますが、チーム間を横断的に仕事しているデザイナーを評価するにはマッチしておらず、社長の山田さんに新たなデザイナー評価システムの作成を提案してみたら「いいよー」と二つ返事だったためチャレンジしています。これも、スタートアップの醍醐味ですね。


そんなこんなでこの一年は、がむしゃらに何でもやってきました。今までやってきた十数年のデザイナーの仕事すべてのスキルをフルに使っています。人生無駄な経験なんてなんだなと思っています。それでも足りずに日々勉強ですが。


Findyではデザイナーをはじめ、エンジニアやエンジニアマネジメントなど様々な業務を募集しております。