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Storyville 藤村シシントークイベント「神が人の形をとる時」イベントレポート

こんにちは、京都芸術大学文芸表現学科の「Storyville」です!
2024年6月27日、「人間中心主義以降のクマたち」と題した連続トークイベントの第3弾となる、藤村シシンさんトークイベント「神が人の形をとる時」が、大垣書店京都本店イベントスペース-崔-で開催されました。
このトークイベントでは、古代ギリシャ研究家である藤村シシンさんをお迎えし、「私たちと神話」「古代における神話」「物語としての神話」「これからの神話」という4つの観点から、ギリシャ神話の過去と現在をテーマに、司会の学生とのトークを交えお話を伺いました。

藤村シシンさん

トークイベントはまず「どうやってギリシャ神話と出会ったのか」というお話からスタート。シシンさんは「聖闘士星矢」からギリシャ神話に興味を持たれたそうで、会場でもゲームやアニメからギリシャ神話を知ったという方が多くいらっしゃいました。トークの最中にも、ギリシャ神話を扱った様々な作品が紹介され、ギリシャ神話の要素としての強さをうかがいしれます。現在ギリシャ神話は、様々な解釈と共にゲームやアニメなどの要素として知られていますが、シシンさんによるとそのような時代における解釈や創作は「受容史」の観点からみることもできるのだとか。

話題は移り変わり、古代の神話を中心としたトークに。
ギリシャ神話の定義や、神話が成立したころのギリシャに関する簡単な説明をしていただいたあと、ギリシャ神話における過去と現在の違いを焦点にトークがすすみます。本来のギリシャ神話にはなかったはずなのに今では広く知られている神話や、現代では本来と違った受け取られかたをしている神話などを紹介していただきました。特に、長い歴史の中でさまざまに変形がくわえられた神話のお話は、今物語をつくることを勉強している学生にとって興味深かったのではないでしょうか。
詳細はアーカイブ動画にてご確認いただけますが、現在編集中のため、文芸表現学科のYouTubeチャンネルでの公開をお待ちください。

今まで生き残った神話には求心力があると語るシシンさん。あまり教育的でないと言われることもあるギリシャ神話を、今後も日本でどのように普及させていくのか。そして、今なお変遷するものがたりは、どう受け継がれていくのか。来場者の皆さんからの質疑応答もまた興味深く、様々な視点からギリシャ神話について知ることのできたトークイベントとなりました。

私たち「Storyville」では、今後もテーマを変えて文芸イベントの開催を予定しています。
詳細はこのnoteなどで発信していきます。以降の「Storyville」にもぜひご注目ください。

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