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飲食店で客側のスマホでQRコードを読んで注文するシステムが嫌いな理由

都心部や観光地の飲食店で、客側でQRコードを読んでスマホで注文してください方式のお店が増えてきた印象です。これで、嫌な思いをしたことが何度かあるのでその理由を考えてみました。

セルフオーダーのパターン


1.店舗側のタブレット
まず、焼肉チェーンの〇〇などにあるタブレット端末(店側)がテーブルに設置されているパターンがあります。

これは、「タブレットが動かない」とか「メニューにのってるものが注文できない」といったことを経験した記憶がありません。わりとよくできていることが多いと思います。

2.食券の自販機
次に、牛丼チェーンの〇屋などの、食券の自販機(デジタル)が入口においてあるお店もあります。これは「特に不便さ」を感じたことはありません。「あのメニューはどこだろう?」と全ページ探してしまうことはありますが、それは紙でも同じなので。

これも特に不便を感じたことはないです。

3.QRオーダー
客側のスマホでQRを読み込んでブラウザでメニューを開いて注文するみたいな方式です。

これは、今のところは困ったことに遭遇することが少なくない印象です。

QRオーダーの場合の困りごと


客側スマホでQRを読み込んでというタイプのシステムの場合、なぜか「紙メニューにあるものが、アプリ側には存在しない」あるいは「紙メニューにあった組み合わせが、アプリ側では選べない」といった「ただの欠陥」を持つシステムにあたることが少なくない印象です。

また、「アプリからの注文のみ。口頭での注文は受け付けない」みたいな杓子定規な運用の店が少なくないのも難点です。

推測ですが、システム側は箱を提供しているだけで設定は店側でご自由にどうぞになっていて、実は店側でやるべき設定が非常に複雑でミスがおこりやすい、みたいなオチはあるのかもしれません。

自分のスマホでQRからオーダーする方式の客側のデメリット

考えてみるとわりとたくさんあります。

・スマホのバッテリーの残量が少ないと使いたくない
・スマホの通信量の余裕が少ないと使いたくない
・電波状況が悪いなどがあるとスマホから注文はできなくなるが、店員さんと交渉しないと口頭でオーダーできない
・一度しか入らない食事のために、わざわざアプリをインストールするのは負担感を感じる
・セルフレジやお店タブレットに比べると、操作性が悪いことが多い
(画面が小さいのでそもそも読みにくいのもある)
・よくわからないアプリをダウンロードするのは、セキュリティ的に問題がある可能性がある
・動かないアプリにあたると、ボランティアでデバック作業に参加させられてる気がしてイライラすることがある

店舗側としては人件費削減が可能になっているのかもしれませんが、単に店舗側から利用者側にやり取りの工数が転嫁されただけのようにも見えてしまっています。

固定型タブレットからのオーダーだと「これはこれで、店員さんを呼ぶ手間が減って楽になった」と感じるのに、QRコードオーダーだと「手間が増えただけで、利用側だと特にいいことがない」と感じてしまうことが私は多いです。

注文方法からお店を選ぶ感覚になってもいいと思う

タブレットオーダー(店側の端末)や食券方式(デジタル)はだいぶ実用レベルになってきていると思います。が、QRコードを読み取って客側の端末で選ぶ方式は、まだまだ過渡期なので不便なことが多い気がします。

QRオーダーで嫌な思いをした人は、注文方法を判断材料の1つにしてお店を選ぶという選び方をしてもよいと思います。

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