恋愛コラム:天皇の料理番の俊子の一途なアイノカタチ。
天皇の料理番、というドラマの総集編をお正月に見たのですが、俊子(黒木華)のアイノカタチ、が『思い遣りの身を引く愛』で、まるで人魚姫のようであり、日本の大和なでしこでした。
私もアラフォーになると、語りませんが、過去の若い時に『この人の夢の妨げになるだろう。この人の恋の相手は私ではなくもっと可愛くて若くて……可愛げのない私ではない』と、身を引いた恋もありました。
そのときは、泣いたし、自分がその人の恋人になりたかったし、多分、両想いだったのですが、とにかく『女好き』で誰にでも優しい人で、私は嫉妬して足を引っ張ることが目に見えてわかるので、身を引くことを自分で選びました。
好きなのに、振られた訳でもないのに、身を引くのは、だいぶキツくて、それでも心を鬼にして、これがお互いの為になると信じ込み、実行しました。
お互いに泣いたし、なんども身を切られるような心の痛みを感じるし、戻りたいし、向こうからの連絡に反応しそうになるのを、全部全部無視して、最後は『お前は冷たい、悪魔みたいだよ』と捨て台詞を言われる。
それでも、貴方は夢を捨てて私を選んだりはしないだろう、と。思うから。
いいえ、夢を捨てて、私を選んでしまうと、私は自分が許せなくなる。
好きな人の夢を応援していたのに、その夢を諦めさせるのが私なのは、辛い。
夢と私を両立できるひと、なら良かったけどきっとそういう器用なタイプではなくて、だから『どうかいつかこの人の夢が叶いますように』
そう願って、そのひとから離れた。もちろん彼氏彼女というあいだでも無かったけど。
『3年間』男友達で、付き合いたかった大好きな人が、1人だけ、いた。向こうも好きでいてくれたけど、私に彼氏ができた時、ものすごく怒り狂って、音信不通になり、彼女ができたら連絡してくる。
お互いに意地で、相手に彼氏彼女がいて、相手がfreeになると慌てて彼氏彼女をつくる。
何がしたかったのか。
ある日、私は彼氏と結婚が決まって、もう連絡取り合えないと伝え、向こうは挙式が夏だと話していたのに、私の挙式の日付を知るとその前の4月に入籍すると言い出した。
負けず嫌いなのか、それとも自分が先に結婚してないとショックで、居られなかったのか。
私は、挙式のあと、すぐ新婚旅行でハワイとフロリダへ。その帰りに私は、試しに奴にメールしたのだ、新婚旅行から戻ったけど、もう届かない、よね。と、確認、したくて、送信すると。
そのメールが『リターン』して戻り、ブロックか拒否されたのだと、おもった。
……終わった。これで、良かったんだ、きっと。そう言い聞かせて。
その1ヶ月後だ。
共通の知人から『⚫⚫くん奥多摩でバイク事故になってテレビのニュースで流れたよ』と。
その日の新聞記事が、インターネットで読めると教えてもらい
知人から知る、事故の時間帯。
私が、メールした時間帯なのだ。
偶然、だと思う。リターンしてきたってことは、拒否していた、のだと思うから。
違うよね、見れなかったはずだよね。それとも携帯電話も事故で壊れていたから届かなかっただけ?
なぜ、私はあの日あの時間、メールを打ったんだろう。
拒否されたことを確認、したかったのか、まだ続いているのか知りたかったのか。
もう『彼』は、この世に居ない。
それらの条件と『天皇の料理番の俊子と秋山』が、重なってしまう。
私は『秋山』だろう。『小説書くことに没頭して他が見えなくて恋を疎かにする馬鹿者』だ。
俊子のように身を引いたように思うけど
私は結局、好きな人より夢を追いかけ続けていたし、向こうも『弁理士』目指していたから
お互いに、恋愛より他のことに夢中だったんだと思う。
婚約者は入籍だけして、挙式をせずに、未亡人となったけど。それは、もしかして付き合えていたら私だったのかもしれない。
付き合えなかったから、友達としてずっとそばに居たけど
彼の婚約者さんは、話を聴く『素直で優しくて育ちがいいお嬢様』だった。私もお嬢様といえばそうなのにね、私とは付き合わなかったね。
お互いにその時の彼氏彼女を振れなくて、そしてお互いに付き合ってないから『友達』でいる事にこだわってしまった。
『友達』かぁ。
なんども、彼に彼女が、できる度に辛くてしかも彼女いても私を飲みに誘ってくるし、そういうとこ見聞きし続けたら、彼女になろうと思わなくなった。
私ともし付き合っても、こうやってほかの女と飲みに行くんだろうしね。
『付き合う前に友達として知りすぎた』んだろう。
それでも、どうか、幸せで。
付き合えないひとの幸せを願うのは甘いんだろう。
傍にいる覚悟も出来ず、かといって離れることも出来ず。伝わったのかもしれない。お互いに彼氏彼女が出来ても短期間で別れてしまうのは
『他に好きな人がいるのではないのか?』と。パートナーに伝わっていたのでないのか、と。
振られてもいいから、ぶつかれば良かったのかな。想いを告げたら良かったのかな。でもね、言えなかった。
最初のタイミングを逃したらもう、どちらかが、何かを失ってでも伝える努力をしないと。関係性を変えられない
壊せば、良かったのかもしれない、どこかで『ATフィールド』を。
俊子のように、私も『この人の役に立てたら』と受けた結婚をして、子どもも2人いる。めちゃくちゃ好きだったかと言われるとそうじゃないかもしれない。
だけど、これはこれで。私は安心を貰っていたんだと思うし、子どもはとても、可愛い。
どんな形であれ『私が好きになった人』よ、推しであれ恋の相手であれ
『生き延びて』またいつか会いたかった、んだよ、友達として。
もう、逢えない永遠に。自分が結婚したときもそう思ったけど
生きていても死んでもさ
逢えなくなるなら『お別れ』なんだと。
そう考えると推しもそうだけど
『画面越しに逢える』のは『奇跡』だよ推しよ永遠に。この奇跡が続きますように
次にもしも誰かを恋愛として好きになることがあれば
そのときは、私は、ちゃんと好きだと伝えたい。振られるとしても、だ。
伝えないと。『好き』だと。
いわずに終わるから永遠に忘れられない記憶になっている、今も。
恋愛に臆病にならない、ことが、恋を進展させる唯一の方法だと、皆さまお忘れなきよう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?