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UXやUIはポジティブな考えから生まれる

ビジネスにおいてこの世の中は面白いことがある。それは私たちはサービスを提供する側でありながら、サービスを受ける側でもあるということだ。よくビジネスの場において、消費者の立場になって考えるという言葉が出てくる。

関連する言葉として「UX (ユーザーエクスペリエンス)」や「UI (ユーザーインターフェース)」がある。どちらもユーザの立場に立って考えなければならないことだ。ユーザにとって使いにくいサービスというのはそれだけでユーザが離れていってしまう。

冒頭でも述べたように、私たちはサービスを提供する側であり、提供される側でもある。すなわち、ユーザとしての視点も持ち合わせているということだ。しかし現状として、ユーザにとって使い勝手の悪いサービスが多く世の中に満映してしまっている。

UXやUIという言葉がビジネスの場に用いられてしまっている時点でそうなのであろう。では、人はなぜサービスを提供する側の考え方と提供される側の考え方を一緒に考えることができないのであろうか?仮に日本中に影響のあるサービスを手掛けているとして、UIが行き届いていないことはユーザとしての自分にも影響を及ぼす。

ビジネスの場において、提供される側の考え方を容易に取り入れることが困難な要因の一つは仕事の仕方にある。ものづくりの現場では、当然、納期がポイントになってくる。納期を守ることが最低条件である。しかし、その納期も何を根拠に設定されているかは不透明だ。過去の進捗状況を組みして設定されているのならまだマシだが、チームリーダーのみの裁量によって決められてしまうと困難だ。

つまりマネジメントをするリーダーと実際に手を動かす社員との間で納期の設定に差異が生まれてしまうと、社員はとにかく納期に間に合うように作業を行う。そうなってしまうと、UXやUIといったより良いものを提供するといった気持ちがなくなってしまう。

アイディアは、危機迫っている状態よりも心に余裕がある時の方が湧き出てくる。「もっとこんなデザインだったらわかりやすいな」とか、「もっとこんなサービスだったらみんなの役に立つのにな」といったように、ポジティブな考えが浮かんでくる。

ビジネスにおけるものづくりは、世の中を豊かにするためのものである。その場しのぎで仕事を行なっていてもより良いものは生まれないし、なにより達成感や充実感を味わうことができない。自らの裁量で作業の進捗をコントロールできるのであれば、ポジティブな考えを生み出せる時間は確保したいものである。

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