見出し画像

教育学部は学校の先生になる学部ではない??~名大教育学部の紹介!~

こんにちは!年が明けて、2022年になりました。
今年1年もよろしくお願いします!
今日は名古屋大学教育学部の紹介をしていきたいと思います。

教育学部ってどんな学部?

みなさん、教育学部と聞くとどんなイメージを持ちますか?
きっと「学校の先生になりたい人が行く学部!」と思われる方も多いと思います。実は名古屋大学の教育学部の学生で学校の先生になる人は多くないです!

教育学部には、完全に分けきれるわけでもありませんが、大きく2種類あると思います。
1つ目が教員養成系の教育学部です。〇〇教育大学と言われるところは基本的にこれに当てはまります。一般的にイメージされるように、ここでは多くの人が学校の先生になるために勉強します。大学のカリキュラムも学校の先生を養成するためのものになっているみたいです。
2つ目が教育学と心理学を学ぶ教育学部です。名古屋大学の教育学部もこれに当たります。学校の先生になるために勉強するのではなく、学問としての教育学と心理学に興味を持って、勉強しています。そのため、将来は学校の先生以外にも様々な職業を選択肢にしている人が多いです。教育学や心理学とは全く関係なさそうな仕事を志望している人もいます。


実際どんなことを勉強しているの?

教育学部で学べる内容はとても幅広いです。教育と聞くと、学校や子どもを対象としているイメージがあると思いますが、対象にしているのはそれだけではありません。名古屋大学の教育学部は人間発達科学科の1学科なのですが、まさに学科名の通りで人間の発達、人間形成にかかわるあれこれを勉強するところです。具体的な内容については、3年生になると5コースに分かれるので、コースごとに簡単に紹介したいと思います。1,2、3コースが教育学を主に学ぶコース、4,5コースが心理学を主に学ぶコースになっています。

1.生涯教育開発コース
今の教育がどうやって形成されてきたのかを知るために戦後の教育の歴史を学んだり、海外で優れた教育を実践してきた偉人について学んだりします。また地域に着目して、地域での協働や自治についても学びます。教育学を学ぶコースの中ではこのコースが最も子ども以外も対象にしているコースだと思います。

2.学校教育情報コース
学校の中での教育に着目して、いじめの問題や最近の教育改革にかかわる問題などを理論的に学びます。文科省が出している資料をみんなで読んだり、同じ小学校を対象として教室での先生の発問や生徒の反応を分析したりと、皆さんが普段感じているであろう学校の課題を学問として学んでいます。このコースが一番教育学部のイメージに近い勉強をしていると思います。

3.国際社会文化コース
他国の教育事情にも目を向けて日本とは全く違う教育について学んだり、人間形成について哲学的な視点から考えたりします。他にも校則の問題や学校での長時間労働の問題に取り組まれている先生もいます。抽象的な理論も、実社会に寄り添った実践的なことも学べるコースだと思います。

4.心理社会行動コース
人間の心理について実験などから得たデータを元にして科学的に学んでいます。メンタリスト的なイメージとは全く別のものです。大学には心理実験を行うスペースが用意されているので、そこで実験をしたり、オンラインなどでアンケートを取ったりして、それを分析していきます。勉強のやる気が生まれるとはどういうことかを心理の面から解明しようとしたり、人の能力を測るテストはどのようなものであるべきかを考えたりします。

5.発達教育臨床コース
家族のつながりとはどういうものかを学んだり、非行少年の心理について学んだりしています。4のコースに比べると、家庭や学校など実際の社会に即した内容が多いように感じます。もちろん実験をして、データの分析をするといったこともやるみたいですが、スクールカウンセラーの経験がある先生もいるなど、実際の経験も元に教えてもらえます。


どんな人におすすめの学部?

個人的には、教育学部はすべての人がもっと幸せに生きていくためにはどうすればよいかを考える学部だと思っています!
どうしていじめが生まれるのか?といった問題意識を持っている人や、スクールカウンセラーになりたいといった人にも、もちろんおすすめです!ただ、人に興味があって、もっと人について理解したいと思っている人や、社会や制度にモヤモヤを感じている人にもきっと合っている学部だと思います。教育学部に入れば、人生に関わる諸々について理解したり、社会の仕組みによって苦しんでいる人について理解したりできるはずです。
より多くの人の幸せではなく、見落とされがちな立場にいる人に目を向けて、すべての人の幸せを考えたい人におすすめしたいです!

ちなみに教育学部は学生も先生もとっても優しい人たちでいっぱいです。名古屋大学の中では最も少ない学生数の学部で、レアな学部生として扱われがちですが、その分学部の仲もいい気がします。のんびりした人もいれば、強い志をもった人いる学部で、どんな人でも受け入れてくれる学部です。

少しでも興味を持ってくれた方は、一度HPを覗いてみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?