6/10 EDFへとうこそ(デジボク地球防衛軍2感想)※一部ネタバレあり

ちょうど学マスの親愛度10とデジボク2のクリアが重なってしまったのだけど、どっちから感想書こうかなって思って先にデジボクにします。

本当は買うつもりなかったんだけどなんか評判がよかったので買ってしまった。
一応俺地球防衛軍シリーズ大好きなんですよ。
俺の名前の「ストーム」も地球防衛軍由来だしね。
……1とタクティクスとWDSTGとIAとIRやってないけど。

正式名称が『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』で鬼ダルいのでこれ以降はデジボク2と略します。

デジボク2は「地球防衛軍」というシリーズのスピンアウト。
デジボク」というのはデジタルボクセルの略で、ボクセルというのは3Dのドットアートのような、ざっっくり言うとマインクラフトの世界みたいな四角の組み合わせで構成されたビジュアルの事。

歴代地球防衛軍(以下『EDF』)の登場キャラクターや敵が大集合だが、本家が比較的シリアスな世界観なのに対し、ビジュアルからも理解るようにコミカル寄りの世界観。
そしてその「コミカル感」の出し方が非常~~~~~~に人を選ぶ。

ネットで嫌われる公式の代表例として「ネット上でファンがやってたネタを拾って乗っかる公式」というのが挙げられるが、デジボクシリーズはまさにその嫌われる公式のふざけ方。

作中序盤に、オペレーターが「EDFへとうこそ」と言い、修正されるというネタがある。
この「とうこそ」は2004年に2chのスレで生まれたタイポで、現在では各シリーズの攻略wikiにその名残がある。
……な?これが公式のゲーム中で出てくるって時点でサブイボが出る人は確実にいるだろう。
その他にもファンの間で印象に残って語り継がれてる台詞を弄るシーンがあったり、武器名称の非公式な略称(例えば「ライサンダー」→「礼賛」)を堂々と使ったりと、苦手な人は絶対に苦手な空気感が付きまとう。
これデジボクが、というかD3P全体に漂うギャグセンスがそんな感じ。

そして本編のシリアスさとあまりにも乖離したおとぼけな世界観も気になる人は気になるだろう。
EDFは主人公が喋らないタイプ(うめき声位しかない)のゲームなので、デジボク上で喋らせる時はオリジナルの性格を設定されているのだけど、それの大半がクドいし由来が不明。おっとり関西弁だったりドロンボー一味みたいなキャラな要素が無から生えてくる。
それから、EDF本編に出ないオリジナルキャラ達は「◯◯ブラザー(シスター)」として登場するのだが、これが世界各国のステレオタイプを煮詰めたみたいな謎キャラが大半。

興味があったら開いて欲しいのだけど、「ご当地EDFブラザー」以下のキャラがそれに該当する。
それより上のEDFシリーズのゲストからだけでゲーム作っちゃ駄目だったの?とは1の時に思った。
あと個人的に「やってる」と思ったシスターはアイルランド出身のこいつ。

(関係ないけどウマ娘にもアイルランド出身がいる。緑と白基調の衣装で。関係ないけどね)

ここまで露骨なdisが続いているのは、このゲームがアレルギー表示が必要なタイプのゲームだから。
「面白い面白くない以前にこういうの駄目」という人が確実にいるので先に書きました。

という訳でここからがデジボク2を一週クリアした感想。

まずプレイ感に関して。
1からの進化として、今までキャラクターの特殊能力が「アビリティ」と「スペシャル(ult)」の2枠(一部特殊操作のあるキャラはいる)だったのが、スペシャルはそのままに、「ムーブアビリティ」と「サポートアビリティ」の2つに分割された。
EDFシリーズは伝統的に「機動力」が命のゲーム。圧倒的多数、かつ囲まれたら一瞬で蒸発する程高火力の敵を捌き切るには「こちらの攻撃は当たるが敵の攻撃は当たらない」間合いを維持しながら戦うのがセオリー。
故に1の頃は「アビリティ」に高速移動能力を持っているキャラの使い勝手が圧倒的に高く、これが出来ないキャラは使い方を考える必要があった。

が、2では全キャラが移動用アビリティを別枠で持つ事になったので、その利便性に差はあれど全キャラ多少はとっさの回避や高速移動が可能になった。1と比べて格段に遊んでて快適になった部分がここ。

次にシナリオについて。
原作のEDFが地球が滅びるかの瀬戸際……というかもう滅亡に片足突っ込んでるレベルなのでドシリアス、というか6以外は「うわー宇宙人にボコボコにされてるー」以外のシナリオらしいシナリオはあまりない。(故に6で急にちゃんとした伏線回収し始めた時にEDF隊員は死ぬ程度肝を抜かれ、その完成度の高さに涙を流した)

デジボクはゲーム開始時既に地球がバラバラ(物理)になるという凄まじい状況から始まるが、その割にはあまり悲壮感のないおとぼけな感じで話が進む。まあ終盤からは嘘だろって位暗い展開もある。

だがそれでいて、6以外の本家にもない1つの話の筋があって、シナリオはちゃんとしている。
突如襲いかかった謎の巨人、戦場で出会った謎の少女、地球の内部から現れ、再び地球をバラバラにした『ガイアーク』とは何者なのか、『地球の侵略者』、そして『地球を守る』とは……
ちゃんと段階的に今追うべきものがあって、主役の成長もあって……
1と比べても2のシナリオはだいぶ面白くなっている気がする。
1は「EDFファンへのサービス」要素が強かったが、2は極論EDFを1つか2つしかやってなくても面白いんじゃないかな?と思う。

また、世界観的に何でもありで緩い空気感だからこそ描けるテーマだったと思う。
本家の比較的リアル寄りの空気感でこのテーマでシナリオを書かれたら「はーくだんねー!」とコントローラー投げ出しかねなかったけど、デジボク2の終盤の展開は「よっしゃーやったれ!」という気持ちにちゃんとなれた。

総じて、EDFファンへのサービス的なお祭りゲーの要素は残しつつ、ゲームとしての面白さはしっかり進化した作品だと感じた。
PS4でプレイしてたけど不快な処理落ちとかエラー落ちには全く遭遇しなかったのもプラスポイント(セーブデータ消えるバグがあったらしいけどもう修正された)
Switchで動く位だからかなり軽く作られてるのかな。

しかし「メインヒロインはダロガの擬人化にしましょう!」って言い出した奴は頭どうなってんだ?

画像はEDF2PV2の公式から

ダロガってこいつだぜ?インベーダーの歩行戦車戦車だぜ?触手からビーム飛ばしたり頭からミサイル飛ばしたり股間からビームマシンガンばらまくんだぜ?しかも3でリストラされてそれ以降出てないんだぜ?

何が起きたらこいつをメインヒロインのモチーフにしようって思うんだ?ちゃんとかわいいし。

ただなー!!!!!!
あれだけはやってほしかったって要素があってなー!!!!!!
それだけは残念かなー!!!!!!!

やっぱストーム1達の匂わせ欲しかったよなー!!!!
前作主人公が立派になってる演出は凄くよかったけどやっぱEDFプレイヤーの心のヒーローはストーム1なんだよなー!!!!
確かにもう1でやっちゃってたけどさー!!!!!


【今日の裏メニュー】
俺の名前の由来~「叉焼」が「ストーム叉焼」になった訳

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