6/14 準備過敏症

今ちょっとした旅行の準備をしている。

旅行は準備するのが一番好きかもしれない。

まずモバイルバッテリー。
(俺がスマホを使えない事は死を意味する)
一切電源が得られない状態でフルパワーで使い込んでも切れない位の容量を。(全部10000mAh)
ケーブルぶっちぎれた時用にケーブルも何本か。

次に薬類。
「ぶっ倒れる程じゃないけどうっすら体調が微妙……」
という時用に、葛根湯と痛み止めと絆創膏と栄養剤。
「持ってるから大丈夫」という安心感の方が大事。

勿論折り畳み傘も。
あとは万が一の為に雨合羽も。これは使い捨ての超コンパクト雨合羽。

次にタオル。5枚位。
未使用か使った奴かわかりやすいようにジップロックの偽物に入れとく。

洗面所周りの。シャンプー・ボディーソープにT字カミソリにオーラルケア系。

Tシャツ。まぁ3枚あれば足りるでしょ。

あとはあれもこれもと諸々詰めて……


山でも攻めるのか?

測ったら7kgありました。実は他に手荷物もある。一泊二日なんですけどね。
布がかさばり過ぎなんだよ。

豆知識……デブの服はかさばる。単純に布の量が多いので

俺はちょっと遠出する時、毎回荷物がデカくなる傾向がある。
こういう一泊する系もそうだし、コミケとかもそう。

そうなる理由は「対策札が過剰になりがち」だから。

冷静に考えて欲しい。この大容量モバイルバッテリーなんか2つもあれば2~3日は大丈夫だろう。
ケーブルだって、もし断線しても予備が一本あれば十分。
薬にしても南極に行くならともかく、いざとなればコンビニにいけばいいだけだし、コンビニでなんとかならないなら即座に帰るか救急車だ。
雨具もそう。折り畳み傘があるのにカッパが必要になるのはいつ?遭難した時?
そもそもタオルだってTシャツだって、一泊二日でそんな枚数が必要になるか?
写真に写ってない「あれもこれも」なんて、常にカバンの底に沈んでいるものが入れっぱなしになってるだけだ。


でも詰め込んでしまう。あらゆる日常的な「もしも」を想定して、あった方がいいかもでカバンに詰め込み、そしてその半数程がデッドウェイトとしてカバンの中に詰まりっぱなしになる。殆ど消耗品じゃないので現地で捨てて帰りはラクラク、ともいかない。

どうにもこれは「不安を埋める為の精神安定剤」というよりは、
「こんな事もあろうかと」が決まった瞬間の一時の快楽を求めているだけな気がしてきた。
カードゲームで、ごくごく限定的な相手に刺さるメタ(対策)カードをピン刺しして、それが見事に決まった時の快感のような。

実際は余程環境で流行ったカード対策か、範囲の広い汎用的なものでもない限り、妙なメタカードを刺すより自分の動きを強化するカードをしっかり入れた方が勝率が高い。でも、ピンポイントメタの「やってやったぜ!」というドヤ顔を決める気持ちよさが勝利のそれでは代用できない。

旅行先で「もしも」なんて起こって欲しくはないが、いつか来る「こんな事もあろうかと」を心待ちにし、俺は今回も馬鹿みたいに重いカバンを背負って旅立つ。
もし俺と旅行する場合、何か困った事があったら遠慮なく「アレ持ってない?」と聞いて欲しい。「そんな事もあろうかと」と言いたいので。
でもそういうイレギュラーに限って俺の備えじゃどうにもならないんだろうな。


いっその事俺が防災用に作ったIFAKでも持っていってやろうかな。
(IFAK……軍で使う個人用応急処置キット)

包帯、軍用止血包帯、重度出血対応用のヘモスタパッド、骨折用スプリント、その他衛生用備品が詰め込まれてますので、これを携帯している時の俺は肉が抉れる位の傷までなら応急処置できますのでお声がけ下さい。


【今日の裏メニュー】
誰か旅行に連れてって

ここから先は

1,211字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートして頂いた分は俺が肥える為の糧とさせていただきます。 引退馬関連の記事にサポート頂いた分は引退馬支援に何らかの形で還元いたします。