5/21 書き溜めエッセイ『逆「THE IDOLM@STER」』

仕事を辞める前に書き溜めしていた記事を日記として投げます。


仕事を辞めるにあたって「フリーランスのライターとしてやっていこうか」という事もちらっと考えた。

多分俺には無理だ。
客観的なライティングの技術力がどうこうではなく、それ以前の部分で。

まず1つ目に、俺が履歴書の空白期間を極端に恐れている事。

今まで勤めていた会社では採用にも関わっていた。俺自身が面接をする訳ではないが、その前段階や後処理を行ったりするので、年間では数百という応募者の情報を目にしてきた。
故に、履歴書内の記載に関して会社側がどういうリアクションをするのかもある程度把握している。
例えば頻繁な転職とか。隙間なく埋まっていたとしても、それは定着してくれないか、何らかの問題があってそうなっていると判断する。
特に三ヶ月だけ勤務している時。三ヶ月はだいたいの会社の試用期間なので、そこで辞めている(もしくは辞めさせられている)という事は……という事。
そしてやっぱり、定番の基準として「何もしていない期間」は絶対に触れる。「何してたの?」と絶対に聞かれる。フリーランスでライターをしていました、と言うのは、一般的な(関係ない業種の)企業では「特定の企業に就職していない」と同義に扱われる。

俺が10年先、20年先にもライターとしてなにかをしているとは限らず、履歴書の職歴は一生物だから、10年後20年後に困る可能性を考えると踏ん切れない、という心配性由来の理由がまず一点。

そして2つ目が、俺が許される限りの怠惰に蝕まれる男だから。

やりたくない事をやりたくないのは皆そう。でも俺の場合、そこに「今日やらなくてもいい」が加わると致命的になる。
本当に「もうダメ」となるその瞬間まで「やらなくていい」という気持ちで過ごす事が出来る。
皆そうだと思うだろうが、「今やらなくていい」を積み重ねて俺の部屋がああなったというのがその証拠だ。
多少の貯金(本当に多少だが)がある状態でフリーランスになってみろ。今日仕事しなくても死にはしない。そんな環境下に怠惰を煮詰めた男を放り込んだら、貯金が「もうダメ」になる瞬間までだらけるに決まってる。

だから俺は何かに雇われてないとダメなんだ。ほっといても勤務し続けなくちゃいけないタイプの。「嫌だなぁ」と思いながら、「今日やらないとダメ」を毎日積み重ねてくれないと俺はきっと働けない。

アイマスに「THE IDOLM@STER」という楽曲がある。ゲームタイトルと同名の楽曲。通称歌マス。初代から存在する、ただ綺羅びやかなだけでなく「強い女」であろうというアイドルのマインドを歌った曲。

その中にこんな歌詞がある。後半のサビなのでゲーム内で使われる事はない。

「会社勤めは おそらく向いてない
お茶を汲むのも コピーもイヤだから」

ほぼ20年前の「古い曲」で歌われた「古い価値観」を引っ張ってきた歌詞だから「お茶汲みとコピーが女の事務員の仕事」というデスクで煙草吸えてた頃の概念が出てきているが、要は「普通には生きられない、生きたくない」のを若いアイドルという立場から歌った歌詞。

俺は逆。多分会社勤めしか向いてない。お茶汲みでもコピーでもいいから。
今そんな仕事ないけど。

【今日の裏メニュー】
アケマスの歌マスの思い出

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