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不登校だったけど今は幸せに暮らしてる35歳の話③

出身小学校が同じ者同士は付き合いが長く、あだ名で呼び合っていた。
あだ名を付けて呼び合うのは別に珍しいことでもなんでもなく、もちろん私の母校出身の人たちもあだ名で呼び合っていたのだが、隣の小学校出身の男子たちは悪口をそのままあだ名にしたもので呼び合っていることが多く、私は居心地の悪さを感じていた。
各々が普通のあだ名と悪口のあだ名両方持っている、そんな感じ。
悪口といっても悪ふざけで呼び合っているような感じではあったが。

隣の小学校出身の男子の中に、ボス的な存在のAという生徒がいた。
中学に入学してからそんなに時間が経たないうちに彼がボス的存在であると認識したので、おそらく小学校時代からボス的な存在だったのだろう。
ガラが悪いとかそういう感じではなかったが、なぜかみんなAに従っていた。
ニヤッとした不気味な笑い方と甲高い笑い声が忘れられない。

一学期の頃は流石にみんな猫をかぶっていて授業中に騒ぐとかそんなことはあまりなかったのだが、徐々に中学校生活に慣れてきた二学期頃から授業が若干荒れるようになった。
授業中に意味もなく「あー!」と叫ぶ人がいたり、悪口のあだ名を叫んでクスクス笑ってみたり。
そういうことがAから始まることが多かった。
Aがそういうことを始めると、連鎖的に他の男子も同じようなことをし始める。
隣の小学校出身の男子と私の母校出身の男子もその頃には仲良くなりつつあったので、たまに一緒になってふざけていることもあったが、圧倒的に隣の小学校出身の男子が授業を妨害していた。

私の知る限りでは、物を隠されたり暴力を振るわれたりといったひどいイジメはなかったが、とにかく授業中にも悪口が飛び交っていて、悪口を言い合って笑い合っている人もいれば、一方的に言われてあまり言い返せない人もいた。
あまりにうるさいので授業を止めて注意する先生もいれば、お構いなしで授業を進める先生もいた。
私は勉強がそんなに嫌いではなくむしろ勉強したかったから、その環境に心底うんざりしていた。

そんな状態が続く中、三学期に入った頃だったろうか。
担任が学校を去った。

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