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ツイスター

ここ数日、アメリカで活躍するストームチェイサーがこぞってある話題を投稿していました。1996年に公開された映画、ツイスター25周年の話題です。チェイサーの間では、あの映画はコメディだと揶揄する人もいますが、少なからず影響は受けているようです。続編制作の噂もあり、今後の動きが気になりますね。

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昨夜、私も久々にツイスターを見ました。10数年前に購入したDVD、こんなに画質悪かったかな?と思いながらも、何度見ても楽しめるいい映画です。娯楽映画とはこういうものだと改めて感じました。ストーリーや次の展開がわかっているのに、ハラハラドキドキしながら見られる映画は少ないと思います。最近の映画はやたら長くて、ストーリーもいちど見ただけではわからないものが多くありますね。映像美やストーリーの深さばかりを追求した映画は私に向いていないようです。パーフェクト・ストーム、デイ・アフター・トゥモロー、イントゥ・ザ・ストームなど、荒天を扱った映画は数あれど、ツイスターを超えるものは私的にはありません。

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ストーリー的には、竜巻を追い、研究データを収集するストームチェイサーの人間模様が描かれていて、オクラホマ大学の竜巻研究チームがモデルと言われています。ダスティ役のフィリップ・シーモア・ホフマン(故人)が被っている帽子にOU、オクラホマ大学のシンボルマークが入ってるのです。思わずニヤリとしちゃいますね。元々、ストームチェイサーの語源がオクラホマ大学の竜巻研究チームで、そのチーム名がストームチェイサーだったそうです。余談ですが、かつて阪神タイガースで活躍した、ランディ・バース選手もオクラホマ大学の卒業生ですね。

ストームチェイサーは大きく分けて3つのタイプになります。学者・研究者系、予報官・気象キャスター系、写真・映像系です。私は写真・映像系のチェイサーですが、その頂点に君臨しているのがウォーレン・フェイドリー氏です。世界初のプロストームフォトグラファーで、ツイスターのポスターの元になった竜巻の写真を撮影した方です。石油タンクと落雷の写真が有名で、現在も第一線で活躍中です。私にとってもリスペクトの対象であり、影響を受けた写真家の1人です。

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現在、第一線で活躍するストームチェイサーが多大な影響を受けている映画、ツイスター。公開後、ストームチェイサー人口が一気に増えたと言われています。日本で公開されたのは1996年7月、今から25年前になります。その25年前の7月、地元で大規模な気象災害がありました。国内最大級のダウンバーストが発生し、死傷者が出る大きな被害がありました。私もその真っ只中にいた訳で、ダウンバーストという現象を初めて知ったのがその時でした。映画の中の竜巻と、リアルの突風被害、この2つが後の私に少なからず影響を与えていることは言うまでもありません。

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