スタバで一番印象深い、「耳の不自由な」彼女

よく行くスタバには、よくこんな表示が出る


「耳の不自由なフタッフが働いています」


チョークで伝達事項が書かれた黒板には他に、手話の絵で「スターバックス」と記したり、私たちに求める行動がことが書かれている。(プリントを使った指差しをお願いしますとか)


そのワクワクするボードをはじめとするスタバ側の用意のおかげもあって最初はテーマパークのように感じられた。

注文において、出番があるのは視覚のみ(触覚も嗅覚も味覚も出番はない)。その中でうまく意思伝達できるのか、試されるチャレンジングな気持ちだった。


今、スタバで「一番印象深い店員は?」と聞かれれば、「耳の不自由なスタッフ」である彼女を挙げる。


注文をするために彼女を見る。すると、彼女は多くの情報を返してくれる。体調が良さそうかどうか、元気がありそうかどうか、感謝を伝えているかどうか…ヒトの表情は多くの情報をくれる。

だからこそ、彼女を知った気になるし、彼女をと接するときは「しゃんとしなきゃ」と思う。


最近、自分に自信がなくなって、他者を見据えることが難しくなった時期があった。
そんな中で、ちゃんと関係性を作るには、きちんと顔と顔を合わせなくては、と教えてくれた気分なのである。

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